明日のカープ

広島東洋カープの昨日・今日・明日を見つめます

ドタバタゲーム

2014-08-30 08:47:06 | 2014年
8月29日(金) 名古屋ドーム
広島 6 - 5 中日
大瀬良、H中田(9勝5敗15H)、H戸田(2勝1敗3H)、中崎、○ミコライオ(1勝1敗19S7H)、S永川(2勝3敗1S15H)

 巨人が息を吹き返してきた。残り30試合ちょっとで、理想は最後の最後でペロッと上の2球団をかわす形だが相手も必死、そう簡単に思い描いた通りにもいかないだろう。巨人はまだ余裕があるだろうが、カープはそうも言っていられない。なにしろ選手に優勝経験がないのだからできることならそろそろもう少し近づきたい。「まだ先」と言っていたらそのまま追いつけずにシーズンを終えてしまう可能性もある。ここからはとにかく結果にこだわっていきたい。


 先発は大瀬良。1、2回共に1、3塁のピンチを作るが0に抑える。特に2回は先制直後で無死からのランナーだっただけに試合の最初のポイントを抑えれて徐々に波に乗る。大瀬良はツーシーム系のボールが全く制球できなかったが、それでもストレートの球威はあり、コースも内、外投げ分け3~6回をパーフェクトピッチング。

 
 2回に田中のタイムリーと会沢のゲッツーの間に上げた2点以降、こちらも大野の前に沈黙。3~6回を1安打に抑えられる。立ち上がりとはうって変わって投手戦。

 
 試合が動いたの7回。簡単に2死を取られたが、小窪は四球を選ぶと田中がライト前につないで1、3塁。会沢も四球を選び満塁とし、大瀬良に代えて堂林。好投の大瀬良に代えて勝負に出た。。しかし結果は三振。大野はキャッチャーのサインに何回も首を振り、ストレート、ストレートの勝負。相手投手ながら久しぶりにピッチャーのすごい気迫を見た。

 こうなると試合は必ず動く。その裏2番手中田が2、3塁のピンチを作って、代打・小笠原のところで戸田にスイッチ。しかし、小笠原にレフト前に運ばれ1点返される。なお1、3塁のピンチでビックプレイ。レフトフライで赤松がタッチアップのランナーを本塁でアウト。
 前の回で小窪の代走からそのままレフトに入っていた赤松だったから良かった。エルのままだったらおそらく刺せなかっただろう。


 これで中日に流れを渡さなかったので勝利へ近づいたかに見えたが、8回に落とし穴。4番手でマウンドにあがった中崎が初球を藤井に、しかもレフトスタンドに運ばれ追いつかれる。いくらなんでも不用意な一球だったので悔やまれる。試合は振りだし。ここからは互いにチャンスの作りあいに潰しあい。

 9回表塁に出た赤松が2盗、3盗でチャンスを作るが田中が凡退。その裏中崎が無死1、2塁のサヨナラのピンチを招くが、荒木の送りバント失敗もあり無失点。
 
 10回表、カープは1死から天谷がセンター前ヒット。これを大島がファンブル、打球がセンター後方に転がっている間に天谷は一気に3塁へ。記録3塁打。(誰がどう見てもエラーだったが)ここで代打の松山は「外野フライでも良い」と気楽に打席に立てたのが良かったのかライト前にタイムリーで1点勝ち越し。

 これで決まったかな。と思ったのも束の間。その裏ミコがマウンドにあがるものの先頭の藤井にヒットを打たれ出塁を許す。バントとセカンドゴロで2死までこぎつけれるが4番平田にセンター前に弾き返され同点。さらに満塁までピンチを広げてしまい、目前の勝利が一転サヨナラのピンチに。しかしここで今度は田中にビックプレイ。荒木の三遊間を打球をダイビングでキャッチするとセカンドフォースアウト。なんとかサヨナラはまぬがれる。
 それにしても気がかりはミコ。ここのところ登板するたびに失点するシーンが目立つ。特に平田との対戦は2ストライクと追い込んでから、4球もボール球を使えるところで3球目はファール、そして4球目をタイムリー。実にもったいない。ボールにする球がストライクになっているのが気になる。ここまできたら絶対ミコでないといけない理由はないので調子の良さそうな投手を当てていっても良い。では誰が適任?中田か、永川か、戸田か…。「抑え」と決める必要はないのでは。


