初回がすべて

８月３１日(金)　甲子園
広島　０　－　３　阪神
●バリントン（６勝１１敗）、河内、横山

　初回バリントンが先頭の上本に内野安打を許すと大和の送りバントをエラーで一気に１、３塁。鳥谷にはあっさりタイムリーを浴び先制される。その後、無死満塁のピンチは切り抜けたが立ち上がりの失点でチームに勢いがつかない。

　カープは特にチャンスもなく試合は進む。６回裏、思わぬ形で追加点を許す。１死１、３塁でスクイズを試みた能見はバックネット方向にファールかと思ったが、３塁ランナーの生還が認められている。野村監督の抗議もむなしく、能見は空振りでバットにはあたっておらずキャッチャーが後逸したため記録はホームスチールということで１点を奪われる。

　カープの反撃は９回、藤川相手に２、３塁のチャンスを作ったが代打の前田・同じく代打の松山が凡退でゲームセット。下位チーム相手に痛い連敗。



５１勝５３敗１１分

もったいない

８月３０日(木)　神宮
広島　２　－　２　ヤクルト
大竹、今村
本：赤松（３号）

　先発大竹は８回１失点、今シーズン最多の１３７球、なんとか白星をつけてあげたかったが一時帰国中のミコの代役で抑えに抜擢された今村が９回に同点ホームランを浴び残念な結果。再三のピンチを切り抜けて踏ん張った大竹の１１勝目はお預け。

　試合は４回に松山の先制タイムリー。続く５回には赤松の５試合連続の打点となるソロで２点目。その後チャンスがなかったわけではなく、もう少し点を取って大竹を援護したかったがヤクルトも必死ということか。負けなかっただけ良しとして切り替えていくしかない。ひこずっている暇はない。


　

もう一度引き締めて

８月２９日(水)　神宮
広島　１　－　５　ヤクルト
●野村（９勝７敗）、横山、サファテ、江草、中崎

　ついつい昨日の圧倒的な勝利でヤクルトに引導を渡したと勘違いしてしまったが冷静になるとまだまだ安心できる範囲ではない。
　
　先発野村で相手が前回のフラフラピッチングに負けはしたものの今シーズン２試合目登板の中沢とくれば連勝！でもそこは相手もプロ、ましてやＣＳ出場に後がなくなってきたヤクルトなんで必死。そう簡単にはいかない。

　前回同様のらりくらりのピッチングにカープ打線もあわせるかのようにかわされる。最大の逸機は初回全く安定しない中沢相手に２死満塁のチャンスを作りながら迎が初球を１塁ファールフライ。２回に１点を先制したものの初回に大量点につなげれなかったのが結果響く。

　野村は好調にはほど遠い内容で毎回のように先頭バッターの出塁を許す。３回まではなんとか粘ったが、４回２死満塁からタイムリー２本で逆転される。

　ヤクルトは中沢を勝利投手目前で諦めスパッと２番手へ交代。カープは野村を引っ張ったわけだがこれが裏目。

　これからの試合、とにかく勝つことが１番。采配も今まで通りとはいかないことも出てくるかもしれないがそこはチーム全体で乗り切ってほしい。

　

一致団結

８月２８日(火)　神宮
広島　１０　－　３　ヤクルト
○前田（１２勝６敗）、横山、ミコライオ
本：梵（９号）、天谷（６号）

　前日の石井琢郎の引退会見を受けてかチームは結束力を固める？小久保の引退発表を受けたソフトバンクが怒濤の勢いを見せているようにカープもそうなれば良いが。おそらくそれを見越してのこの時期の発表ではないかと推測する。
　マエケンのヒーローインタビューにもあったように「石井さんのため」という気持ちは全員が持っているはず。

　試合は０－０で迎えた４回裏にマエケンが２つの四球からピンチを招くとあっさりタイムリーを許し先制される。しかしすぐ次の回に同点。相手のエラーでもらったチャンスに菊池のタイムリー。投手戦になるかと思われたが中盤から後半にかけてはカープのワンサイドゲーム。

　続く６回には１死１、２塁から石原がが２点タイムリーで勝ち越し。その前に先頭の堂林が粘って奪った四球も見逃せない。
　さらにマエケンにもタイムリーが飛び出て４点目。

