GREEN NOTE

ワイルドグリーンディスカス中心のアクアリウムブログです

原点回帰

2014年05月27日 | ディスカス

自家産系統の秋水もようやくF4が成魚に成長してきました。
突然ですが、ここで一度ディスカスの自家産改良に区切りをつけようと思います。


コバルト種の自家繁殖、改良を始めるにあたって最初に掲げた目標…
ブルーベリーに見られる発色と体型にしっかりと虫食いラインを載せる事。
成魚になり、なお月日を重ねても虫食いが擦れたり消えたりしない事。
表現の固定率を9割以上に上げる事。
3つの目標はF1よりF2、F3と代を重ねるにつれ、理想に近づいて行きました。

秋水を改良してきた経験から言えば、品種改良はF1の種親選びも重要ですが、一番大切なのは
F2以降の地道な選抜交配です。
選抜を疎かにしたり淘汰の判断を誤ると、改良したい方向から外れてしまい固定率も上がりません。
多くの人が大きい個体を優先して残しますが、私の場合は一番大きい個体でも欲しい形質を備えて
いなければアウトです。

作りたいディスカスのビジョンを明確にし、遺伝のロジックを理解して実践する数学的思考。
数学的思考とはPh数値とか硬度がどうのというような枝葉のウンチクではなく、
「目標達成の過程を筋道立てて考える」という事です。
とはいえ、改良にはある程度の正確な基礎知識も必要です。
こと改良に関してだけ言えば、私の1番の師は人から伝聞した情報やネットではなく遺伝学の
専門書でした。


そしてF4世代でほぼ、3つの目標を達成し、自分の目指したコバルトが出現したと思います。
これ以上、不要に累代を進めてもおそらく劣化を早めるだけでしょう。
他のコバルトやワイルドを掛ければまたF1からのやり直しで、満足の行く形質に固定化するまで
数世代の選抜交配が必要になります。
そうであれば、ここで一呼吸置いて秋水を鑑賞する事に重きを置こうかと。
繁殖改良の手間と淘汰から解放され、もう一度ディスカス成魚の鑑賞飼育を楽しむ…
原点回帰です。


6本あった水槽も120水槽2本に減らし、2~3年くらいは子を採らず、長年かけてようやく漕ぎ付けた
秋水の鑑賞を楽しみたいと思います。
水槽数を1/3に減らした事で、電気代やエサ代なども同様に減りました。
そして何よりも、幼魚育成の手間から解放された事が大きいですね。
水槽6本で繁殖育成をしていた頃に比べれば、成魚水槽2本の維持は本当に楽です。

これからしばらくは秋水を鑑賞しながら、もうひとつの趣味である登山と写真に没頭する予定。
実は毎日、リュックに20キロの重りを入れ、ウォーキングをしていたおかげでピーク時から体重も
15キロ減り、脚力も付きました。
夏のシーズンまでに後5キロ減らせられれば、新しい目標にもチャレンジできそうです。
この間、鳴虫山に登ったら体が軽いのなんのって(笑)

そしてもうひとつ。5月10日の誕生日に素晴らしい出会いがありました。
彼女のおかげで、仕事と写真趣味に新しい張り合いも生まれました。


これまで秋水はF1のプロトからF4まで、十数人の方にお譲りしてきました。
F5の幼魚を予約していただいた方もいらっしゃいますが、現時点でいつお譲りできるか未定です。
すみません。
それでも秋水は維持していきますので、どうぞ長い目で見てやってください。
しばらくはディスカス関連の業界とも距離を置き、自分の魚を楽しみたいと思います。



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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Ryo)
2014-05-31 08:23:01
おつかれさまでした。
これからはのんびると観賞ライフを楽しんでください。
私も自然の景色が好きで、ブログの写真も綺麗だなといつも思っておりました。
たまにのドライブですとほぼ日光方面でしたので、写真を見ると「やっぱり日光はいいな」なんてよく思ってました。
長くなりましたが、またブログの更新を楽しみにしております。
Unknown (日光岩魚)
2014-06-06 13:49:22
Ryoさん
こんにちは。
ディスカスはしばらく休憩ですね。
のんびりと自家繁殖の鑑賞を楽しむことにします。
日光は手軽に楽しめる観光地から本格登山、人の気配すらない渓谷の沢登りまで、懐が深いですね。
これからは写真撮影にウェイトを置いて趣味を楽しもうと思いますので、
どうぞ末永くこのブログにもお付き合いください。
Unknown (はらだだ)
2022-12-18 12:02:07
こんにちわ、
はじめまして。
原田と申します。
ディスカスのお話がしたくて色々探してたら
ここに辿り着きました。
まだつながりますか?

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