 と思った矢先。その候補でもある永川も乱調。
 サヨナラのピンチをしのいだカープの攻撃は丸から。ピッチャーは小川。正直、中日の中継ぎ陣で福谷、又吉ということろからの得点は難しい。特に福谷の速球はなかなか打ち崩せるものではない。ただ、そこで中日は勝ち越せなかったとなると次の投手の能力は全く劣る。

 小川はありがたいことに一人相撲。丸ヒット、木村送りバント、梵ヒットで1、3塁。赤松はスクイズなのかサインミスなのかはよくわからないがピッチャー前にバント。あるいは丸のサインの見落としかもしれないが丸は本塁手前4、5mで立ち止まるという痛恨のミスが出たかと思った。しかしこの打球を処理した小川がキャッチャーとの距離が1mくらいしかないにもかかわらずキャッチャーにトス。三塁に方向にボールをもって追い込むと思っていた谷繋はまさかこの至近距離からボールが送られてくるとも思わず、あるいは予期していても当然捕れるような球でもなく、ボールがバックネット方向に転々。この間に丸ホームインで勝ち越し。
 さらに田中の打席でワイルドピッチ。もっともこれはやる気をなくした谷繋が軽率に捕りに行ったのでどちらかと言えばパスボールっぽかったがいずれにしてもバッテリーミスで労せず2点目。
 さらに田中はレフト前に運び勝負あり。

 に見えたが、先に述べた通り永川が乱調。藤井にこの日2本目の2ランを浴び1点差まで詰め寄られたが、それでも最後はなんとか振り切って逃げ切り。


 最下位争いをしている中日相手でなかったらと思うとぞっとするようなゲーム内容だったが勝ったという結果がついてきたの良しとしよう。それよりも指揮官のコメント。
 「勝ったのだからいい意味で切り替えなさいと伝えた。各自反省点もあるだろうが、怒りをぶつけても仕方ない。」と。あれ?最近コメントが徐々にまともになってきた野村監督、最初からこれが出来ていたらここまでくるのに5年もかからなかったかもしれない。
 いずれにしても、優勝しようが逃そうが、体調面やその他にも個人的な問題も抱えている野村監督はおそらく今年いっぱいだろう。そっちの話題もボチボチ気になる。

 
 冒頭述べたように巨人が好調。この日も勝って4連勝。カープとの差は3のまま縮まらず。優勝を知っているチームはやはり違うのか…。早めに追いつきたい。


60勝52敗2分

波に乗れないマエケン

2014-08-28 23:43:10 | 2014年
8月28日(木) マツダ
広島 3 - 6 ヤクルト
●前田(10勝7敗)、戸田、江草、今井


 3連勝を狙うカープのマウンドはマエケン。後半戦守ってきた中6日ローテを崩して今日登板。


 しかし立ち上がりからいつも調子ではない。初回に1点を先制されると、一時3-1と逆転するものの、3回にすぐさま同点に追いつかれる。4回にはいとも簡単に2点を奪われ勝ち越しを許す。
 マエケンは4回5失点で降板。全く良いところがなかった。

 打線も初回5連打で3点を奪ったものの以降点が取れず。石川の緩急を使った投球に内野ゴロの山。連勝の勢いはどこへやら?結局9回2死までマウンドから引きずり下ろすことはできなかった。1回の内容からはとても想像はつかなかったがその後の投球には脱帽。

 マエケンは定評のあるフィールディング面でもミスをし、得点を与える等本来の姿が見れなかったは残念。ただ、あまり悲観することもない。今日は1点を取られたもの戸田、江草、今井が小気味良いピッチング。それぞれがストレートにキレがあり制球も定まっており、持ち味を出していた。中田や永川、中崎を出す必要がなかったのが大きい。
 まだ本当の戦いは先なので投手陣は多ければ多いに越したことはない。2軍では怪我から復帰の篠田も好投している。正直今はいわゆる敗戦処理的な中継ぎはいない。勝ち試合で誰が出てもそれなりの投球はしてくれそう。(横山の降格は解せないが…)
 当然「マエケンと心中」という段階でもないので4回の降板は正しい判断。福井や戸田が先発して4回で降板するのとは意味が違う。いずれにしても優勝するためにはマエケンの復調は必須。おそらく残り6試合くらいの登板になるだろうが全て勝つつもりでいってほしい。
 マエケンに関しては前々回の巨人戦で雨で苛立ち、最悪のゲームにしてしまったことに対しマスコミからは「エースらしからぬ振る舞い」と散々叩かれ、次の試合ではそれを払拭すべく完封勝利。そして今回も明らかにマウンドで不満顔を見せていた。またマスコミに色々言われるだろうが、「エース」とて「人間」。こんなこともある。1試合2試合で「エースらしからぬ…」とか「マエケンは変わった」という判断は個人的には到底できない。
 大事なところで「さすが」と思わせるピッチングをしてくれればそれで良い。エースに負担をかけすぎないために他の投手が頑張ってくれればそれで良い。しいて言えば、昨日のようなゲームを打線がひっくり返せたら、マエケンの気持ちも少しは楽になるだろうけど。


