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「古典の日」におもう

2012年11月03日 | 本をめぐって
今年から11月1日が「古典の日」となったと、当日の天声人語にありました。

なぜ、この日が選ばれたかというと、あの『源氏物語』を書いた紫式部が、紫式部日記のなかに、源氏物語をめくる記述を最初に書いたのが、西暦1008年のこの日、なのだそうです。1000年という悠久の古典ですから、納得するところですね。

「古典の日」の法制化にむけては、4年程前から活動があって、それが実現したことで、1日、京都市では「古典の日推進フォーラム」が開かれ、文化庁はキャラクターも制定したそうです。

古典は文学のみならず、音楽や絵画などの文化全般のことで、瀬戸内寂聴さんは、自分の国に古典があることを誇りに思ってほしい、と話したそうです。

この法律施行にあたっては、県市町村機関によって国民に周知されたのでしょうが、私はまったく知りませんでした。

今から800年前、鴨長明が書いた『方丈記』を、100分で名著という番組で取り上げていました。

小林一彦教授の、方丈記は単なる随筆(枕草子、徒然草)ではなく、第一級の「自分史」なのです、という解説に、古典の面白さを知った私には、「古典の日」が、至極ピッタリとはまり(自分史の意義、書き残すことの意味など)、心地よい一日のはじまりを与えてくれました。

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