今日6月23日は沖縄県の「慰霊の日」です。 糸満市摩文仁の丘の平和祈念公園で野田総理・仲井間県知事等出席し、67年目の慰霊祭が行われました。
同時に今日は旧暦の5月4日に当たります。 この日は沖縄各地の漁港で大漁・航海安全を祈願する祭りが行われます。 この祭りで爬竜船競争、いわゆる「ハーリー」が行われます。 もっとも、今では休日や観光シーズンなどにずらして行うのが多いです。 たとえば、「那覇ハーリー祭」は新暦の5月4日、つまり大型連休の観光シーズンに行われています。
今日、私が住んでいます(仮住まいですが)宮古島市の久松で「久松海神祭」が行われました。 「慰霊の日に祭り騒ぎか!」と多くの方が思われましょうが、それについては次回に説明しますので、今日は海神祭を見てきた内容についてブロぎます。
今朝は薄曇りでしたが、天気がよかったので、久松漁港へ散歩しました。 するとこのような横断幕が・・・「ハーリーか!」いつ開催だとは書いていない・・・
港に行くと、舞台やテントがほぼ設営済み。 準備していた人に聞くと、「祭りは今日の8時から始まります」との返事。 久々にハーリーがみれると期待しました。
もう爬竜船も準備万端。 船の中をのぞいたらオールが12本・・・漕ぎ手は12人一組だなと思いました
9時くらいに行こうかなと思ったら、会社から電話。 休日出勤の人に渡す資料(私の会社PCに入っている)のため会社に1時間ほど出てから漁港へ行く。 会場到着時間は10時頃。
波は少々高かったが、予定通り開催されて、ちょうどレースの午前の部(?)が終了したところでした。 皆さん舞台前のテントに移動中。
オリジナルTシャツ。
いろいろなTシャツだらけ。 参加者はチーム別・地区別にそれぞれおそろいのTシャツ姿。だから私のような普通のTシャツ格好をした人は「よそ者」と一目でわかります。
出し物(余興?)の第一弾は獅子舞。 シーサーとそれを操りなだめながら若者の縁起舞。
暑いさなか、シーサーには二人が入っていますが、息のあった動きに感心しました。 今日や祝い事のために日頃からよく練習しているんだなと思いました。
なかなか勇壮かつユーモアある踊りが披露されました。
続いて、「奉納相撲」 一番戦は大漁・航海安全を祈った相撲。 みごとに悪い相手(?)を倒して、行司軍配「今年は大漁・航海安全になります」と勝ち名乗り。
その後はユーモアある相撲となり、数番の取組みがありました。
勝っても負けても勝敗に関係なし。両者ともカチャーシーで喜び合い。
続いては久松と言えば・・・「久松五勇士」 メロディーが流れてきたら・・・これは「黒潮の闘魂」 歌うは「沖縄の海ボウズ」の異名をとった”グレート宇野”さんの名曲だ!
なぜ、名曲かというと、この私が25年近く前に聞き、感動のあまり、宇野さん直筆サイン入りのドーナツ盤まで買ってしまったというもの。
「しまった! 三脚持ってきていたら動画撮影、YouTubeに公開できたのに・・・・」悔しさ後悔の念で一杯。 ちなみにYouTubeで探ったら、これが出てきました。 宮古青年会議所50周年記念式典の余興でこれが・・・みましたら、ほぼ同じ踊りでしたので、型が決まっているのでしょう。 みなさん、是非この歌と踊りを拝聴ください。 アクセスは次の通り。
http://www.youtube.com/watch?v=E5F0WBzvRzI
この後、久松小学校・中学校の子供たちの郷土踊り・創作エイサーがありました。 新規中学教育課程で「ダンス授業」が採用されるそうですが、沖縄の中学校では是非とも「創作エイサー」を最重点課題に採用してください。
さて、昼休み。 子供たちも親と昼ご飯を食べに帰り始めました。 テントの中のおじさんたちはビール・島酒真っ盛り。 オトーリを始めるグループも。 周辺は酒臭さで一杯・・・午後漕げるのかよ???
さて、午後のレースに期待して、今度は三脚を持って再び漁港に行くと、
???・・・テントが撤収されている! 残っているテントではオトーリ真っ最中ですが・・・ まさかがよぎりながらも近くの人に尋ねたら、「今年の海神祭は終わりました」との答え・・・「いつもこんなスケジュールなんですか?」とたずねると、「ハーリーは8時から10時ぐらいまでで、それからは踊りや余興です。例年通りですよ」との答え。 つまり私が会場にきた時、ちょうどハーリーが終わった時でした。 那覇ハーリーみたいに午後からの本ハーリーなど元からなかったのでした。 ・・・自分は観光ハーリーの概念に毒されていたのでは?
ハーリーに期待したのに結局なんだったのか? 自問しても答えは出ません。 でも、ハーリーは終わりました。
どうやら沖縄県地方は梅雨明けしたようです。