 巨人が阪神に3連勝。再び巨人との差が3ゲームに広がった。


59勝52敗2分

劇的?神憑り?サヨナラゲーム

2014-08-27 23:22:47 | 2014年
8月27日(水) マツダ
広島 2× - 1 ヤクルト
福井、H中崎(2敗1S6H)、Hミコライオ(1敗19S7H)、永川、○中田(9勝5敗14H)


 今日のピッチングいかんでは2軍の降格が言い渡されている福井が先発。背水の登板になるが今うまく回っていた6枚の先発陣に歪が出てきているので何が何でも先発ローテにしがみついて欲しい。バリが2軍、ヒースはまだ出たとこ勝負、戸田はとりあえず中継ぎに回っている。福井にとってはある意味チャンスだ。

 その福井は正直投げてみないとわからない投手。ストライクが全く入らず、凡ミスをおかしたかと思うと、マエケンをもしのぐ投球を見せることもある。さて今日はどっち? 


 福井対ナーブソンということである程度点の取り合いになることが予想されたが全く逆。福井は立ち上がりから好投。度々ランナーを出すがバックにも助けられ好調ヤクルト打線を抑える。しかし、それ以上だったのがナーブソン。8回までほぼ完璧に抑えられる。
 福井は代打との兼ね合いもあり7回無失点で降板。8回中崎、9回ミコが抑え試合は0-0のまま延長戦突入。


 試合が動いたのは10回表。4番手の永川がユウイチにタイムリーを浴び先制を許す。その裏ヤクルトは抑えのバーネットを投入し逃げ切り体制。
 しかしここから打線は粘りを見せる。田中、松山の連打で1、3塁のチャンスを作ると代打・中東がセンターに犠牲フライ。土壇場で同点に追いつく。

 試合を決めたのは11回裏。1死からエルが四球で出塁すると梵がヒットで続く。代わった久古から田中が打った打球は最悪のショートゴロ。打球も早かったので完全なゲッツーコースだったがこれをショートの森岡がトンネル。満塁となる。
続くバッターは石原。正直スクイズくらいしか期待できなかったが3球目を叩いた打球は3塁線へ。ベースよりの打球でサードが取っていればそのままベースを踏んでゲッツーという打球だったが、若干イレギュラーしたゴロを今度はサードが捕球できずに3塁ランナーがホームイン。記録はエラーくさいがヒット。石原のサヨナラタイムリー。


 エラーだろうがヒットだろうがここまでくると勝つことが大事。巨人も延長で阪神に逆転負けを喫したので順位は変わらず阪神とカープの差は0.5のまま。2ゲーム差に3チームがひしめく大混戦となってきた。


59勝51敗2分

13安打12得点

2014-08-27 11:39:59 | 2014年
8月26日(火) マツダ
広島 12 - 6 ヤクルト
○野村(6勝5敗)、H戸田(2勝1敗2H)、中崎、永川


 初回バレンティンの2ランで幕開け。カープは劣勢からのスタートとなったが、その裏すぐに打線が猛攻。堂林の四球を足がかりに以下、菊池四球、丸ヒット、ロサリオ2点タイムリー、松山四球、梵タイムリーで逆転、田中犠牲フライ、会沢アウト、野村タイムリー、相手の暴投を挟んで堂林タイムリー2塁打で一挙7得点。
 2回にも2点を追加し9-2とする。

 しかし3回以降打線がピタっと沈黙。3~6回まで0に抑えられる間に、野村が3ランを浴びるなど一時3点差まで詰め寄られる。

 7回2死走者なしから満塁のチャンスを作ると代打・小窪がレフトオーバー走者一掃の2塁打を放ちこれで勝負あり。

 野村には点差もあったのでもう少し長いイニングを投げてほしかった。投手陣の整備がままならないまま終盤戦に突入したがここからは内容よりも結果にこだわっても良い。本来なら前半戦である程度戦力を見極め整備したうえでと言う形が理想だったが、もちろんシーズンは待ったなしなので、とにかく結果が欲しい戦いが続くことになる。


