明日のカープ

広島東洋カープの昨日・今日・明日を見つめます

流れがストップ?

2014-03-30 23:38:04 | 2014年
3月30日(日) 名古屋ドーム
広島 0 - 6 中日
●バリントン(1敗)、西原、久本


 昨日の勝利でセリーグで唯一2連勝はカープのみ。単独首位に躍り出た。もう見れないかもしれないので貴重な順位だ。


 さて今日の試合は初回。今日も丸がヒットで出塁すると菊池はすかさず送りバント。シーズン序盤、その試合の初回…実にもったいない。相手のカブレラは決してクイックの上手な投手ではない。丸を走らせ無死2塁で2番からの3人で単打が出れば丸の足なら十分ホームインできるし、あるいはそこから送って1死3塁の状況を作れば得点の可能性はグンと広がる。
 この作戦が成功しているのならまだしも結局この3連戦で1度も得点に繋がっていない。

 
 2回。先頭の梵がヒットで出塁し、その後無死1、3塁のチャンスを作る。が、石原はセーフティスクイズがフライになり、続くプロ初スタメンの田中は浅いセンターフライ。梵が果敢に本塁突入を試みるがタッチアウト。最大のチャンスを潰す。
 2連勝の勢いすら潰してしまった感じ。

 
 すると3回に中日に1点を先制されると、後は完全に中日ペース。3回以降は3人で攻撃終了(4回は梵が四球で出塁するが盗塁死)。結局序盤に放った3安打に抑えられる。


 その間に7回には2点、8回には3点を奪われ勝負あり。
  
 
 1つ注文だが8回に出場した白浜。その8回に3点奪われてしまったがわけだが、去年序盤にかなりの出場機会を与えられながら正捕手の座を奪い取ることができなかった。今年のオープン戦でバリントンが大炎上した時のマスクも白浜。はっきり言って打力を含めて白浜にセンスを全く感じない。白浜がマスクを被っている時の失点率はかなり高い。彼が2番手キャッチャーにいるようでは厳しい。


白浜に関しての1年前の記事はこの通り


2勝1敗 


エル2発!

2014-03-29 17:24:00 | 2014年
3月29日(土) 名古屋ドーム
広島 6 - 1 中日
○九里(1勝)、H一岡(1H)、H永川(1勝1H)、西原
本:エルドレッド(1、2号)


 今日も初回丸が四球で出塁すると菊池が送りバント。解説の山崎武司が言っていたが「初回からバントするのはもったいない」と。全くの同感である。1死2塁としたが結局この回は無得点。
 
 2回。エルのドデカイ一発で先制。さらに6回にも追加点となる2発目で3-0。

 
 先発九里は初回と2回こそ制球が定まらず高め高めに球が浮いていたが中日の打ち損じにも助けられ0に抑えると、3回あたりから徐々にエンジン加速。球威こそ140kmそこそこで、ズバッと言う真っ直ぐはないが、打者の手元で動かす球で相手の芯をずらし中日打線を手玉にとる。
 6回に1点返されるが、6イニングを68球、18のアウトの内、内野ゴロアウトは実に13。抜群の制球力で勝投手の権利を残したまま中継ぎ陣にバトンタッチ。

 
 2日続けての接戦は9回表にカープが満塁から石原の押出しと丸のタイムリー、菊池の犠牲フライで3点を追加して勝負あり。


 最後はこちらも初登板の西原が締めてゲームセット!


2勝










 


 


開幕~白星発進

2014-03-28 22:08:22 | 2014年
3月28日(金) 名古屋ドーム
広島 3 - 2 中日
前田、H中田(1H)、○永川(1勝)、Sミコライオ(1S)
本:キラ(1号)


 開幕投手はマエケンvs川上憲伸。と聞けばマエケンに分があるような気がするが、蓋を空けると川上相手に苦戦。カープ、中日とも初回にチャンスを作るがモノにしたのは中日。

