明日のカープ

広島東洋カープの昨日・今日・明日を見つめます

隙だらけの野球

2012-02-26 20:46:08 | 頑張っとるけ 応援してぇの カープ!
2月26日(日) 宮崎アイビー 13時00分 

広    島 000030000  3
ソフトバンク 000000011  2
福井、永川、岸本、中田、岩見、今井

 先発の福井は去年の反省材料を踏まえてか、無四球無失点。極端に右膝がカクっと折れるフォームも修正され球に力強さが見られた。非常に楽しみな内容。
 打線は4安打で3点を奪った5回以外は2安打。もっともその5回はソフトバンクの育成選手の2年目19歳の投手が相手なので喜ぶほどの内容でもない。

 
 前日の試合について新聞を見てから思うこと。映像は見ていなかったので新聞記事だけではなんとも言えない部分もあるが、あまりの成長のなさに今年の期待も薄れていく一方。
 
 ①『右打者8人が連なった先発オーダーは~~』
 この監督はまだ性懲りもなくまた今年もやるのか。左投手には右打線、右投手には左打線。相手の先発川原は先頭の東出に4球目に死球。緊急登板の2番手も同じサウスポーということであったが、これはオープン戦ならではのこと。これが公式戦なら当然右ピッチャーがでてくるはず。もうこういった采配は勘弁して欲しい。
 しかも、これに対する監督コメントは「うちは打たなきゃいけない。多少のリスクがあっても打力への比重が高くなる」だ。もう機動力野球は捨ててしまうということか?それともプランのないその時その時で思いつきのコメントか。いずれにしてもこれでは選手が戸惑ってしまう。
 セ・リーグも予告先発を検討している最中と聞くが、こんな制度ができてしまった日にはどんなことになるのか、考えただけでも怖ろしい。

 ②『(会沢)5番左翼でのフル出場は首脳陣の期待の大きさに他ならない』
 昨日も触れたが、本当にレフトで使う気があるのか?こんな起用方法で本人は1年間プレーに集中できるのか?攻撃面に期待するのであれば多少のリスクは背負ってでもキャッチャーに専念させてあげた方が良いのではないか。

 ③『(会沢) 6回の第3打席では2死1、2塁から右前打でつなぎ~~』
 この回結局点は入っていない。もちろん映像はみていないので単純には言えないが、普通に考えたら、2死1、2塁でヒットなら1点は入ってないか。あるいは本塁でのタッチアウトならまだしも…。結局、ヒット3本でも1点もとれない野球か?4つ目のヒットで始めて1点が取れる野球では去年となんら変わりない。あまりに策がない…。

 ④『練習でできていることが、試合で出ないのは残念』(監督コメント)
 先日の広岡氏の「選手の無能を嘆くのは、自身の恥をさらすこと」というコメントを思い出した。選手が試合でのびのびとプレーできない環境を作っているのではないか。

 ⑤そして極めつけがこれ。『のほほんとしている選手は危うくなるよ』(監督コメント)
 そもそもキャンプで「のほほんとしている選手」なんているのか?監督の目にそう映るのだとしたら、それは「のほほんとしている雰囲気を作っている」のではないか?
 何よりも選手起用にだいぶ偏りが見られる。自分の気に入らない選手はすぐに2軍に落とし出場機会を与えず、その選手達のことを「のほほん」というのは笑止千万。
 中日はキャンプ中に2軍監督から1軍との真剣勝負を打診して現在検討していると聞く。2軍の選手には絶好のアピールの場となるはず。1軍選手も変なプレーで自分がとって代えられると思えば必死になるはず。
 平等と叫びつつ、偏りが見られる野村カープ、若い選手達にアピールの場をもっと与えてあげたいところ。

 
 そして、今日の試合でも5回の攻撃では無死1、2塁で末永のライトオーバーで2塁走者の松山がタッチアップ体制に入ってスタートが遅れ、前が詰まってしまい結局打った末永は1塁止まり。その後、会沢はランナーを返せずサードゴロ。1死2、3塁として小窪は左中間を破り、2点の追加点を奪うものの打った小窪は三塁でタッチアウト。

 チームが掲げる「隙のない野球」にはほど遠い。一方ソフトバンクの方は昨日といい今日といい足を絡めてくる。昨年チームで180個の盗塁をしただけあってどこからでも走ってくるし、常に次の塁を狙っている様子がよく見て取れる。かつてのカープ野球は完全にお株を奪われている。
 そもそも今のカープで走れる選手は赤松くらい。期待の安部は2軍降格。梵は再び膝の怪我で2軍調整。その赤松にしてもレギュラーではない。これではヒット4本ないと1点が奪えないという現状もよく理解できる。


 中畑新監督で何かと話題の横浜も「走る野球」を掲げ、昨日の巨人戦ではヒットのランナーが走って作ったチャンスをヒット1本で返すという理想的な試合運びをしていた。1試合できていたからと言って横浜が驚異だとはいわないが、この野球が浸透してくるとカープが最下位なんていうことも不思議ではない。
  
 今年も打線はさほど期待できそうにない。唯一の光は投手陣がある程度期待が持てるということだが、はたして1年間持つかどうか…。

貧打線は解消されるのか?

