仁左衛門日記

The Diary of Nizaemon

稽古屋 / 柳亭こみち

2021年08月22日 | エンタメ
落語『稽古屋柳亭こみち
噺は、「ご隠居さんに、自分はどうして女にモテないのかを聞きに来た八。見栄、男っぷり、金、芸事、すべて良くないか持ち合わせないので、何か芸を覚えなさいと近くの稽古屋を教えてもらった。言われるままに早速稽古屋に出掛けた八は・・・」という内容。
26歳独身のお師匠さんに小唄の稽古をつけてもらう八だが、少し話しただけでもうお師匠さんに惚れてしまった。
それでも真面目に、♪世辞で丸めて浮気でこねて♪と、あとについて唄ってみるのだが、息継ぎをしなかったり、浪花節や演歌になったり無茶苦茶なのが面白い。
さて、演者の柳亭こみち師匠は、七代目柳亭燕路師匠の弟子。
大学卒業後に一度出版社に勤務したあと、弱かった扁桃腺を切る手術を受けて、柳亭燕路師匠に入門したという気合いの入りようなのが凄い。
また、日本舞踊の吾妻流名取なのだそうで、この演題にも充分すぎるほど生かされていて素晴らしい。