 巨人阪神の首位攻防は巨人が先手。カープと巨人との差は変わらないが、阪神とは0.5ゲーム差となった。


58勝51敗2分

阪神戦勝ち越し

2014-08-25 09:44:02 | 2014年
8月22日(金) マツダ
広島 6 - 0 阪神
○前田(10勝6敗)
本:会沢(8号)


8月23日(土) マツダ
広島 2 - 1 阪神
大瀬良、H戸田(2勝1敗1H)、H中田(8勝5敗13H)、H江草(1H)、○永川(2勝3敗15H)、Sミコライオ(1敗19S6H)
本:会沢(9号)、菊池(10号)


8月24日(日) マツダ
広島 2 - 8 阪神
ヒース、H中田(8勝5敗14H)、●中崎(2敗1S5H)、横山


 金曜日。後半戦阪神、巨人の頭を任されながらも1つも白星がないマエケンが4試合のうっ憤を晴らすべく好投。チーム初完封で2桁に乗せる。打線は6月以来の復帰戦となった松山が2安打3打点と活躍。


 土曜日。終盤8回まで0-0で進んだゲームはカープのHR攻勢で勝利。8回裏、会沢と菊池にそれぞれソロ。先発大瀬良は4回で降板となったが2番手以降が踏ん張り中継ぎ勝利。


 日曜日。3回0-1から菊池の2点タイムリーで逆転。前日同様中継ぎ勝負に持ち込むが中崎が誤算。8回、押し出し&2点タイムリーを浴び逆転を許す。3タテが目前で消える。
 先発は新外国人のヒース。6回1失点とまずまずの内容。


57勝51敗2分

防げる失点

2014-08-22 19:13:07 | 2014年
8月21日(木) 横浜
広島 0 - 3 DeNA
●福井(3勝2敗)、永川、小野、江草


 初回。福井無死1塁から送りバントを1塁に悪送球。これがDeNAの先制点に繋がる。4回もランナーを出し、ワイルドピッチが失点につながる。福井は4回2失点で降板。

 打線は三浦の熟練投球に翻弄され8試合続けてきた2桁安打の勢いはどこへやら。DeNA投手陣を打ち崩せず0封負け。

 カープの失点の極めつけはこれ。8回に登板した小野が3塁にランナーを置いた場面。ベンチの指示でスクイズを外しにかかり石原が立ち上がったにもかかわらず小野はこれを痛恨の見逃し。しっかりスクイズを決められ3点目を奪われる。


 2勝1敗なら良しとするか。否、下位の球団からできれば3連勝が欲しかった。


 巨人、阪神共に勝って首位巨人とは3ゲーム差と再び広がった。そして今日の阪神戦。現在4回表で3-0。マエケンがこのまま締めてくれるか!?



55勝50敗2分

中継ぎ陣の差

2014-08-21 10:30:54 | 2014年
8月20日(水) 横浜
広島 11 - 9 DeNA
バリントン、H横山(1勝1H)、○中田(8勝5敗12H)、中崎、ミコライオ
本:天谷(3号)、丸(17号)、梵(6号)


 セリーグは3ゲームに3チームがひしめく大混戦。できればこのDeNA戦は3連勝といきたいところ。

 
 乱打戦の幕開けは天谷の先頭バッターHRから。ちなみに天谷の今シーズン3本のHRは全て初回先頭バッターとしてのもの。
 初回に先制したものの先発バリントンが絶不調。その裏すぐに2点を奪われ逆転を許す。3回に菊池、キラのタイムリーや相手のエラーもあって4点を奪って逆転すると、その裏またしてもバリントンが5点を奪われ逆転を許す。
 5-7のビハインドで迎えた4回表、丸がライトスタンに満塁HRを放って再逆転。さらに5回には梵に一発等で突き放す。

 
 バリントン、山口が双方マウンドから降りると試合は落ち着く。前半の乱打戦がウソのようにお互い0行進。DeNAとの大きな違いは中継ぎ投手陣の差だろう。カープは早々にバリを諦め中継ぎ勝負。一方DeNAは中継ぎ陣が劣るので山口を引っ張らざるを得ずこれが裏目。
 カープの2番手以降は横山、中田、中崎、ミコと繋ぎDeNAの反撃を振り切る。もっともミコの2失点は余計だったが。
 中田は一時期の不安定感は脱し、ここ数試合球威も戻ってきたかのように見える。ただ、この日も3イニングのロングリリーフ。野村監督の中に休ませるプランはなさそうだし、もうここまで来たらそうも言っていられない。休むことなく復調してきたの立派としか言いようがない。(来年以降は不安だが…)


55勝49敗2分

チーム初完封なるか?

