落語『蟇の油』 三遊亭圓生(六代目)。
噺は、「往来で蟇(ガマ)の油を売る商人が、"さぁ、ご用とお急ぎでないお方はゆっくりとお聞きなさい・・・"と、見事な口上で客を集めた。刀で自らの腕を切って、そこへ蟇の油をひと塗りしたところ、血はぴたりと止まり、蟇の油は集まっていた見物客に飛ぶように売れたのだった。店を閉めた後に居酒屋で一杯引っかけることにし、すっかり気分良く酔っ払ってしまった商人。その帰り道で先ほど店を出した場所を通りかかり、明るくて人通りもまだまだあることから欲が出てしまい、もう一儲けと考えた。準備をして再び口上を始めるのだったが・・・」という内容。
これは本筋自体は短い噺なのだが、そこにたどり着くまでが長い。
枕ということではなく、様々な見せ物の口上を紹介するかのように話が続くのだ。
しかし、これがそこそこ興味深い口上ばかりだし、流れるような口調でひたすらに話し続けるので飽きることなく聞き入ってしまうのだった。
蟇の油売りの口上も「手前、持ち出したるは四六の蟇。四六、五六はどこで分かる。前足の指が四本、後足の指が六本。これを名付けて四六の蟇という」等と始まるのだが、この口上にも引き込まれていってしまうのだ。
一段落し、「こういう売り方をしまして・・・」というところで、思わず拍手をしたくなる観客の気持ちが充分に分かるのだった。
(^_^)
さて、演者の六代目三遊亭圓生師匠は、急性心筋梗塞により、昭和54(1979)年9月3日に79歳で亡くなっているのだが、これはその年に収録されたものではないかと思う(多分)。
これはなかなかに貴重な噺だった。
噺は、「往来で蟇(ガマ)の油を売る商人が、"さぁ、ご用とお急ぎでないお方はゆっくりとお聞きなさい・・・"と、見事な口上で客を集めた。刀で自らの腕を切って、そこへ蟇の油をひと塗りしたところ、血はぴたりと止まり、蟇の油は集まっていた見物客に飛ぶように売れたのだった。店を閉めた後に居酒屋で一杯引っかけることにし、すっかり気分良く酔っ払ってしまった商人。その帰り道で先ほど店を出した場所を通りかかり、明るくて人通りもまだまだあることから欲が出てしまい、もう一儲けと考えた。準備をして再び口上を始めるのだったが・・・」という内容。
これは本筋自体は短い噺なのだが、そこにたどり着くまでが長い。
枕ということではなく、様々な見せ物の口上を紹介するかのように話が続くのだ。
しかし、これがそこそこ興味深い口上ばかりだし、流れるような口調でひたすらに話し続けるので飽きることなく聞き入ってしまうのだった。
蟇の油売りの口上も「手前、持ち出したるは四六の蟇。四六、五六はどこで分かる。前足の指が四本、後足の指が六本。これを名付けて四六の蟇という」等と始まるのだが、この口上にも引き込まれていってしまうのだ。
一段落し、「こういう売り方をしまして・・・」というところで、思わず拍手をしたくなる観客の気持ちが充分に分かるのだった。
(^_^)
さて、演者の六代目三遊亭圓生師匠は、急性心筋梗塞により、昭和54(1979)年9月3日に79歳で亡くなっているのだが、これはその年に収録されたものではないかと思う(多分)。
これはなかなかに貴重な噺だった。