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信州岩波講座2012 講師プロフィール

2012年07月12日 | 信州岩波講座
田中 優子(たなか・ゆうこ)氏

法政大学社会学部教授、国際日本学インスティテュート(大学院)教授。2012年度より社会学部長。専門は日本近世文化・アジア比較文化。研究領域は、江戸時代の文学、美術、生活文化。『江戸の想像力』で芸術選奨文部大臣新人賞、『江戸百夢』で芸術選奨文部科学大臣賞・サントリー学芸賞。2005年度紫綬褒章。江戸時代の価値観、視点、持続可能社会のシステムから、現代の問題に言及することも多い。近著に『カムイ伝講義』(小学館)『未来のための江戸学』(小学館)『布のちから』(朝日新聞出版)『グローバリゼーションの中の江戸』(岩波ジュニア新書、6月出版予定)その他多数の著書がある。朝日新聞書評委員、『週刊金曜日』編集委員、TBS「サンデーモーニング」のコメンテーターをつとめる。

鎌仲ひとみ(かまなか・ひとみ))氏

映像作家。多摩美術大学非常勤講師。早稲田大学卒業と同時にドキュメンタリー映画制作の現場へ。90年最初の作品『スエチャおじさん』」を監督、同年文化庁の助成を受けて カナダ国立映画制作所へ。93年からNYのペーパータイガーに参加して メディア・アクティビスト活動。95年帰国以来、フリーの映像作家としてテレビ、映画の監督をつとめる。主にNHKで『エンデの遺言_根源からお金を問う』など番組を多数監督。2003年ドキュメンタリー映画『ヒバクシャー世界の終わりに』を監督。国内外で受賞、全国400ヶ所で上映。2006年『六ヶ所村ラプソディー』は国内外650ヶ所で上映。2010年に最新作『ミツバチの羽音と地球の回転』を完成、目下全国500ヶ所、海外でも上映が進んでいる。2011年度全国映連賞・監督賞受賞。2012年DVD『内部被ばくを生き抜く』発売開始。著作に『ヒバクシャ ドキュメンタリーの現場から』『六ヶ所村ラプソディー ドキュメンタリー現在進行形』、共著に『ドキュメンタリーの力』『内部被曝の脅威』『今こそ、エネルギーシフト』など。

池澤 夏樹(いけざわ・なつき)氏

作家。1945年北海道帯広市に生まれる。1978年詩集「汐の道」。1987年「スティル・ライフ」で中央公論新人賞受賞。翌年同作品で第98回芥川賞を受賞。自然、文明、災害に関わる著作として、天明の浅間山大噴火を扱った小説『真昼のプリニウス』、人間と自然の関係を論ずるエッセー集『エデンを遠く離れて』ならびに『母なる自然のおっぱい』、文明の危機を論じて原発の危険を指摘した『楽しい終末』。滅びた文明を辿る紀行『パレオマニア』、代替エネルギーの可能性をさぐる人々を主人公にした長篇小説『すばらしい新世界』、その続篇の『光の指で触れよ』などがある。

浜 矩子(はま・のりこ)氏

同志社大学大学院ビジネス研究科教授。エコノミスト。1952年8月3日東京都生まれ。1975年一橋大学卒業、三菱総合研究所入社。1990年4月より98年9月まで同社初代ロンドン駐在員事務所長。帰国後、同社経済調査部長、政策経済研究センター主席研究員を経て2002年10月より現職。専門領域は国際経済学。主な著書:『経済は地球をまわる』(筑摩書房年)『グローバル恐慌~金融暴走時代の果てに~』(岩波新書)『スラム化する日本経済』(講談社)『ザ・シティ 金融大冒険物語~海賊バンキングとジェントルマン資本主義~』(毎日新聞社)『ドル終焉』(ビジネス社)『ユーロが世界経済を消滅させる日』(フォレスト出版)『浜矩子の新しい経済学』(角川SSC新書)『死に至る地球経済』(岩波ブックレット)『1ドル50円時代を生き抜く日本経済』(朝日新聞出版)『誰が「地球経済」を殺すのか』(実業之日本社)『EUメルトダウン』(朝日新聞出版)『財政恐慌』(徳間書店)『中国経済危うい本質』(集英社新書)『通貨はこれからどうなるのか』(PHPビジネス新書)など多数。

中野 剛志(なかの・たけし)氏

評論家。1971年生まれ。1996年東京大学教養学部卒業後通商産業省入省。2002年エディンバラ大学優等修士号、2005年同大学博士号(社会科学)取得。2008年経済産業省産業構造課長補佐を経て2010年より京都大学大学院工学研究科助教。2011年同大学院准教授。主な著作は『国力論』『TPP亡国論』『日本思想史新論』『レジームチェンジ』等。