仁左衛門日記

The Diary of Nizaemon

素人鰻 / 桂文楽(九代目)

2018年03月27日 | エンタメ
落語『素人鰻』桂文楽(九代目)。
噺は、「明治維新後。武士だった者たちは、米の代わりに支給された現金で不慣れな商売をすることになった。汁粉屋を始めようと思っていた旗本・中村は、かつて屋敷に出入りしていた板前職人・神田川の金を雇い鰻屋を開業することになったのだが・・・」という内容。
偶然出くわした金に「汁粉屋はつまりませんよ。料理で儲かって酒でも儲かる鰻屋はどうですか」と言われ、奥さんと話し合って決めたはずの汁粉屋の話がどこかに行ってしまった。
汁粉屋の計画がどこまで詰められていたのかは知らないが、道端での立ち話から無計画に始められた商売が、そうそう上手くいくはずはないだろう。
(^_^;)
金の職人としての腕は一流らしく、普段の話っぷりもいい感じなものの、それは"シラフ"の時の話。
酒が入ってしまうと豹変して、誰彼構わず毒づいてしまうのは近しい者なら誰でも知っていることらしいのだが、そんな金に「今晩くらいはいいだろう」と酒を勧めてしまったのが大失敗だ。
中村の友人である"麻布の旦那"が余計な気配りをしてしまったようだ。
(^。^)
さて、演者の九代目桂文楽師匠は、"黒門町の師匠"と呼ばれたという八代目桂文楽(1892年~1971年)師匠の弟子。
1975(昭和50)年から1992(平成4)年までの17年間、"ペヤングソース焼きそば"(まるか食品)の顔としてテレビCMに出演し続けていたということなのだが、北海道でカップ焼きそばといえば、"マルちゃんのやきそば弁当"(東洋水産)だし、まるか食品の商品自体、ほぼ販売されていないようなので、そのCMは見たことがないのだった。
残念。