真説・弥勒浄土      

道すなわち真理の奇蹟

性理題釋~三十五、法 船

2024-05-11 21:58:51 | 性理題釋

三十五、法 船

法船(ほうせん)とは一つの名詞であり、喩(たと)えた言葉であります。

その実際は道を言うのでありまして、無形無象でありますから肉眼で見られるものではありません。

人々は世の中に於いて、酔うが如く生き、夢の如く死して(酔生夢死)四生六道を輪廻してやまず、種々の関係を造り、種々の果報を受けて、波に随(したが)い波に逐(お)われるようにして終わることが出来ず、解脱するのに法門なく、万状の苦痛を受けるので、これを苦海と申すのであります。

修道する事により、即ち世界を虚(むな)しい花と見なし、富貴は泡影(ほういん)の如くし、妻子の情愛は枷(かせ)と鎖(くさり)のように思って、心の障礙(障害)をなくし、かかわりをなくしてゆくならば、この境地が苦海の中で法船に乗った事になるのであります。

続く

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« あなたは地球上のほとんどの... | トップ | 天道推奨~(三)天道問答録 1 »
最新の画像もっと見る

性理題釋」カテゴリの最新記事