 カープのスタメンは丸、菊池、松山、キラ、梵、エル、堂林、石原の打順。初回カープの攻撃はチグハグ。先頭の丸がストレートの四球で出塁。菊池の初球もボール。5球連続ボールの川上に対しての作戦は送りバント。アップアップ状態で全くコントロールのできない川上に対してわざわざアウトをプレゼント。


 そういえば、シーズンオフの期間中、カープ黄金期の切り込み隊長のトークショーに2度参加した。強かったあの当時、いかに無死1、3塁あるいは1死3塁の状態を作り上げクリーンアップに回すかを常に考えていたと言う。


 野村野球のやりたい野球が垣間見えたような気がして、早くも気が重たくなった。ついでに言うとオープン戦の終盤、10打席中9つの三振を喫した堂林のスタメンにもテンションが落ちた。結果は4の0で3三振。ファンのテンションが落ちるのは良いが、オープン戦で良い結果を残した選手のテンションが落ちないかが心配だ。


 さて、初回の攻撃の続き。川上はこの送りバントで落ち着きを取り戻したわけではないが、続く松山を切って取る。キラは四球で1、2塁。梵はショート内野安打で満塁。一本出れば大量得点のチャンスを作り上げたがエルはファーストファールフライで無得点。作戦1つで試合を有利に進められるところだっただけに実に悔やまれる攻撃。


 一方の中日は先頭の大島が2球で追い込まれると、3球目の高めのつり球を三遊間へ内野安打で出塁。2番荒木は2球目を送りバント。中日からしたら相手はマエケンで大量点は見込めない。大島に対してもストライク先行。川上の立ち上がりとは全くの正反対。であれば送りバントの策は理解できる。
 2死3塁後、4番平田のボテボテ3塁ゴロが内野安打となり先制を許す。初回に点が取れなかったことで嫌な予感が的中。2回には和田に一発を浴び2点目を取られる。


 中日ペースで試合は進んでいたが6回、キラの2ランで流れを引き寄せる。こういう野球を目指している指揮官はさぞ嬉しかっただろう。


 しかし、追いついてからは防戦一方。マエケンは万全の状態にはほど遠く球数も増えたことから6回で降板。その6回には2死1、2塁のピンチで谷繁にセンター前にヒットを打たれるが丸の好返球と石原の好ブロックで2塁走者の生還を阻止。


 その後、カープは中田、永川と繋ぐ。7回中田は1死1、3塁→2死満塁のピンチ、9回の永川は2死1、2塁のピンチを招くがなんとか0に抑える。

 
 リリーフ陣の踏ん張りに答えたの延長に入ってから。10回、1死から代打の小窪が岩瀬から2塁打で出塁。丸がライト前で1、3塁とすると菊池がライト線にタイムリー2塁打でこれが決勝点


 最後はミコもピンチを招いたが中日打線を退け苦し紛れの勝利。


 勝つには勝ったがあえて気になったプレイをもう1つ。勝ち越しの菊池のライト線のタイムリーの時、ニュースで一瞬しか映っていなかったのではっきりとはわからないが、1塁走者の丸が一度1塁ベースに戻りかけていたように見えた。ライト線のフェアかファールかギリギリのところへ低い弾道の打球、これで帰塁する意味がわからない。球足が速かったので結果的には3塁止まりだったかもしれないが、フェンスに跳ね返った打球が変な方向に転がったり、ライトがファンブルしたりすると丸の足なら一気にホームインも考えられる場面。
 盗塁することが機動力野球ではない。こういった細かいプレイが大事になってくるのでおろそかにしてほしくない。
 ただの見間違いだったら良いが…。


 なにはともあれまずは投手陣の粘りとワンチャンスをものにした打線で白星好発進。なにせ10回まで打線は中日相手に4安打のみ。岩瀬の調子が悪かったので勝ちが転がり込んできたが勝ち越し後の1死2、3塁で松山、キラは凡退。特に松山に関しては、初球を打って浅いレフトフライ。ここで外野フライ1つ打てればもっと試合が楽になるはず。
 

 何にせよ勝ちは勝ち。開幕戦ということで大目に見ることにする。


1勝