エイコーンキッドを考える★

昨日のエイコーンキッドの引退コメントです。
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10/2　引退
２日の中山競馬では道中で力みが見られリズムが悪くなる。なんとか粘ろうと頑張
りを見せたが前半のロスが響き１２着。「スタートをポンっと出てくれて最初は悪
くなかったのですが、途中から引っ掛かってしまいました。前に馬を置ければいくら
か違ったのでしょうが、ハミが抜け切れずハマるところがないまま走る形になって
体力をかなり消耗してしまいました。楽にいければいくらか違ったと思うだけに、
いい競馬ができずに申し訳ありません」（北村友騎手）「ラストチャンスでした
から、これまでにないくらいビシッと追い切り、いい時計を出してレースへ臨み
ました。距離が長いのはわかっていましたから、前半にふわっとさせて最後に頑張
らせる作戦で行くつもりでした。しかし、思惑とは異なってこれまでの中で一番
いいスタートを決めてくれました。頭のいい馬なので、経験とともに上達して
くれたのでしょう。出てしまったことから後ろから来る馬のプレッシャーを受けて
気持ちが高まりすぎてしまった結果、折り合いを欠いてしまいました。こうなって
しまってはさすがに苦しくなってしまいます。エイコーンの得意な舞台で走らせて
あげたかったのですが、仕方がありませんでした。体質が弱くなかなか順調に
使っていくことができませんでした。馬もスタッフたちも最後まで頑張ってくれ
ていたのですが、いい結果を出せず、また応援していただいた会員の皆様の気持
ちに応えることができなくて悔しいです。大変申し訳ありません」（勢司師）

早い段階でゲートにはメドを立てられたものの、競馬へ向かっていくための調教
に耐えられるほどの体力がなかなか備い切れませんでした。また、トモが弱く、
それを支えようとするがあまり前脚にも負担がかかり、思うようにトレーニング
を積んでいくことも難しい状況でした。山元トレセンやブラストステーブルを
はじめとする牧場スタッフや厩舎スタッフに力を尽くしていただいたこともあり、
何とかここまできましたが、最良の結果にまでつなげることはできませんでした。
適鞍で走らせたい思いが強かったのですが、このあとの５００万下クラスの短い
距離でいつ出走できるのかもわからない状況でしたし、今回のレースでいい面を
見せてくれたらと期待しましたが、厳しい結果となってしまいました。本馬の
体質面やこれまでの成績などをもとに勢司和浩調教師と協議を行った結果、
ここで現役続行を断念し近日中に競走馬登録を抹消することになりました。
会員の皆様にはまことに残念なことと存じますが、何卒ご理解賜りますよう
お願い申し上げます。なお、本馬に出資されている会員の方へは追って書面
を持ちましてご案内いたします。
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毎度長いんですけどね
引退が決まったエイコーンキッドですが、過去の調教動画とかを見ても、ほんと
これだけ体質難が出て走れないとは夢にも思わない順調な調教過程でしたが、
どこで歯車が狂ったか考えて見ました。

２歳の入厩前は空港牧場でも一番進んでいる組で、他の馬より逆に体力が
ついているぐらいで、入厩してからの激変には信じられない思いがします。
たとえば、２歳春の過去のコメントはこんな感じ。

　4/15　ＮＦ空港
馬体重：470kg　
この中間も順調に調教を積んでいます。先月に引き続き、現在は９００ｍ屋内坂路
コースを毎日ハロン１６～１７秒で２本元気に駆け上がっています。相変わらず自
らしっかりとハミを取って駆けており、充実したトレーニングをこなしています。
脚元・体調に不安はありませんので、どんどん進めていきます。なお、本馬は
４月２２日に行われる第１回産地馬体検査を受検する予定です。

４月にはすでにかなり仕上がっていて、第一回産地馬体検査も受けています。

　6/15　ＮＦ空港
馬体重：478kg　
この中間も順調に調教を積んでいます。現在は９００ｍ屋内坂路コースを毎日
ハロン１５秒で２本元気に駆け上がっており、週１回はハロン１３～１４秒の
調教もこなしています。トモに力が付いてきており、走りにも安定感が出て
きました。まだ成長の余地を残していますので、ひと夏越してさらに良く
なってきそうです。