2014-08-20 12:40:27 | 2014年
8月19日(火) 横浜
広島 8 - 0 DeNA
○野村(5勝5敗)、小野


 白星こそついていないが野村のピッチングがここ数試合で上向いている。ここまで4勝。期待を大きく裏切っている形になっているが、残り40試合をきり、おそらくあと6、7試合の登板になるであろう。その登板は全て勝つつもりいってほしい。


 この日は8回を4安打無失点。2か月ぶりの勝利をつかむ。打線も早々と野村を援護。1、2回で1点ずつ取ると5回にビックイニング。一挙5点を奪い試合を決める。

 
 そろそろペナントも8月戦線真っただ中で激しい争いを見せているので順位にこだわってみる。首位の巨人がモタモタしているので1.5ゲーム差で阪神、さらに1.5差でカープ。正直、巨人が爆発的な力を見せていればプラス5ではかなり厳しい数字だ。しかし幸い巨人は不調。むしろ阪神の方がいやらしいがいずれにしても良い位置にいる。
 このまま突き放されず追いかけ、最後にペロっといくのが理想だがうまくいくか。投手陣が6枚揃っているのはカープだけ。阪神投手陣も厳しいが、その分メッセンジャーあたりが必ず勝っている。あとはマエケンが本来の投球をしてくれれば本当に楽しみだ。


54勝49敗2分

久しぶりのカード勝ち越し

2014-08-18 09:17:37 | 2014年
8月16日(土) マツダ
広島 12 - 2 巨人
○大瀬良(7勝6敗)、H中崎(1敗1S5H)
本:丸(16号)、会沢(7号)


8月17日(日) マツダ
広島 5 - 4 巨人
福井、戸田、中田、○横山(1勝)、Sミコライオ(1敗18S6H)
本:ロサリオ(8号)


 ヤクルトは最下位ながらも打ちまくってチーム打率は驚異の2割8分台、DeNAは巨人を3タテするなど好調、中日は1つ勝ちが上回るものの9勝8敗の5分、阪神には負け越し。正直言って今勝てそうなのは巨人しかいない。


 その初戦をマエケンで落とし1敗で迎えた2戦目の先発は大瀬良。一時期の不調は脱し、ここのところ長いイニングを投げれるようになってきた。再三のピンチを迎えるも6回を2失点。特に6回表は3-1から1点差に詰め寄られ、さらに1打同点のピンチで村田を気迫の三振。勝利を手繰り寄せる。

 大瀬良以上に目立ったのが2番手中崎。何があったのか知らないが、マウンド上での表情がすごい。眉を眉間にグイっと寄せ、相手を睨みつけている。数か月前の中崎の顔とは別人のよう。2回をパーフェクトリリーフ。3-2のシーソーゲームから終盤7、8回に9点を奪う打線の呼び水となるピッチングを披露。


 1勝1敗で迎えた3戦目の先発は3連勝中の福井。しかし2回に2死から巨人打線に捕まる。5本の単打を喰らい3失点。いきなりの劣勢からのスタート。

 しかし、2番手以降のピッチャーが踏ん張る。先日雨で流した戸田が2番手で3イニングをエラーによる1失点。3番手中田が2イニングを無失点。4番手の横山が1イニングを無失点で8回表が終わって2-4。
 その裏打線が爆発。キラがヒットで出塁すると代走に赤松。しかし山口の牽制に誘い出され2塁でタッチアウト。チャンスが潰れたかに見えたが、ここから梵がヒット、田中が死球、会沢、代打・小窪の連続タイムリーで同点。そして仕上げは堂林。いつもならクルクルするバットがこの打席では山口の際どい球をファール、ファール…。粘って迎えた8球目、見逃せばボールの低目の難しい球をセンター前に弾き返し逆転タイムリー。

 
 最後はミコが締めたが、何よりも横山の勝利投手が嬉しい。「一岡が戻ってくるまでは」とか「戸田や中田ががんばっていたので」と言うコメントが横山の人柄を思わせる。
 ペナントも残り40試合。横山には満身創痍の体にムチ打ってもらって、若手投手陣に対し経験と投球技術で引っ張っていってほしい。ある意味誰よりも「優勝」を欲しているのは20年目のベテランかもしれない。ここにきての加入は頼もしい。


