皇室の眞子さまと、小室圭さんが婚約し、
ニューヨークで生活するとのことで、
日本では連日、ニューヨークのことが報道されているようですが、
物価や家賃の高さ、税金の高さなどが紹介され、
ビックリして連絡をいただいていますが、
私からしてみると、
日本の物価が安過ぎるのではなかろうか…と、
ずっと思っています。
日本の年収と物価に関しては、
日々思うところがあって、
でもアメリカ人に言っても分かんないだろうし、
日本に住む日本人に言っても喧嘩売ってるみたいだし、
ニューヨーク在住の日本人にしか
分かってもらえないだろうな~、この気持ちと思っていたんですね、
そうしたら、先日行ったヘアサロンで、
この話題になり、
やり手美容師さんも、私と同じ考えをお持ちだったので、
とても嬉しく思いました。
長くなるので、
「物価編」「給料・年収編」と分けて書きます。
日本は確かに物価が安いんですね。
特に食事関係と美容、医療費。
スーパーマーケットで売られている物や、
外食産業など、
美味しくて、とても安くて、一般庶民にとても優しい街です。
でも、安いということは、
そこで働く人たちの賃金も安いということです。
外食産業、食品メーカー、食品工業で働く人たち、卸売業者、
農業や漁業関連の人たち、
賃金、上がっていますか?ということなんです。
衛生面や食の質や管理、味付けなどは年々向上しているのであれば、
当然そこで働く人たちの給料は上がっていないといけないんです。
この20年間、勤続手当とか賞与ではなく、
業界全体で、どのくらい賃金が上がっていますか?
物価が安いことが、必ずしも国民にとって、
国全体にとって、良いこととは思えないんですね。
因みにニューヨーク市は、
現在の最低賃金が時給$17(1865円)です。
学歴も資格も、何もない人でも、
英語がちゃんと話せない人でも、
未経験者でも、
こちらが最低賃金になります。
飲食業界で給仕する人、デリバリーする人たちは、
この$17とは別にチップが入ります。
スーパーのレジの人も、
未経験の歯科助手でも、
美容師見習いでも、
最低$17からのスタートです。
25年前のニューヨーク市最低賃金が$12でしたので、
全職業の最低賃金が$5アップしています。
日本はどうですか?
先日のヘアカット。
カットだけでしたけど、$100。
それに私は30%のチップを付けたので$130。
約14200円。1時間のカットです。
ニューヨークで、
ちゃんとした美容室で日本人の美容師に髪の毛を切ってもらう場合、
$100前後が相場です。
チップは個人的な金額ですが、普通で20%。
私は気分が良ければ増します。
東京のヘアカットの相場はおいくらですか?
その値段って20年前とずっと同じですか?
同じであり続けることって、
働く意欲に繋がるんでしょうか?
若者に夢や希望が与えられるんでしょうか?
歯のクリーニングも同じです。
会社ベースの歯科保険をお持ちの患者さんの場合、
レントゲンを撮って、普通のクリーニングをすることで、
$500前後(55000円)の売り上げが歯科医院に入ります。
施術は約30分です。
保険適用なので、患者さん負担は無し。
予防処置なので保険会社の全負担で、患者さんはタダです。
日本の保険適用の歯のクリーニングって、
おいくらですか?
3000~4000円じゃないでしょうか?
で、患者さんは何割負担ですか?
物価が安いからといって、
それに合わせて国民の給与も安いのでは、
国や経済の活力に繋がらないと思うんです。
現に日本は、
先進国の中で最も年収の低い国になっています。
それは、ニューヨークではよく知られた日本の恥です。
韓国にも追い越されました。
自分の国の中で満足するのではなくて、
他の先進国の物価や相場と照らし合わせながら調整していかないと、
世界から置いて行かれてしまうんです。
「あの国は物価が高い!物価が高い!」と
日本を基準に考えるのではなく、
先進国の首都圏の物価を照らし合わせてみる必要があると思うんです。
日本は異様に物価の安い国ですから。
続いて、「給料・年収編」を書きます。
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