2012-02-25 22:37:19 | 頑張っとるけ 応援してぇの カープ!
2月25日(日) 都城 13時00分 

ソフトバンク 100100001  3
広    島 000000001  1
篠田、今村、中村恭、中崎、大島、池ノ内

 オフの打線の補強は外国人が一人と新人の菊池と土生くらい。菊池は1軍でキャンプを迎えたものの先日2軍へ降格。ということでとりあえず残ったのは土生くらい。果てしてこのくらいの戦力で去年何度も見た無得点試合は解消されるのか?監督は外野は廣瀬と新外国人のニックは確定と言っているが近年のカープの助っ人を考えてみても活躍は未知数。
 最近は打撃面重視で会沢を外野で起用。今日も唯一の得点となるホームランを放つ。が、打線はそれ以外は沈黙。オープン戦と言えばそれまでだがどれくらいの内容だったかはいかんせん見てないので不明。
 会沢の外野起用については本当に起用する気があるのか?が大事。その気もないのにこの時期に外野先発起用ならとうてい納得いかない。まだ、試したい選手は他にもいるはず。中途半端な起用だったらやめてほしい。むしろパッとしない倉、石原を出し抜いて、キャッチャーとして固定してあげた方が良い気がするが…。




信念で教育 放任は逃げ~広岡達郎

2012-02-21 18:06:48 | 頑張っとるけ 応援してぇの カープ!
 これまた野村監督には手痛い一打。しょっぱなから痛烈な言葉の数々。この記事って監督は目を通しているんだろうか…。

~以下、本文~

野村監督もそうだけど、監督経験がない人ほど評論家時代にとうとうとしゃべってますよね。
僕は冷ややかに見ていました。人を育てる苦労を知らないのにってね。

▽広島で教わる

僕は広島のコーチ時代に勉強させてもらった。当時の根本監督から苑田(現スカウト部長)を外野から内野にコンバートさせろと言われて鍛えたんだが、1年たっても全然うまくならない。「こいつはセンスがない。いくら練習しても無理だ」と見切りをつけた。

それでも監督が「駄目だったら責任は俺が持つ」と言うから続けた。すると1年半過ぎた頃から急にうまくなったんです。人間がその気になり、正しいことを繰り返すと上達すると言う哲学をもらった。人は教育で育つ。苑田に教わりました。

だから時間がかかるんですよ。人を育てるというのは。勉強と同じ。その場しのぎでカンニングをしても、本当の力は付かない。

最近は指導者が選手に迎合してしまうでしょ。要するに勇気と信念がない。門限を設けるのは世の中のルールを教えるため。本人の自覚に任せて放任するのは逃げですよ。

広島時代は相当厳しい練習をやらせた。恒例だったキャンプ中の宴会もやめさせた。西武時代に、食生活を管理したのも全て健康のため。当時は田淵を筆頭に、技術は完成されていた連中ばかりだった。毎日健康体で球場に来てくれれば勝てるという判断で、食生活から入ったんですよ。

僕は34歳で引退した後、懸命に勉強した。一人で米国に行き、新聞評論も自分で書いた。何度も書き直しをさせられながらね。それだけでは生活できないから、競馬予想で稼いだりもした。苦労した中で得たものがいっぱいあるんです。

ドラフトの逆指名もFA制度も、低迷の言い訳にはならんですね。広島で人は教育で育つというのを学んだし、ヤクルトではトレードが許されない中でも、結果を出せた。

▽嘆くよりケア

そういう意味で、広島には期待していますよ。FAで選手が抜けても、次の世代をうまく育てて新陳代謝させる。金をくれたら働くという選手はいらん、出るなら出ろってね。FA選手に札束を積むのはばかげている。

広島が首脳陣をOBで固め、よその人に教えてもらうに値しないと考えるなら、それはそれでいい。でも勉強する場は持たないと。1か月に1回はこの先生の話を聞いてみるとかね。教わろうとする気持ちがないと進歩しない。そういう場を球団が作らなくちゃ。

試合中に失敗した選手を怒っても、後で必ずケアをする。選手の無能さを嘆くのは、指導者自信の無能さをさらすことで、恥ですよ。選手が育たないのは、教える人が未熟だからです。