53勝49敗2分

白星がつかないとエースでもこうなる

2014-08-16 18:14:58 | 2014年
8月15日(金) マツダ
広島 2 - 7 巨人
●前田(9勝6敗)、横山、小野、中田、永川

 
 週末に阪神、巨人、阪神、巨人、阪神の対戦が続くため、初戦にあたる金曜日をマエケンで取る算段だったが、その計算は的外れ、ここまでの3週マエケンに白星はつかず。そして4週目のこの日はその中でも最悪の内容。雨でコンディションが悪かったが、それは相手の内海も同じ。マエケンは序盤から失点。3回6失点で全く精彩をかき良いところなく降板。

 
 打線は巨人と同じ12安打を放ちながらも2点。しょぼい試合の中で光ったのは横山のピッチング。予想通り敗戦処理と言うか大きく負け越しの中での久々の登板。にもかかわらず、試合内容に関係なく圧巻のピッチング。1イニングながらもしっかり抑える。球威、コントロールとも冴えていた。


 そして前日を雨で流したとはいえ、先日から負け試合、勝ち試合と連投続きの中田が大量点差でまたしても登板。いったい中田をどうしたいのだろう?


51勝49敗2分

躍動する若手

2014-08-14 08:39:58 | 2014年
8月13日(水) マツダ
広島 7 - 3 ヤクルト
○バリントン(9勝8敗)、中田、ミコライオ
本:会沢(6号)


 2軍ではヒースが5回無失点と好投。ロサリオも好調を維持しているらしい。当初キラvsバリと思われた1軍生き残り戦線はここにきて一転、2冠王のエルが浮上。それもそのはず8月に入って42打数2安打、23三振。これではいくらなんでも4番に置いておく意味がない。


 試合は2回、1死から廣瀬がヒット、田中が2塁打でチャンスメイクすると、ここのところ好調の会沢がレフトスタンドに豪快な一発で3点を先制。
 4回には菊池の犠牲フライと丸のタイムリーで追加点。5回にも会沢のタイムリーとバリントンのセーフティスクイズ。これは3塁ランナーの田中の好走塁でもあったがさらに2点を追加。終始試合を優位に進める。

 
 バリントンは7回を3失点と好投。もともと完封や1点勝負をする投手ではないことを考えたら充分な内容。
 8回表、バリントンに代わって誰がマウンドに上がるか。点差は4点もある。昨日1軍登録された横山が妥当と思ったがなんと中田。中田は前日もビハインドの場面で登板している。首脳陣は中田をいったいどうしたいのだろう?
 おそらく調子の良さを買われての1軍登録だったに違いないし、実際に去年も8月以降に横山は活躍している。ハナから負け試合の登板を予定しているのか、久々の1軍の登板だったらこの試合がもってこいの展開だったがその意識が全くなかったのが残念。
 では9回は?100歩譲って中田の8回の登板の後、9回横山の登板を期待したがこの展開でマウンドに上がったのはミコ。これで横山がどういう場面で登板されるのかはっきりと見えた気がした。


 勝手な想像だが横山は度重なる怪我、1年間通して活躍できないもどかしさ、若手の台頭…。もしかしたら、「引退」の文字がちらついているかも。また、若手には2軍でも的確なアドバイスを送るなど信頼も厚いと聞く。
 ここまでやってきた実績と経験、「もしかしたら最後かも」という気迫で必ず戦力になるはず。しびれる場面での登板を期待したい。


 そして試合終了後4-0で途中交代のエルの2軍降格が決まった。ただし、今日は堂林3安打、菊池2安打、丸1安打(タイムリー)、田中2安打、会沢3安打と若手が好調。今年のカープはエルが好調の時はチームも上向き。エルが調子を落とすと同時にチームも下降線。これではいけない。この中に4番候補はいないが、3年後4年後を考えた時いつまでも外国人に頼る訳にもいかないので違う形の点の取り方を叩き込んでおきたい。


51勝48敗2分

自責点0で5失点

2014-08-13 10:08:45 | 2014年
8月12日(火) マツダ
広島 5 - 6 ヤクルト
●野村(4勝5敗)、中田、永川、中崎
本:菊池(8、9号)