　７回はビックイニング。先頭の梵がレフトスタンドに叩き込むと、エルが内野安打、堂林セーフティバント、迎がバントを失敗するも、天谷がライトポール直撃の今度は正真正銘のスタンドインのＨＲ。石原２塁打で再びチャンスを作ると２死後赤松タイムリーで合計５点。
　８回には代打の丸がタイムリー３塁打とお祭り騒ぎ。

　苦手畠山に１発を浴び７回３失点のマエケンは防御率トップの座を野村に譲る形となったがそれでもハーラートップタイの１２勝目で久々の勝利。

　いつまで続くか琢郎効果。願わくはシーズン最後、ＣＳ、日本シリーズまでいけば良いが…。とにかくチームの団結力が上がったことは間違いなさそう。

　

一発に泣く

８月２６日(日)　マツダ
広島　２　－　３　阪神
●今井（１勝５敗１セーブ）、江草、中崎、今村

　先発今井は３回までノーヒットピッチング。４回、２死をとってから連打で１、２塁とされるとブラゼルに一発を浴び３失点。そこそこの内容だっただけに実にもったいない投球内容。

　打線は粘りを見せる。６回天谷の２塁打をきっかけに赤松のタイムリーでまず１点返す。さらに８回には１死、１、２塁として代打登場のエルドレットのタイムリーで１点差にせまる。ただ、残念なのは続く梵の打席。簡単に打ち上げ最悪のキャッチャーフライ。代打の前田も倒れて反撃はここまで。

　ただ収穫は３番手登板の中崎。２イニングをノーヒット無失点と好投を見せる。福井に代わっての１軍なので先発駒は一枚足りないのが現状。当面は中継ぎ起用のようだが、中継ぎで好投を続ければ先発も見えてきそう。

　残り試合は調子の良い者からどんどんつぎ込むべきだ！

２０年ぶり

８月２５日(土)　マツダ
広島　８　－　３　阪神
福井、横山、○サファテ（２勝４敗９セーブ）、河内
本：天谷（５号）＊ランニングHR

　ナイスゲーム！

　初回カープは相手のエラーで先制するものの、上々の立ち上がりを見せていた福井が４回突然崩れる。２本のヒットと四球から満塁とし、内野ゴロの間に同点、さらに２点タイムリーを浴び、四球で１、２塁としたところで降板。

　カープの反撃はまず５回。２死２塁から梵のタイムリーで１点差。そして６回、１死、１、２塁から倉が逆転２塁打。赤松もタイムリーで５－３。

　さらにこの逆転劇以上に盛り上がったのが７回。堂林のタイムリーで６－３とした後、天谷が放った打球は前進守備の左中間を破る。まず堂林がかえって７点目。さらに打ったバッターの天谷も一気にホームまでかえってランニングホームランで８点目。マツダスタジアムでは初、チームでも山田和利以来２０年ぶりのランニングホームラン。球場のボルテージは最高潮。

　連投が続いていた今村、ミコを休ませて、最後は河内が２イニングを締めてゲームセット。
　

あと一本出ていれば

８月２４日(金)　マツダ
広島　２　－　２　阪神
バリントン、横山、河内、今村、ミコライオ

　カープは２回に丸の犠牲フライで先制したが５回に同点とされ、さらにまたしてもエラー絡みで逆転を許す。阪神ペースで試合が進んだが８回裏、２死２塁から松山のタイムリーで追いつく。
　
　９回にも一打サヨナラのチャンスを作るものの一本が出ずに延長１０回引き分け。とは言え全体的には阪神が押し気味のゲームだったのでよく追いつき、引き分けたといったところか。

２桁勝利

８月２３日(木)　マツダ
広島　２　－　１　横浜
○大竹（１０勝３敗）、今村、Ｓミコライオ（２勝４敗１８セーブ）

　初回に相手の２つのタイムリーエラーで２点をプレゼントしてもらう。その後は高崎の前に打線は沈黙。チャンスらしいチャンスも特になく高崎は完投。
　先制した直後にその高崎にタイムリーを浴びすぐに１点返されるもその後は大竹が踏ん張りなんとか初回の２点を保って逃げ切り。

　それにしても大竹は昔のようなカリカリした部分もとれ、表情がとても良くなった。自身３年ぶりの２桁勝利も立派。拍手を送りたいところではあるが残り４０試合をきっているのでもう少し踏ん張ってもらってシーズンが終わった時に同じ言葉を送れると良いと思う。

