昨日、埼玉東部法律事務所さん主催の学習会「福島原発の事故と日本のエネルギー政策」に参加してきました。
講師は、科学ジャーナリストの塩谷喜雄さん(元日経新聞論説委員)。
今回の福島原発事故は、「国策民営の失敗が招いた事故である」という視点から講演をされておりました。
四川大地震で公共施設がバタバタと崩れた際、中国の政府役人の汚職によるこの手抜き工事が「おから工事」と呼ばれました。まさに日本の原発こそ「おから原発」であると述べておりました。
背景には、日本の原発は多重防衛だから大丈夫という「安全神話」が振りまかれたことにあります。
その上で、プルトニウム利用のコスト負担と引き換えに、電力会社が得た異常なほど巨大な権益があり、これを問わない専門家やメディア、猿芝居を繰り返す献金まみれの自民党・民主党のおバカな管下ろしグループにこそ問題があると指摘。
「安全神話」が崩された今、今度は「原発経済性神話」を崩さなければいけませんとの結論に達しました。
世界で起きているM4.0以上の地震のうち2割が集中する日本に「原発は合わないんだ」ということを、はっきりと訴えていかなければなりませんね。