仁左衛門日記

The Diary of Nizaemon

なす娘 / 入船亭扇辰

2021年08月01日 | エンタメ
落語『なす娘入船亭扇辰
噺は、「東海道は戸塚の宿から一里ばかり在野に入った鎌倉山の山あいに曹源寺という小さなお寺があり、当年四十六歳で独り身の崇然という和尚さんが、寺男の庄作と二人で住んでいた。朝夕のお勤めの他は暇な身体なことから、本堂脇の畑で好きな野菜作りに余念がない和尚さん。ある夏の日、和尚さんが蚊帳に入って横になっていると、蚊帳の裾のほうに友禅の着物姿の十七~十八歳になろうかという女性が座っており・・・」という内容。
そこに座っていたのは、なすの精だった。
和尚さんがいつも「早く大きくなれ。大きくなったらわしのさいにしてやる」と話し掛けていたので、お礼にきたのだという。
勘違いがあったとはいえ、何て律儀ななすの精だ。
(^_^)
さて、演者の入船亭扇辰師匠は、ギターが趣味なのだそうだ。
三代目橘家文蔵師匠、五代目柳家小せん師匠と組んでいるユニット "三K辰文舎"(さんけいしんぶんしゃ)は、もう10年ほども落語&ライブの公演を行っているらしい。
これは楽しそうだ。


紋三郎稲荷 / 柳家小せん(五代目)

2018年11月22日 | エンタメ
落語『紋三郎稲荷柳家小せん(五代目)。
噺は、「稲荷神社で一番有名なのは日本全国のお稲荷さまをお祀りしている京都の伏見稲荷。関東では常陸国(ひたちのくに)笠間の紋三郎稲荷も有名で、ここは牧野越中守貞明が城主。江戸勤番を命じられた家臣・山崎平馬は、病み上がりのため、狐の胴服を着込んで温かくし、駕籠屋をつかまえた。八百文でいいというのに一貫文(千文)払うという平馬。途中、駕籠の隙間から飛び出した狐の胴服の尻尾を見て、化けた狐を乗せてしまったと勘違いした駕籠屋は・・・」という内容。
狐に間違われた平馬は「どうせ間違われたのなら・・・」と、調子に乗って紋三郎稲荷の使いと名乗り、宿泊先の松戸の本陣では、「わしくらいになると油揚げは食べ飽きた」と、"なまず鍋"などの郷土料理を楽しんだり、好き放題だ。
ぼた餅を勧められた駕籠屋が遠慮するのも笑える。
さて、演者の五代目柳家小せん師匠は、平成9(1997)年に鈴々舎馬桜師匠に弟子入りしたが、平成18(2006)年には、五代目鈴々舎馬風師匠門下に移籍している。