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ISO成功法

ISOと継続的改善を両立させよう。ISOは継続的改善のための、基盤整備に役立つ。基盤整備と継続的改善のコツを整理したい。

フェーズ1.経営の基盤整備 ISO認証取得

2005-07-04 | ISOップ物語
組織の強い点の確認ができたら、その強みに重点をおいたシステムを整備し、次のフェーズに進みながら内容を充実していきたい。このフェーズは6ヶ月ぐらいがよい。短時間の方が集中できるし、過剰なシステムを作らなくてすむ。

フェーズ1のチェックポイントと概略の手順を示す。
 1.あなたの会社の強み(特色)は何ですか
前に実施した現状把握の整理をする。(内部監査の記録として使える)
販売パンフレット、サービスマニュアルなどの資料を調べ、強み、特色を確認する。
 2.その強みを顧客や市場に説明していますか
顧客や市場で強みは理解され、評価されているか、顧客満足や顧客要求を調査する。
 3.強みを強くするマネジメントをしていますか
強みをより強くする方針・目標を設定し徹底する。またこの方針・目標を達成するため改善に着手す る。この段階で、マネジメントの基本について、教育する。内容はPDCAによる自主管理、改善、方針管理を組織全員が共通の理解をすることが大切。教育後、フォローアップにより改善の進度を確認する。
 4.マネジメントを継続するシステムはありますか
ISOのシステムを検討する。従来から標準化のしくみの整備された会社なら、そのルールに従って検討する。それがない場合は内部監査員の教育でシステムの作成をすればよい。3の改善の成果発表とシステムの説明会を実施する。工夫次第でこれが内部監査になる。
 5.システムを顧客や市場に説明していますか
認証取得するなら、その準備をする。認証しない場合でも、作成したシステムを顧客に説明する機会を作る。これは契約の再検討と顧客満足の向上に役立つので認証に関わらず実施すべきである。
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推進3年計画 継続的改善計画

2005-07-04 | ISOップ物語
推進の全体計画を考えたい。ISO認証まで時間をかけず、継続的改善で成果をあげながら、システムを充実させていくのが基本的考えである。
ISO9001の査察は6ヶ月毎、14001は1年毎なので、6ヶ月毎の目標を決めて、ISOによるシステム整備と継続的改善を繰り返す。当然フェーズによっては半年で終わるとは限らない。以下に示すのは、ISOの更新審査までの3年間の段階的改善のフェーズである。これは基本計画の例であり、組織の現状と目標を考え詳細の計画は作成すべきである。

フェーズ1 経営の基盤整備(ISO認証取得)
      強い点を生かしながら、経営の基盤整備を行う
フェーズ2 各部門の改善(部門別管理)
      現行の組織で方針の展開と管理を徹底し目標を達成する。
フェーズ3 成果の他部門への展開(機能別管理)
      部門で得られた成果を他部門、部門間連携に応用する
フェーズ4 新製品開発の管理(製品別管理)
      製品、事業のプロセスを整備して、事業目標を達成する
フェーズ5 潜在的・慢性的問題の改善(機能別総合管理)
      品質、環境、安全、原価、の総合管理により潜在的能力を引き出す
フェーズ6 新規プロジェクト開拓(プロジェクト管理)
      以上の成果を新規プロジェクトに応用する

参考:ISOの継続的改善は連続的に改善を繰り返すと同時に段階的かつ計画的に改善を行うことも含まれている。上記の2から6のフェーズは、40年400社にわたる企業研究から得られた体質改善のプロセスをまとめたものである。
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ISOの始め方

2005-07-03 | ISOップ物語
何か始める時の原則がある。計画を作る前に現状把握することである。PDCAというとまず計画と考えるが、現状把握のチェックから始める、CAPDがよい。
ISOは顧客満足、社会的信頼、存続と発展等に対するの組織の能力を評価する規格である。その能力を公表(情報開示)するしくみが認証である。情報開示するか否かは組織の戦略として決めることであるが、認証に関わらずISOは実施すべきである。認証しないと実施しないのはISOに対する誤解でありISOの普及のためにもよくない。
さて、情報開示する場合、要件さえ満たせば自分に不利な約束をしない。逆に得意なことは強調すれば他との差別化になる。このため、組織の強み(特色)を現状把握することから始める。現状把握のチェックポイントを整理しておこう。
1.あなたの会社の強み(特色)は何ですか
2.製品やサービスで強みを説明できますか
3.その強みを顧客や市場に説明していますか
4.顧客や市場は何を強みと評価していますか(できれば直接顧客に聞くといい)
これらを調査・解析する。社内と顧客の評価に差はないか、社内の評価にバラツキはないかをまとめて、ISO規格との関連を整理する。また、差やバラツキは改善すべき課題として重要なものから検討する。(これらをまとめたものを、意識マトリックスとよんでいるが別の機会に紹介したい)
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