 ダラダラと締まりのない試合をダラダラと綴ってみる。

 
 先発野村は立ち上がりからピリッしない。初回の1、3塁のピンチはしのいだものの2回につかまる。つかまると言うよりは味方に足を引っ張られる。と言うかキラに足を引っ張られる。

 1回裏に菊池のHRやキラ、田中のタイムリーで3点を先制。しかしその直後、畠山のヒットの後森岡のファーストゴロをキラが後逸でピンチ拡大、1、3塁。続く中村のファーストゴロでセカンドゲッツーを狙ったキラが悪送球で1点返されさらに2、3塁。続く山田は犠牲フライ、上田、川端は連続タイムリーであっさり逆転。たしかにキラのエラーは大きいが、その後のピンチでズルズルいってしまう投球だと良い意味での野手と投手の信頼関係は築けない。
 そういえば誰かがいっていた。「投手は野手が育て、野手は投手が育てる。カープが強い時代はそれができていた」と。


 3-4のまま試合は4回表。山田がヒットで出ると盗塁。会沢のセカンドへの送球がそれる間に山田は一気にサードへ。このランナーを川端に返され1点追加される。野村は自責点0で5失点。同情する部分がなくもないが、それでも防げる失点はあったはず。そうすればもう少し締まった試合になっていたはず。
 会沢は打撃ではここのところ充分にその力を発揮しているがキャッチャーとしては特にセカンドのスローイングに難あり。先日から見る度にセカンドまで届かなかったり、きちんとボールを握れなかったり…。当然相手チームにそのデータは入っているので走ってくるのは当たり前か…。


 こうなるとよくある負け試合のパターン。6回にカープは1点返し1点差に迫る。すると8回にヤクルトが1点を奪い再び2点差。その裏カープは1点返すがあと1点が取れずに試合はゲームセット。
 特に7回は1死満塁で堂林のセカンドライナーに赤松がセカンドベースに戻れずゲッツー。代走で登場した足のスペシャリストだけにここでは絶対にやってはいけないミス。
 さらに8回は1点取った直後に丸の2塁打。エルは凡退したが途中出場の木村の打球はセンターライナー。またしてもセカンドランナーの丸が帰塁できずにダブルプレー。同じようなミスの繰り返し。
 9回裏最終回。先頭の梵がヒットで出塁するもこの日3安打と当たっている田中は強硬策。これが裏目でショートゴロゲッツー。何をしてもうまくいかない。
 この場面、もし仮に田中が送っていたら1死2塁でバッターは石原。会沢の代走に赤松が送られていたため、石原の代わりのキャッチャーはもういない。となれば石原へと続く打線ではいずれにしても期待は薄いか。
 この2人体制、どうにかならないものか…。


50勝48敗2分

未だ同一カード3連敗なし

2014-08-10 20:52:19 | 2014年
8月9日(土) 大阪ドーム
広島 4 - 5 阪神
●大瀬良(6勝6敗)、小野、永川


8月10日(日) 大阪ドーム
広島 7 - 3 阪神
○福井(3勝1敗)、H永川(1勝3敗15H)、H中崎(1敗1S4H)、一岡、ミコライオ


 なんとか上位にくらいついている感のあるカープ。一時の勢いはないが、それでも今シーズン同一カードに3連敗はしていない。今が一番苦しい時期なので、なんとかついていってほしい。


 マエケン、大瀬良で連敗。3連敗を避けたいカープのマウンドには福井。2連勝で波に乗りかけているがまだまだ完全な信頼を得たわけではない。背水のマウンドは続く。
 
 その福井を打線が初回から援護。キラの2点タイムリーと梵のタイムリーで3点の援護。さらに4回には梵の3塁打に相手のエラーが絡み梵はベース一周でさらに1点追加。

 福井は4回まで阪神を0に抑えたが5回に突如乱れ3点を返される。今日は5回3失点の内容。それでも試合は4-3のまま進み次の1点がどちらに入るかがこの試合の大きなポイント。

 その貴重な追加点はカープ。8回表ヒットのキラに代走赤松。梵が送って2塁としたところで赤松ピッチャーのモーションを完璧に盗んで3盗成功。この盗塁が一気にカープに流れを引き寄せ、田中タイムリー、会沢タイムリー、堂林犠牲フライで3点を奪い試合を決める。
 

