仁左衛門日記

The Diary of Nizaemon

大山詣り / 古今亭志ん輔

2018年11月08日 | エンタメ
落語『大山詣り古今亭志ん輔
噺は、「江戸時代はお盆の頃に信心かたがた大山(大山石尊大権現)詣りをするのが、庶民の娯楽のひとつだった。近い距離ではないが、そう遠くもなく、三日から五日ほどの日程で何とかなったという。そして今年も恒例にしている大山詣りの時期がやってきた。先達(案内役)の家に集まって相談を始めた長屋の連中だったが、男達の留守中が物騒なので、今年は男一人が残って怪しい奴に睨みを効かすことにするつもりだという。先達に指名されたのは熊五郎だったが、実は、毎年酔って大騒ぎを起こすのが熊五郎なので、連れて行かないことにしようというのが本当の理由なのだった。おとなしくするから何とか連れて行ってくれと拝み倒し、皆と一緒に行くことを許された熊五郎だったが・・・」という内容。
当時は、赤坂から"大山道"をてくてく歩いて大山(現伊勢原市辺り)まで行き、帰りは東海道に出る。藤沢、神奈川、品川辺りで"精進落とし"と称して賑やかに遊んで帰ってきたのだという。
仲間で行くなら、なかなかに楽しそうなツアーだ。
ただ、この年は、「途中で腹が立ったら罰金として二分払う。もし喧嘩をしたら、みんなでとっ捕まえて丸坊主にする」というしばりが参加者全員に課せられた。まぁ、往路は大丈夫でも、問題が起きそうなのは、大体において復路だ。
宿場に泊まって酒を飲んで、何事も起こらないことはないのが江戸っ子なのだろう。
(^o^)
さて、演者の古今亭志ん輔師匠は落語協会所属で、平成22(2010)年には同理事に就任しているとのこと。
なかなか偉い人のようだ。
(^_^)