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トゥーランドット/Teatro Maggio Musicale Fiorentino2024

2024-08-26 | オペラ
トゥーランドット/Teatro Maggio Musicale Fiorentino2024

作曲:プッチーニ
指揮:Zubin Mehta
演出:Zhang Yimou
演奏:Maggio Musicale Fiorentino
合唱:Maggio Musicale Fiorentino
出演:
トゥーランドット:Olga Maslova
カラフ:Ivan Magri
リュー:Valeria Sepe
ティモール:Simon Lim
ピン:Lodovico Filippo Ravizza
パン:Lorenzo Martelli
ポン:Oronzo D’Urso

ズービンメータとチャンイーモウ、フィレンツェ歌劇場の組合わせは1998年の紫禁城での公演がある。今回のプロダクションはそれとは別のフィレンツェ歌劇場版のようだ。

中国で良く知られた民謡の「茉莉花(まつりか)(ジャスミンの花)」が元となった歌が一幕目のなかばで引用されており、このプロダクションでは舞台裏の少年少女合唱団によって歌われた。この歌の旋律の一部はトゥーランドットのあちこちに出てくる。また、茉莉花はチャンイーモウが監督した2004年アテネオリンピック閉会式での北京オリンピックへの引継ぎパートや2008年の北京オリンピック表彰式で使われた。

演出は壮大。合唱団やダンサー、黙役が多数出演。装置も大掛かり。漢字を使った美術が特徴的。漢字の書かれたスクリーンを使った演出や、大きな本の絵と書からなるページをめくる演出などがあった。全体にデフォルメされてはいたが、中国本来のデザインや雰囲気で構成されていて違和感が無く気持ち良かった。ピンパンポンは、酒、金、女のイメージで衣裳がデザインされていて、女のイメージの衣裳の人物はゲイっぽいしぐさの芝居だった。リューはトゥーランドットのカンザシのようなものを取って自害する。

演奏も合唱も壮大。クライマックスでは大音量になるが、演奏はクリーンで美しさは損なわれない。

カラフは声量のある綺麗な声。ティムールはソフトな印象だった。トゥーランドットは声量があって高音がのびる強い声。リューは真面目な感じのソプラノ。

指揮者が指揮台に到着して演奏が始まる前に、突然ハッピーバースディが演奏されて、会場からも拍手となった。ズービンメータの誕生日は4月29日。

チケットは全日程完売。

24.04.30 Teatro Maggio Musicale Fiorentino/フィレンツェ

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