連敗ストップ

８月２２日(水)　マツダ
広島　３　－　０　横浜
○野村（９勝６敗）　Ｓミコライオ（２勝４敗１７セーブ）

　連敗阻止を託されたのは野村。これ以上の借金は作りたくない。

　初回先頭バッターを内野安打で出塁させるも、相手の２番バッターがエンドランで転がった所が２塁ベースのすぐ横。４－６―３のダブルプレーで横浜に助けられるとあとは５回までスイスイ。

　打線は初回に梵、エルドレットの連打で幸先よく先制。４回には石原のレフトオーバーの２点タイムリーで追加点。

　野村は６回に無死１、２塁のピンチを招くが３、４、５番を抑える。８回はここ数試合打ち込まれた今村がほぼストレートで押すピッチングで繋ぐと最後はこちらも先日巨人にサヨナラを喫したミコが締めてゲームセット。

　連敗は４でストップ。借金は再び２。ヤクルトはまだ試合中だが２点ビハインドの最後の攻撃中。このまま負ければよいが…。

痛い取りこぼし

８月２１日(火)　マツダ
広島　２　－　３　横浜
●前田（１１勝６敗）
本：菊池（１号）
　
　先発マエケンは自身２連敗中、チームも３連敗中ということで何としても勝ちたい試合。
　初回に内野ゴロの間に先制されるもののその裏すぐに菊池のプロ入初ホームランで同点とする。しかし、２回に勝ち越しタイムリーを浴び横浜に有利に試合を進められる。チームが点を取った直後の失点はマエケンらしくない。昨年よく見た光景。

　それでも石原のタイムリーで６回に同点としたが、８回に筒香に決勝ＨＲを浴びマエケンは３連敗。打線もチャンスがなかったわけではないが三浦を打ち崩せず。

　マエケンは今年４勝、チームも大きく勝ち越してカモにしている横浜相手に痛い取りこぼしで借金は３。ヤクルトが巨人と引き分け１ゲーム差に詰め寄られた。とにかくここで連敗をストップさせたい。去年の二の舞だけはご免被りたい。

またしても巨人に３連敗

８月１８日(土)　東京ドーム
広島　０　－　４　巨人
●今村（１勝１敗３セーブ）

８月１９日(日)　東京ドーム
広島　３　－　４　巨人
●ミコライオ（２勝４敗１６セーブ）

　去年の８月を思い出すような対巨人の連敗劇。ヤクルトに良い形で勝ち越して意気揚々と乗り込んできた東京ドームで巨人の返り討ちにあう。

　先日連続試合無失点記録を２９まで伸ばしたところで記録がストップした今村だが、反動が恐いなという不安が的中。ここまでの頑張りを考えれば当然責める内容ではないが、この日は０－０の８回に登板すると一挙４点を奪われ巨人の前に屈する。
　
　翌日も巨人にサヨナラをくらい３連敗。対巨人６連敗。３－３で迎えた９回裏、守護神ミコライオが先頭の阿部にＨＲを浴びてゲームセット。

　この日も堂林が２つのエラーをおかし守備の綻びからの失点。堂林、梵の三遊間コンビで今シーズン４０近いエラー。失策数１、２位を２人が締めている現状ではなかなか厳しい。それを目をつむって許せる打撃成績かと言えばまだまだ。

　借金は再び「２」。
　ここが正念場！ズルズルいかないように！
　

昨日の熱い戦いはどこへやら…

８月１７日(金)　東京ドーム
広島　０　－　５　巨人
●バリントン（６勝１０敗）

　１回裏、１死１、２塁のピンチで４番阿部を注文通りの１塁ゴロ。昨日の再現ではないが今日は２塁ベースカバーの梵がゲッツーを焦って１塁へ悪送球で前日に続き１点をプレゼント。相手が内海となればそうそう点はとれないので痛いエラー。またしても梵…。

　この回なんとか１点に凌いだもののバリントンは明らかにその後やる気のないピッチング。５、６番と１球しかストライクが入らず連続四球。７番ボウカーが簡単に初球を打ち損じてくれたので１点で終わったが、これがカープには大きな１点。相手は巨人、そして内海、取られ方の悪さ…。今日も勝てそうにないな～の予感は的中。

　内海にはこの１点だけでも充分なのにその後４点の援護。あっさりと内海に完封をくらいまたしても５割に逆戻り。昨日の熱い戦いが嘘のように沈黙。上位の巨人・中日から勝ちを拾っていかないと上位争いは厳しい。まだまだ油断はできない…。

