ニルヴァーナへの道

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エベレストで米国人ら拘束、チベット独立など要求

2007-04-27 13:00:05 | ダライラマ
エベレストで米国人ら拘束、チベット独立など要求
2007.04.25
Web posted at: 21:45 JST
- CNN/AP

北京――中国西部、チベット自治区の分離独立を求める組織は25日、世界最高峰のエベレスト(中国名・チョモランマ、同国発表で標高8850メートル)で米国人3人、チベット系米国人1人が自治区独立を要求、来年の北京夏季五輪に反対する垂れ幕を掲げたため拘束されたと発表した。AP通信が報じた。


自治区内の登山拠点での事件で、チベット独立を求める学生団体が行った。ネパール・カトマンズを拠点にする同団体代表は「中国は五輪をチベット占領の過酷な現実から目をそむけさせる材料にするつもりだ」などと語っている。

北京の米大使館は事件について、個人情報の問題が絡み論評出来ないと述べたが、事件を認める発言ともなっている。AP通信は、拘束された女性の1人と電話連絡し、中国当局に旅券をはく奪されたが、処遇に問題はないと語ったと伝えた。抗議行動は約30分間だったという。

しかし、拘束期間についての情報はないと述べた。

反中の学生団体よると、4人が拘束された基地には聖火リレーの目玉行事として中国当局が検討するエベレスト経由の可能性を探るための同国の登山家、関係者70人以上が滞在していたという。今回の抗議行動はこれを逆手に取った対抗措置としている。
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チベットの独立は絶対に許さないという中国の固い決意がうかがえ、チベット問題に対する中国当局の懸念がよく現れている対応です。チベットの中でも、若い、祖国愛に燃える人たちや、その支援者の中には、ダライラマの非暴力に徹した、中道路線に反発する人たちが存在することは、最近のローリングストーンの記事の中でも知ることができます。

この中国側の対応に対する感想は、軍事評論家=佐藤守のブログ日記にも、書かれています。

この中国のチベットへの今現在も続いている侵略行為は、なぜか、アメリカのメディアや日本のメディアで、ほとんど黙認という形で、声高に非難されない。もちろん、アメリカのメディアでは、時々取り上げられるが、なぜか、長続きしない。それに対して、日本の過去の慰安婦問題はネチネチと責め続けられる。これは、勿論、日本側の日本の過去の戦争中の悪と考える行為は徹底的に糾弾しなければ自分の心が休まらないという人たちの病理の存在もその理由のひとつだが、この日本の自虐的病理は、中国には徹底的に利用されている。この中国の外交のしたたかさは恐るべきである。よく考えると慰安婦問題よりも、もっともっと何億倍もの重大な人権侵害であるチベット問題は、徹底的に糾弾されなければならないのだが、中国は偉そうな顔をして、日本に道徳的お説教を垂れるという構図になってしまうのだ。おかしいではないか。このおかしさに気が付かない人は、まったく、おめでたい人たちという他はないです。