仁左衛門日記

The Diary of Nizaemon

ファイナル・カウントダウン

2018年11月16日 | ムービー
『ファイナル・カウントダウン(原題The Final Countdown)』(1980年/ドン・テイラー監督/アメリカ)を見た。
物語は、「1980年。タイドマン重工の社員ウォーレン・ラスキー(マーティン・シーン)は、視察のため、マシュー・イーランド海軍大佐(カーク・ダグラス)が艦長を務める原子力空母ニミッツに乗り込んだ。ハワイ沖を航行中の同艦はその直後に突然の異常な嵐に遭遇し、巻き込まれてしまう。嵐が去り、海域は穏やかになったのだが、無線の送受信はできるものの交信は不能。偵察に出たF14トムキャットが撮影した写真には、日本海軍による真珠湾奇襲攻撃で沈没したはずのアリゾナ、テネシー、ウエスト・バージニア等が無事な様子で写っていた。偵察機は、2機の国籍不明機の正体が三菱A6M型零式艦上戦闘機であることを確認し、さらに偵察機E2は、6隻の空母と24隻の護衛艦艇からなる日本海軍の機動部隊を発見したのだが・・・」という内容。
なんとニミッツは、1941年にタイムスリップしていた。
1980年のアメリカ海軍の武装で1941年の日本海軍を相手にするのなら、空母一隻とはいえ、戦闘はおそらくアメリカ海軍の圧勝で終わり、真珠湾への奇襲攻撃を阻止することが出来るだろう。
先制攻撃を主張する副長のダン・サーマン中佐(ロン・オニール)に対し、イーランド艦長はさすがに冷静だった。
それではアメリカが日本に宣戦布告をすることになってしまい、歴史が変わってしまうのだから、いくらなんでも先制攻撃はできない。
しかし、すでに飛行隊長のリチャード・T・オーウェンス中佐(ジェームズ・ファレンティノ)は、歴史では行方不明になっているサミュエル・チャップマン上院議員(チャールズ・ダーニング)と秘書のローレル・スコット(キャサリン・ロス)を救助してしまっていたし、捕虜にした零戦パイロットの銃撃により空母乗員の数名が死亡してもいた。
慎重な艦長の考えに反して、実は歴史は変わってしまっていたのだから厄介なのだが、乗員の死亡はさほど問題視されないままに物語が展開してしまうのが、都合よすぎる気がした。