実際にこの頃はラスト１３秒台を坂路でたたき出しています。
動きも余裕あるように見えています。

’１０年６／３　調教動画

　6/25　勢司厩舎
２５日に美浦トレセン・勢司和浩厩舎に入厩しました。まずは初めての環境に
慣らしてから、徐々に調教を進めていきます。

２歳の６月には順調に入厩。

　7/23　勢司厩舎
２３日にゲート試験を受け、無事に合格しました。

ゲートに１ヶ月はかかりましたが、１度で合格。
ただこの１ヶ月のゲート練習で、トモががたがたになってしまったそうです

　7/26　山元ＴＣ～3/17
２４日に山元トレセンへ放牧に出ました。

ここからが悲劇の幕開けです
空港では柔らかい動きといわれていた馬が、”もともと硬さのある馬”という
表現に変わり、まるまる８ヶ月なんの進展もないまま山元ずけとなります。
１１月にはこんなコメントも・・・・

　11/16　山元ＴＣ
周回と坂路でハロン１７～１８秒のキャンター調整を行い、週２回は坂路で１
５－１５を行っていましたが、歩様に違和感が出たため様子を見ています。
「１５－１５を交えてしっかりと乗り込めていたのですが、今朝の調教後に歩様に
違和感が出てしまいました。蹄を気にしている可能性はありますが、まだ歩様に
出したばかりなのでしばらく様子を見て経過を観察していきます。順調に進め
られていただけに残念ですし、申し訳ありません」（山元担当者）

中間蹄も痛め、結局８ヶ月もいただけーになってしまいました

　3/16　山元ＴＣ
１７日にブラスト・ホースステーブルへ移動する予定です。「調整自体は問題なく
行えていましたが、地震の影響により他の牧場へ移動させることになりました。
ウチの所属馬を多く預けているブラストへお願いすることにしましたので、明日
移動する予定です。脚元などの兼合いから難しいところもありますし、様子を
見ながら進めてもらいます」（勢司師）

震災の影響で山元ＴＣから、ブラストへ移動となります。

　3/17　ナカクラＦ
予定を変更して１７日に美浦近郊のナカクラファームへ移動しました。

今度は会員の不安払拭のため（？）美浦近郊のナカクラＦへ移動になります。

　4/9　ブラストＳ
９日にブラストステーブルへ移動しました。

しかし、ここでは十分な負荷をかけられず、またしてもブラストへ移動となります。

　5/28　勢司厩舎
２８日に美浦トレセンへ帰厩しました。

約２ヶ月で帰厩となります。　ここからはずーーーと不安情報が出っぱなしで
ギリギリの調教が続いたようです。。。。

　6/30　勢司厩舎
７月３日の中山競馬（３歳未勝利・ダ１２００ｍ）に横山和騎手で出走いたします。

やーっと１年越しの調整で、７月に未勝利戦でデビュー


いったいどこで歯車が狂ったのかはわかりませんが、他の馬もそうなのですが、
空港にいた頃と、山元へ行ってからではコメントが激変する馬が多いんですよね。
エイコーンも山元ではずーっと体が硬い硬いって言われていましたが、空港時代の
動画を見ても私にはそうは見えなかったですし、硬いというコメントも
なかったんですけどね。

ファステストスターもマスカレイドも、過去ではフットライトもでしたが、
中間牧場での頓挫が多すぎます

今後関東馬に出資するときはどこの中間牧場を使うかも気にしないといけないかも
しれません。
堀厩舎でも期待の馬は最終調整は環境の整った、ＮＦしがらきでしてもらえる馬も
いますが、うちの愛馬２頭は山元でしたね
まー結局は馬が弱い、でかたずけられるのでしょうけど・・・・

残念ながら引退となったエイコーンキッドですが、元々はそう体質難が酷かった
訳でもありませんでしたし、実にいい馬体をした馬でした
気性もいいし、頭も良さそうで惚れ込んだお馬さん
順調なら、何戦もレースを消化してだんだん強くなっていくタイプの馬に
間違いなかったはずです。
一度狂った歯車はもとには戻りませんでしたが、どちらかというとキャロット向き
じゃない馬だったのかもしれませんね。

どこかで元気に走れるといいのですが・・・・
ほんとめーっちゃ好きなお馬さんでした

☆写真は’１０年６／２２　空港牧場で入厩前のエイコーンキッド