真説・弥勒浄土      

道すなわち真理の奇蹟

済渡の心構え 応用 十九 完

2024-01-13 19:02:37 | 済渡の心構え

十九、明確なる志願目標を立てて、達成に尽瘁(じんすい)すべし。

計画なくば闇夜に這いて歩む如く遅く、立つれもば白昼に駆けるが如く速やかなり。

その場限りの思い付きにて行ぜば、遂に事成る時なからん。

立願は、志気を振るわせ実践を与え功績を齎す最上の必須条件なり。

常に志に照らして道を誤ることなかれ。

天監は厳格にして、一毫(いちごう)も洩らすことなからん。

以上数箇条を列するも皆、悉く外功に繋がる内功の義なり。

今、當に世は激動の時期にして、前世よりの因果の応報清算甚だしく、殺害は至る処にて行わる。

道内と雖も亦洩れず。

紛紛としてその忠志を試さる。

試練を受けて無きが如く無自覚なる時こそ、最も身を慎め。

九分九厘功を積むも、後一厘に躓(つまず)けば悉く崩壊し微塵だにも無し。

実に天の真実霊眼は隈(くま)なく被(おお)いて誠の真偽を判別する。

小局を見れば大局を失い、以って全体を誤るなり。

誠に縁を問わるるか、份(ぶん)を問わるるか、時命が来れば縁份切れし者は乱る。

是れ悉く徒(でし)皆に言える事なり。

帰天する最後まで、是非善悪を量られ、昇降を定めらる。

誠に慎むべき哉(かな)。

又、恐ろしき事哉。

常に身を低くして心を下して、天言師勅に報答すべし。

高く上がる程に身を慎み、天意の定めし処に心命を置くべし。

自説・自論に執(とら)われず、自行自験に牽(ひ)かれず、無心無我なる心眼にて一切を判断すべし。

中心を誤まらば一切が誤まる。

善徳を失わざるべく刹那(せつな)に天上の声を聴け、余、弓長の本心を尋ねるべし。


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済渡の心構え 応用 十八

2024-01-12 19:00:47 | 済渡の心構え

十八、一寸だに聖業に打算・代償を求むべからず。

利害得失を超出(ちょうせつ)せし伝道こそが奉仕行の究極なり。

捨てなば与えられ、与えれば拾われん。

物心共々無にして、一身一家が道に投ぜば衣食住は随(つ)いて廻るなり。

只、無心こそ道を歩み抜く至上の方策なり。

続く


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済渡の心構え 応用 十六

2024-01-11 21:47:28 | 済渡の心構え

十六、一寸の光陰は皆天時にして、無益に浪費せず公益に供すべし。

一切の時間は救霊に収約さる。

戯楽に貴重なる寶を失う勿れ。

殊に軽率なる言動を発せば自らの徳を損なう。

儀式の後、長居せば世間に人情話に移りて互いの口耳を穢し易し。

式後、道話無き限り座を離れて、次の道業に移るべし。

続く


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済渡の心構え 応用 十五

2024-01-10 17:36:42 | 済渡の心構え

十五、万事に小心翼々として用意周到を期すべし。

大事は、慎重なる故に誤り少なくも、小事は油断する故に収拾の付かぬ危機を迎う。

眞に小事を完(まっ)とうする人にてこそ、大事を預けられるを能うなり。

天道は易行(いぎょう)の如くなりも難行と謂えり。

謹みて心虚しくして事に当られたし。

続く


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済渡の心構え 応用 十四

2024-01-09 19:08:59 | 済渡の心構え

十四、夙夜(しゅくや)、単独内修に励みて、高尚なる人格を培うべし。

施法時の外も尚、伝法なり。

日常茶飯事の挙動を世人は竊(ひそか)に観察す。

平生、不徳は隠すも自(おのずか)ら現るなり。

続く


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