~以上~


 特に最後の文章、「選手の無能さを嘆くのは、指導者自身の無能さをさらすこと」ってズバリ現スタッフ陣へのあてつけか。よく耳にする「ああなって欲しい」、「こうなって欲しい」、「”破天荒”な選手が出てきて欲しい」ってどうも発言が他人頼みで心許ない。ファンからしたら、「立派な選手を作り上げて欲しい!」です。
 天谷や小窪、末永あたりはコーチ次第ではもう少しノビシロがある選手に思えるのだが…。今村、潰れなければ良いが…。


竜の猛練習 精神力養う~小林誠二

2012-02-20 12:24:16 | 頑張っとるけ 応援してぇの カープ!
 今回の提言は小林誠二。ご存じ地元県工こと広島工業出身。引退後は地元のTV解説を数年務めるものの球団からコーチの打診はなく干されていたところに目をつけたのが中日・落合監督。以後、落合が退任するまでの6年間盤石の中日投手陣の屋台骨を支える。
 これだけ実績を残した人間をほったらかしにするというのもいかがなものか…。

~以下、本文~


△監督から一任

(2004年のオフに)コーチ就任が決まり、初めて落合監督にあいさつしたときは驚いたよ。三冠王を3回も取った人が「俺は投手に関しては素人。分からんから森と相談して決めろ」ってね。とにかく肝が据わっていた。だから投手交代も95%は森さんが決めていた。
 ただ監督も勝負師だから、ゲームの状況を見守る中で、ここぞというときに残り5%の意見が出る。過去に例のない監督だと思う。

 例えば落合監督がキャンプ直前に強調するのは「144試合を終えた時に、鼻の差でいいからトップにいられるか」の一点。長丁場を見据えた考えや戦い方が、全体に浸透していたと思う。

 自分の職務でいえば、1軍が苦しいときに備えて、どう投手をスタンバイさせるかを常に考えた。柱になる投手はどのチームにも何人もいる。そこに不振や故障者が出たときにどうカバーするかが投手の層になってくる。

 キャンプは半端じゃなかった。ほぼ6勤1休。ミーティングも夜間練習もない代わりに一日の練習が長い。投手のランニングの量も相当だ。ある投手は300球を投げ込んだ後に、監督から個人ノックを受けた。1時間半くらい。死ぬんじゃないかと心配したよ。

 厳しい練習の目的は精神力でしょう。球際の強さというか、1軍の切羽詰まった状況の中で、相手に負けたくないという気持ちにつながってくる。吉見と浅尾に共通するのもハートの強さだからね。

△谷繁の高い要求

 谷繁が投手に求めるものも高く、厳しい。内角に投げられない人は絶対に認めない。最近は少し丸くなったけど、以前はそんなリードでは若手投手がつぶれやしないかと、ひやひやしていた。
 投手心理でいえば「打者にぶつけたらどうしよう」と「甘く入ったら本塁打される」という二つの恐怖心がある。でも中日の一軍投手陣は全員が内角に投げきれるよ。谷繁が徹底させているから。

 層が厚い分、競争も激しくなる。年齢や年数、実績に関係なく、いい投手は1軍にあげるしね。打線があまり打てないから、我慢強さも養われているのかな。

 カープの投手陣もよくなってきている。ただ故障が出た時に、どれくらいカバーできるか。

~以下、省略~


 う~ん。やはり恐れるべきは谷繁か…。
 カープはドラフトで谷繁をマークしていた。しかし、当時どうしても高橋慶彦の後釜が必要な球団は方針を変更して野村を獲得。
 一方、谷繁は大洋で一年目からベンチ入りしたもののその後干された時期もあり、一時は「カープへトレードか」という話もあったほど。しかしそれは幻に終わってしまった。理由はわからない。
 今となれば谷繁がカープにいたら…とただただ残念に思うのみ。

オープン戦初戦

2012-02-18 18:17:44 | 頑張っとるけ 応援してぇの カープ!
2月18日(土) サンマリン宮崎 12時30分 

広島 000410003  8
巨人 100100001  3
中崎、池ノ内、岩見、大島、中田、中村恭

 いよいよオープン戦がスタート。カープは巨人を相手に順調な滑り出し。打線は活発で主力組から若手までまんべんなくヒットを重ね、8点を奪っての勝利。2軍スタートだった岩本やその岩本とポジションを争う松山、他にもルーキーの土生、期待の堂林あたりにもヒットが出てまずは好発進。
 とは言え所詮はオープン戦なんでこの時期に打線がいくら活発でもたいして喜ぶ程でもない。むしろ投手陣。先発マウンドには2年目の中崎。去年のドラフト後初めて見たときの感想は「太っ!」。実際に体重は100kg近くあったらしいが、おそらくだいぶ絞った様子。1点は失ったものの3回で3つの三振を奪う好投。活きの良い若手の台頭はぜひ期待したいところ。
 他では大島あたりは何度もチャンスをもらっているん今年こそは結果が求められる頃かな。岩見は昨年は開幕1軍の実力があるだけに貴重な中継ぎとして活躍して欲しい。