ISO成功法

ISOと継続的改善を両立させよう。ISOは継続的改善のための、基盤整備に役立つ。基盤整備と継続的改善のコツを整理したい。

ポイント.36-1

2005-10-21 | 継続的改善52
解析が技術をつくる

最近、統計的品質管理の必要性を実感ずることが多い。
特に、製品開発段階の品質管理は品質機能展開が定着したこと、設計審査(DR)などの会議が増えたことなどの書類作成の時間が増え、ゆっくり考える時間がなくなった。

そのため、技術の改善に時間が取れないことが多い。
設計が本来、知ってなければならない後工程の製造の工程能力情報なども検討する暇が取れない。

一方、製造でも、設計段階に十分に参画して図面検討をする時間が取れないまま、生産移管される。
その結果、生産方法を検討する暇がなく、トラブルシューティング゛に追われることになる。

問題の話ばかりで恐縮だが、これが実態のようだ。

品質機能展開はもともと開発の意図が、図面のみでは伝達されないので、設計の考えを後工程に伝達するツールとして作られた。技術が確立されたところは、図面に反映できる。疑問点や注意点を品質展開で流すことになる。
これを受ける側で、検討を加え技術として確立させることが必要である。
この使い方は、解析をする前の定性分析である特性要因図と同じようにとらえられる。

品質展開を解析に役立てないと技術が進歩しない。
解析は技術改善のひとつの方法である。
それを有効な方法にするよう検討したい。

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