それでは、入場致します。
一般入場者150円、東北大生無料です。 一般の人たちには入場料が必要ですが、小冊子(ニュースレター・企画展紹介等)がもらえます。
中に入りますと水槽があり、生きたサンゴが飼育されています。 フラッシュ撮影禁止なので省略。 ”寒い東北の地でサンゴを飼っている???”
東北大学はサンゴ礁に関する地質研究が有名です。 これは戦前の帝国大学時代より今も続いています。 南洋諸島パラオにはサンゴ熱帯研究所もあったそうです。
ちなみに沖縄の地質学研究も盛んで、戦前から詳しい調査研究がなされています。 沖縄の代表的な岩石である琉球石灰岩(Ryukyu Limestone)も東北帝大の矢部教授(フズリナ化石の研究で世界的に有名な学者)・半沢先生によって初めて命名されています。 北大東島で400mものボーリングを戦前に実施したのも東北帝大で、今もそのボーリングコア試料は残っています。 今回は見られませんでしたけど・・・・・・
今、新エネルギーとして”シェールガス”が注目されています。 シェールガスのボーリング試料を採集した日本の地球深部探査船”ちきゅう”の模型が展示されています。 全体模型と船の諸元を。
船にボーリング掘削リグを積んだ調査船は過去にもありました。 30年以上前、学生の時に、アメリカの深海探査調査船”グローマーチャレンジャー(GC)号”が那覇に寄港した際、私たちは大学(と言うより海洋学科)のコネで一般ではなく特別見学ができました。 当時、日本にはこのタイプの船がありませんでしたので、最新の海洋探査機器を持ち、”水深1000m以上の海で、(船の上から)海底を2000m以上も掘る!”なんて船は驚きよりも脅威の世界でした。 船内で視た”船のアピール映画”に感動したことを今でも覚えています。
GCは当時アメリカが主張していた”プレートテクトニクス理論”を証明する研究試料採集のために造られた船です。 純粋な学術研究船です。 なぜ研究オンリーの船を造ったのか? 当時は冷戦時代です。 ソ連は”大陸の海洋化理論”を展開していたので、それを覆すために・・・・・・国家権力の意地と面子が背景にあったそうです。 GCは1985年に引退し、今は”ジョイデス・リゾリューション号”がその後身として活躍しているそうです。
”ちきゅう”はGCをしのぐ最新技術や掘削能力を持つ船です。 ちきゅうは学術だけではなく、”資源調査を目的にもする研究船”です。 日本がいかに資源確保を国家戦略の重要位置に置いているかと言うことが分かります。
政治っぽい話は置いて、さらに中に・・・・ 何か生物の頭の化石(レプリカ)
しっぽの化石
すでに分かっている人もいると思いますが、答えは次回。
この他に、こんなに巨大なアンモナイト化石もあります。
しかも、展示目的が”自由に触っていい”。 化石の感触を味わうことができます。・・・・・・(続く)