仁左衛門日記

The Diary of Nizaemon

家見舞 / 柳家権太楼(三代目)

2021年06月07日 | エンタメ
落語『家見舞柳家権太楼(三代目)。
噺は、「兄貴分の辰が家を持った。新築祝いに行ってないのは自分達だけらしいと知った二人は、辰を訪ねる。台所を見るとバケツに水を張って使っているので、聞くと買いにいく暇がないという。それじゃあと祝いに水瓶を買ってくることにした二人だったが・・・」という内容。
五銭しかない二人が二十八円もする新しい水瓶を買えるわけがないのだが、どうしたものかと歩いているうちに古道具屋の店先で雨水受けに置いてある瓶を見つけた。
喜ぶ二人だが、「その瓶を何に使うんだい?水瓶は駄目だ。見て分からないかい。普通の瓶より縁が大きく出来てるだろ。汲みやすくするためだよ」と説明する店主。
ところが二人はそんなことお構い無し。
それは駄目だ。
(^。^)
さて、演者の柳家権太楼師匠は落語協会所属だが、柳家さん光を名乗っていた二つ目時代(1975年~1982年)に、当時実施されていた真打昇進試験の下、抜擢昇進のチャンスが与えられ、只一人のために行われた試験に見事合格し、18人抜きで真打に昇進したのだという。
当時は古今亭志ん朝 師匠、春風亭小朝師匠に次ぐ三番目の大記録だったという。
素晴らしい。