10月1日(水) マツダ
広島 2 - 4 阪神
●大瀬良(10勝8敗)、永川、中崎、戸田、ミコライオ、中田
本:ロサリオ(14号)
勝てば2位が確定する試合。選手のモチベーションも上がっている事だろうが、それが裏目に作用。ミス、ミス、ミスのオンパレードで大事な試合を落とした。
球場での観戦だったが試合前の大瀬良の投球を見た時点で不安を抱かざるを得なかった。というのもボールのコントロールが全くできていない。嫌な予感がした。
その立ち上がり、1死からランナーを許し、さらに1、2塁とされたところでマートンに先制のタイムリーを浴びる。球速も146kmくらいしか出ていない。これで阪神打線を抑えるのは厳しい。
2、3回はいずれも先頭バッターに四球。その3回にはワンバウンドの球を会沢が後逸。さらにバックネット方向にテンテンとボールが転がっている間に1塁ランナーに一気に三塁まで進まれてしまい、続く鳥谷にはあっさりセンター前に返される。
ちなみに8回にもワイルドピッチで1塁ランナーの3進を許し直後に決定的な追加点を奪われてしまう。1試合に2つも同じようなミス、しかも軽率と言わざるを得ないようなミスがこのシーズンの最後で出たのは非常に残念。
記録はワイルドピッチになるが、キャッチャーが取れないようなクソ暴投、あるいはワンバウンドした球が全く違う方向に跳ね上がるといったようなボールでない限りはそのほとんどはピッチャーではなく、キャッチャーの責任だ。キャッチャーがしっかり止めないとピッチャーは安心して低目に投げることはできない。もっともそれを「ワンバウンドを投げるピッチャーが悪い」なんて思うキャッチャーがいたらそれはもはやプロではない。高校生でもそんなことはありえない。
その会沢、2回にも三振ゲッツーで悠々アウトのタイミングにもかかわらずセカンドベース前で送球がおじぎ、福留を刺せない。
そして極めつけは4回。全体的にミスだらけの試合だったが、この回に一気に凝縮されたようなあり得ないプレイの連続。
先頭の福留にヒットを許すも、続く新井をショートゴロ。ゲッツーと思ったが菊池が1塁に悪送球で1死2塁。鶴岡がヒットで1、3塁。バッターは能見。そして強い打球を打たれたもののピッチャーゴロ。捕球した大瀬良が3塁ランナーを三塁ベース方向に追い込みサードの梵に送球。ここまでは良い。梵が本塁方向に追いかけていき、本塁に送球しようとするとなんと、会沢が三本間の1/3くらいのところで待ち構えているではないか。会沢は新井にうまくかいくぐられ、梵は送球できず追いかけることしかできなかったがもちろん追いつけるはずもなく1点を奪われる。
このプレイ、今日の新聞はどこを見ても”梵のミス”となっているが、会沢が走者につられて三塁方向に動かず、本塁上で待っておけば何のことはなくアウトだったプレイ。はっきりいって会沢のミス。
ただ、もっと言えば強い打球を捕球した大瀬良がセカンドゲッツーを狙えばなんのことはなくダブルプレイでチェンジだった。もちろん会沢も悪いが、その前に大瀬良の判断ミスも痛かった。
試合は2-4の8回裏。丸の2塁打でチャンスメイクし、バッターはエル。一番の勝負どころだったが結果は四球。正直この四球がいらないことだった。1、2塁とチャンスを広げた結果にはなったが、ここでオスンファンを登板させることになり後続を断たれた。エルでなんとかしたかった。
そのまま9回も抑えられ逃げ切りを許してしまう。
残る試合は5日の巨人戦のみ。勝てば2位、負ければ3位が確定する。相手はCSへの調整も兼ねているところにおそらくマエケンとなるのでなんとしても勝って2位を確定したい。
74勝67敗2分