明日のカープ

広島東洋カープの昨日・今日・明日を見つめます

ドタバタゲーム

2014-08-30 08:47:06 | 2014年
8月29日(金) 名古屋ドーム
広島 6 - 5 中日
大瀬良、H中田(9勝5敗15H)、H戸田(2勝1敗3H)、中崎、○ミコライオ(1勝1敗19S7H)、S永川(2勝3敗1S15H)

 巨人が息を吹き返してきた。残り30試合ちょっとで、理想は最後の最後でペロッと上の2球団をかわす形だが相手も必死、そう簡単に思い描いた通りにもいかないだろう。巨人はまだ余裕があるだろうが、カープはそうも言っていられない。なにしろ選手に優勝経験がないのだからできることならそろそろもう少し近づきたい。「まだ先」と言っていたらそのまま追いつけずにシーズンを終えてしまう可能性もある。ここからはとにかく結果にこだわっていきたい。


 先発は大瀬良。1、2回共に1、3塁のピンチを作るが0に抑える。特に2回は先制直後で無死からのランナーだっただけに試合の最初のポイントを抑えれて徐々に波に乗る。大瀬良はツーシーム系のボールが全く制球できなかったが、それでもストレートの球威はあり、コースも内、外投げ分け3~6回をパーフェクトピッチング。

 
 2回に田中のタイムリーと会沢のゲッツーの間に上げた2点以降、こちらも大野の前に沈黙。3~6回を1安打に抑えられる。立ち上がりとはうって変わって投手戦。

 
 試合が動いたの7回。簡単に2死を取られたが、小窪は四球を選ぶと田中がライト前につないで1、3塁。会沢も四球を選び満塁とし、大瀬良に代えて堂林。好投の大瀬良に代えて勝負に出た。。しかし結果は三振。大野はキャッチャーのサインに何回も首を振り、ストレート、ストレートの勝負。相手投手ながら久しぶりにピッチャーのすごい気迫を見た。

 こうなると試合は必ず動く。その裏2番手中田が2、3塁のピンチを作って、代打・小笠原のところで戸田にスイッチ。しかし、小笠原にレフト前に運ばれ1点返される。なお1、3塁のピンチでビックプレイ。レフトフライで赤松がタッチアップのランナーを本塁でアウト。
 前の回で小窪の代走からそのままレフトに入っていた赤松だったから良かった。エルのままだったらおそらく刺せなかっただろう。


 これで中日に流れを渡さなかったので勝利へ近づいたかに見えたが、8回に落とし穴。4番手でマウンドにあがった中崎が初球を藤井に、しかもレフトスタンドに運ばれ追いつかれる。いくらなんでも不用意な一球だったので悔やまれる。試合は振りだし。ここからは互いにチャンスの作りあいに潰しあい。

 9回表塁に出た赤松が2盗、3盗でチャンスを作るが田中が凡退。その裏中崎が無死1、2塁のサヨナラのピンチを招くが、荒木の送りバント失敗もあり無失点。
 
 10回表、カープは1死から天谷がセンター前ヒット。これを大島がファンブル、打球がセンター後方に転がっている間に天谷は一気に3塁へ。記録3塁打。(誰がどう見てもエラーだったが)ここで代打の松山は「外野フライでも良い」と気楽に打席に立てたのが良かったのかライト前にタイムリーで1点勝ち越し。

 これで決まったかな。と思ったのも束の間。その裏ミコがマウンドにあがるものの先頭の藤井にヒットを打たれ出塁を許す。バントとセカンドゴロで2死までこぎつけれるが4番平田にセンター前に弾き返され同点。さらに満塁までピンチを広げてしまい、目前の勝利が一転サヨナラのピンチに。しかしここで今度は田中にビックプレイ。荒木の三遊間を打球をダイビングでキャッチするとセカンドフォースアウト。なんとかサヨナラはまぬがれる。
 それにしても気がかりはミコ。ここのところ登板するたびに失点するシーンが目立つ。特に平田との対戦は2ストライクと追い込んでから、4球もボール球を使えるところで3球目はファール、そして4球目をタイムリー。実にもったいない。ボールにする球がストライクになっているのが気になる。ここまできたら絶対ミコでないといけない理由はないので調子の良さそうな投手を当てていっても良い。では誰が適任?中田か、永川か、戸田か…。「抑え」と決める必要はないのでは。


 と思った矢先。その候補でもある永川も乱調。
 サヨナラのピンチをしのいだカープの攻撃は丸から。ピッチャーは小川。正直、中日の中継ぎ陣で福谷、又吉ということろからの得点は難しい。特に福谷の速球はなかなか打ち崩せるものではない。ただ、そこで中日は勝ち越せなかったとなると次の投手の能力は全く劣る。

 小川はありがたいことに一人相撲。丸ヒット、木村送りバント、梵ヒットで1、3塁。赤松はスクイズなのかサインミスなのかはよくわからないがピッチャー前にバント。あるいは丸のサインの見落としかもしれないが丸は本塁手前4、5mで立ち止まるという痛恨のミスが出たかと思った。しかしこの打球を処理した小川がキャッチャーとの距離が1mくらいしかないにもかかわらずキャッチャーにトス。三塁に方向にボールをもって追い込むと思っていた谷繋はまさかこの至近距離からボールが送られてくるとも思わず、あるいは予期していても当然捕れるような球でもなく、ボールがバックネット方向に転々。この間に丸ホームインで勝ち越し。
 さらに田中の打席でワイルドピッチ。もっともこれはやる気をなくした谷繋が軽率に捕りに行ったのでどちらかと言えばパスボールっぽかったがいずれにしてもバッテリーミスで労せず2点目。
 さらに田中はレフト前に運び勝負あり。

 に見えたが、先に述べた通り永川が乱調。藤井にこの日2本目の2ランを浴び1点差まで詰め寄られたが、それでも最後はなんとか振り切って逃げ切り。


 最下位争いをしている中日相手でなかったらと思うとぞっとするようなゲーム内容だったが勝ったという結果がついてきたの良しとしよう。それよりも指揮官のコメント。
 「勝ったのだからいい意味で切り替えなさいと伝えた。各自反省点もあるだろうが、怒りをぶつけても仕方ない。」と。あれ?最近コメントが徐々にまともになってきた野村監督、最初からこれが出来ていたらここまでくるのに5年もかからなかったかもしれない。
 いずれにしても、優勝しようが逃そうが、体調面やその他にも個人的な問題も抱えている野村監督はおそらく今年いっぱいだろう。そっちの話題もボチボチ気になる。

 
 冒頭述べたように巨人が好調。この日も勝って4連勝。カープとの差は3のまま縮まらず。優勝を知っているチームはやはり違うのか…。早めに追いつきたい。


60勝52敗2分

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