 とにかく3連敗は免れた。2勝1敗ペースに越したことはないが、チーム状況が苦しい今、3連敗をしないことも大事だ。


50勝47敗2分

強硬策が裏目

2014-08-09 08:47:53 | 2014年
8月8日(金) 大阪ドーム
広島 5 - 7 阪神
●前田(9勝5敗)、中田、小野
本:キラ(11号)

 
 最大の山場は7回表の攻撃。先頭の石原がヒットで出塁すると、終盤で1点ビハインドの場面にもかかわらずマエケンをそのまま打席へ。100球には到達していなかったし、マエケンならある程度長いイニングを投げてほしいし、この選択はこれで良い。
 ただし、代走の赤松を送ってまで勝負に出たにもかかわらず、マエケンに出したサインはバスター。しかもエンドランはかかっていない。結果はピッチャーゴロで最悪のゲッツー。これでほぼ勝負は決した。何の為にそのままマエケンを打席に立たせ、赤松を代走に出したかを考えたらとても悔やまれる攻撃だった。
 さらに追い打ちをかけるように2死となって1番の天谷は初球を打ってピッチャーゴロでチェンジ。マエケンが休む間もなく攻撃終了。
 プロの投手がちょっと塁間を走ったくらいで次の回の影響するか、なんて関係ないと思っていたが、最近の傾向を見ていたらそうでもなさそう。ましてやマエケンはゲッツーで「やってしまった」という気持ちが強かっただけに。

 こうなるとその裏に点が入るのは野球のパターンからしてほぼ間違いない。エルの後逸も絡んで阪神に一挙3点を奪われる。そしてまたしても中田の登板。今中田に欲しいのは「配置転換」での敗戦処理ではなく「休息」。何度も言うがこれでは潰れる。潰れた?今村の二の舞にだ。今年だけでなく、来年以降も中田は野球人生は続くのでその辺も考えて起用してほしい。その中田もこの流れを止めれずに失点。

 その後カープはキラに2ランが出て追い上げるが、これも野球のパターンで「あの時のエラーがなければ…」となっても後の祭り…。だいたいこんなもの。

 7回の攻撃。マエケンがバントを決めたからと言って点が入ったかどうかはわからないが、これほど無様な試合にはならなかったはず。
 

49勝46敗2分

ラッキーボーイになって欲しい2人

2014-08-07 22:01:58 | 2014年
8月7日(木) 名古屋ドーム
広島 6 - 2 中日
○戸田(2勝1敗)、中崎、ミコライオ
本:会沢(5号)、田中(7号)


 まずは前日の試合から。1点差で追い上げムードの8回表、田中がヒット、梵が送って、代打の天谷が四球で1、2塁。ここでバリントンの代打は安部。安部は先日今季初の1軍に昇格したばかり。前日には綺麗なレフト前ヒットも打っている。
 しかし結果は…。ボテボテのピッチャーゴロ。打った瞬間は「あれ?」と思ったが安部は普通に1塁に駆け込んでアウト。凡退してベンチに引き揚げる時に安部が球審に一言、二言何か言うと、オーバーアクションとも思えるくらい球審が安部に向かってアウトの宣告。
 翌日の新聞を見てビックリ。安部は自打球だったと言っているではないか。それならば打って足に当たった瞬間にアピールすれば良いのに、1塁まで走ってベンチへの引き際にアピール?さすがにこれには指揮官ならずとも呆れた。2軍落ちも仕方ないか…。
 田中や木村が好調をキープしている今、こんな凡ミスをしていては1軍にはいられない。


 一方でそのルーキーの田中が株を上げている。今日は1番ショートでスタメン。3回会沢のHRで先制した直後、ライトスタンド上段に放り込む一発を放つ。
 開幕当初は非力な感が否めなかったが堅実な守備と左右に打ち分けられるシュアな打撃が安定してきた。ここまで規定打席に到底届かないものの打率.287は立派。左投手を苦にするタイプでもなさそう。足も速い。固定できない「1番打者」の候補としては現時点で最適かもしれない。
 元々東海大相模から東海大、JR東日本と名門でプレーしてきた選手。遅い入団ということでプロにかける意気込みも大きなものがある。このまま突っ走ってほしい。


 試合は効率良く中押し、ダメ押しと得点。投げては戸田が大量援護にも恵まれたが、前回、前々回と援護に恵まれながらも突如乱れたという反省を生かし、7回途中までを2失点の好投。


 優勝するチームには勢いのあるラッキーボーイ的な存在が良いタイミングで出現する。この若い2人でそうなってくれることを願う。
 

49勝45敗2分