　幸いヤクルトも負けてくれたのでラッキー。ヤクルトがモタモタしている間に突き放したいが…。

　それにしても巨人に勝てない…。

８年ぶりの勝利で勝ち越し

８月１５日(水）　マツダ
広島　５　－　２　ヤクルト
○野村（８勝６敗）
本：丸（４号）

８月１６日(木）　マツダ
広島　４　－　２　ヤクルト
○河内（１勝）　Ｓミコライオ（２勝３敗１６セーブ）

　
　目下の敵ヤクルト相手に初戦をマエケンで落とし、何が何でも勝たなければならない試合は野村の好投＆丸の３打点の活躍で０．５ゲーム差まで詰め寄られたゲーム差を死守。再び１．５ゲーム差へ。

　続く１６日は河内の８年ぶりの白星に球場が沸く。１－２のビハインドの７回２死から登板すると７回、８回を打者４人斬り。その裏に見事逆転で河内に勝利が転がりこむ。
　先日の横山と言い河内と言いここにきてのベテラン組の活躍は心強い。

　試合はまたしてもミスで嫌な展開。４回ショート、センター、レフトの間に上がった飛球を梵が深追いしすぎて捕球できず（記録はヒット）にランナーを出すとその後先制を許す。その後一度は追いついたが７回にはゲッツーを焦った菊池が１塁悪送球でまたしても１点を献上。
　
　完全にヤクルトペースになりかけたところを河内が流れを引き戻すと８回裏、代打安部の２塁打を突破口に２死満塁と攻めて４番エルドレットのレフト前２点タイムリーで逆転、さらには堂林のセカンド内野安打で追加点。一挙３点をあげると最後は９回をミコがしっかり締めてゲームセット。

　ナイスゲーム！

　ただし、守備のミスばっかり目立っているようだが影に隠れたビックプレーは１回表の守備にあり。１死１、２塁から畠山に打たれたレフト前ヒットを迎がホームへストライク早急でアウトにし、不安定な立ち上がりの大竹助ける。ヤクルトに完全な主導権を渡さなかったことが大きかった。

　ヤクルト相手に２勝１敗と勝ち越し貯金もまたしても「１」で３位をキープ。

大事な初戦は…

８月１４日(水)　マツダ
広島　２　－　４　ヤクルト
●前田（１１勝５敗）
本：梵（８号）

　勝率５割、ヤクルトとは１．５ゲーム差、先発はマエケン、相手は今季初登板の中澤…。何が何でもかたにゃきゃならない試合は１点を先制し、あとはマエケンペースで進むかと思ったが３回２死から梵のエラーで出塁を許すと続く打者の右中間のシングルヒットで一気に１塁ランナーの生還を許し同点に追いつかれる。３番ミレッジには左中間スタンドに放り込まれ逆転。後は中澤ののらりくらりピッチングにかわされ痛い敗戦。

　打者走者を２塁に行かさないための守備をつかれた１塁ランナーの走塁はたしかに褒めるがこういった失点は防ぎたい。ただ、それ以上に大きかったのが梵のエラー。

　新聞を見ても監督コメントにも梵への批判はなしというかむしろ「仕方ない」といった感じ。エラーには触れずにホームランを称賛するものばかり。前田の様に梵批判がタブーになっていてはチームの雰囲気にもよくない。打撃好調なので言いにくいが一度気合を入れなおす意味でもスタメンから外すくらいのことをして危機感をあおりたい。

２年ぶりの勝利

８月１１日(土）　京セラ
広島　２　－　１　阪神
○横山（１勝）　Ｓミコライオ（２勝３敗１５セーブ）
本：エルドレット（５号）

８月１２日(日）　京セラ
広島　２　－　８　阪神
●福井（２勝３敗）　


　１１日は横山が２年ぶりの白星。登録後７試合に登板して未だ失点は０。０－１のビハインドの場面でバリントンからバトンを引き継ぐと７回を無失点に切り抜ける。すると打線は８回の表にエルドレットの３戦連続の逆転２ランで勝ち越し。あとは今村、ミコが締めて阪神に７連勝で貯金１に。


　１２日は先発福井が崩れると、中継ぎ陣も阪神の勢いをとめれずに黒星。またしても５割に逆戻り。