GREEN NOTE

ワイルドグリーンディスカス中心のアクアリウムブログです

吹割の滝

2009年09月23日 | 日光・自然

ここしばらく仕事で缶詰状態が続いております。
年末までの太い仕事を1本こなしながら、小さめの仕事を順次こなしていく…
理想のパターンなのですが、あまり仕事漬けの日が続くとストレスも溜まります。
ストレス解消法は皆さんいろいろあると思いますが、自分の場合はフィールド撮影!
そんな訳で昨日は丸一日オフにして、行ってきましたよ。
どうやら私、時々自然に触れないと生きて行けなくなってしまった模様です(笑)


道中、いろは坂で夜明けを迎えました。
山の朝焼けは毎回表情が違って、いつ見てもいいですね。


夜から昼の世界へ…ある程度曇が出ている方が、見事な色彩が楽しめます。
雲に紫のグラデーションが掛かるのはほんの短い時間で、ピークを過ぎると
あっというまに色褪せてしまうんです。

この後は奥日光で腰を据えるのはやめて、金精峠を越えて「日光ロマンチック街道」
という、ちょっと中年男にはこっ恥ずかしい名前の120号線を沼田方面へ。


目的はこちら。吹割の滝です。
ある写真愛好家さんのブログで見て、一度実物を見てみたくて…
金精峠が冬季通行止めになる前に何とか間に合いました。
浅く広い川の流れが、侵食され落ち込んだ滝壷を目指して三方から流れ込む
珍しい滝です。

滝の周囲は巨岩と広大な渓谷に囲まれ、それだけでも風光明媚な景勝地です。


帰りがけに道沿いの渓流が目に付いたので、早速ウェーダー履いて降りてみました。
ここでちょっと事件が…禁漁期に入ったにも関わらず釣りをする3人の人影…
私の姿を見て慌てて車へと引き返し、走り去ったのですが完全に密漁ですね。
しかも、結構遠い他県ナンバーでした。


やっぱり水のある風景っていいですね。
スローシャッターの秒数を変える事で流れの表現は飛沫にも雲のようにも変わります。


水の質感を捉えたくて1枚…透明な流れを伝えるのって難しいですね。


帰り道で再び通った戦場ヶ原。草紅葉が見頃でした。
中には色付き出した木もあって、本格的な紅葉もそう遠くないでしょうね。
…でも、去年の強烈な紅葉渋滞を思い出すと、今年は奥日光断念するかも。
ただ今、抜け道(山道)ルートと周辺の穴場を開拓中です。


いつかギラギラする日

2009年09月21日 | ディスカス

いつかギラギラする日…そんなタイトルの日本映画が昔ありまして、
個人的に好きな映画でした。
ところが好きだったにも関わらずストーリーはうろ覚え。
確か銀行強盗が仲間割れして強奪した金を奪い合う映画だった…かな?
今回は、水槽内でそんなギラギラした奴らを紹介します。

最近、国産青系水槽で面白い現象が起きてます。
ずっとイジメられてた魚がある日突然、攻勢に転じてパワーバランスが逆転する。
ディスカスを飼育していると時おり目にする光景です。
今まさに、うちの国産青系水槽で起きつつあるのですが…
その台風の目がコイツです。


昨年、アクアマイスターで幼魚サイズで購入した、ドイツコバルトと国産コバルトの
混血。アクアマイスターの主力系統から外れた1回きりの魚ですが、
赤い虫食いラインがくっきり残りそうだったのと体型が良かったので
迷わず連れて帰りました。

余談ですが、自分が改良種を選ぶ時は血統とか品種名にあまりこだわりません。
目の前の魚が良いと思えるかどうか?
サイズが小さくて判断が難しければ親魚を見て選びます。
気に入った品種の中から最後の購入魚の選別は芦田さんにお任せで。
アクアマイスターでの幼魚選びは、いつもこのパターンで後悔した事がありません。

この魚が来た時は、当時育成していたブルーベリー達よりひと回り小さく
かなり心配したのですが…案の定、水槽内で最下位になりイジメられる存在に。
それからほとんど当て馬的存在になってしまい、飼い主もほぼ諦めていたのですが
(酷い飼い主ですね…)彼はイジメられ、追われながらもエサだけは
ガツガツ食べる打たれ強いタイプだったんですね。
ド突かれても、追い払われてもバーチカル出しっ放しで食べる食べる(笑)
もともとあまり気に掛けてなかった魚である上に
最近、仕事が忙しくロクに観察もしていなかったせいで気がつきませんでしたが…


ご覧の通り、いつのまにか彼はヤル男に成長していました。
水槽内でNO1のボスにガンガンケンカ売ってます。
「今までよくもヤッてくれたのう!」と言わんばかり。
発情も手伝って、すっかりイケイケの武闘派に転向した彼です。

ブリリアントみたいに緑がかって薄かった体色も濃い青へと変わってきて
バーチも消え、体格も他の魚と遜色ない所まで成長して…
今の彼にイジメられっ子の面影は微塵もありません。


ボスもうかうかしてると寝首をかかれそうです。


NO2も結構ヤラれていて、既に死兆星が見えているかも?


青系水槽はまさに「いつかギラギラする日」状態。
いじめられっ子、世にはばかるのでしょうか?(笑)
そして底面の照り返しに映える彼の姿に凄みが…
うーん、仕返しもほどほどに頼むよ。

それではまた。


PENTAX

2009年09月13日 | 写真ネタ

なんだか昨夜は肌寒いくらい気温が低かったですね。
昨日は子供の運動会のだったのですが、途中からの雨で中止になりました。
朝から気合で場所取りして、300ミリズームレンズ磨いて出かけたのですが
激しくなる雨に親御さんには体育館と音楽室、図工室へ非難の指示。
足の踏み場も無い場所で大勢の人が弁当を食べる様子はまるで流浪の民…
天気のせいなので仕方ないのですがドッと疲れましたよー!

さて…実は最近、カメラを使う仕事が増えまして様々なメーカーのデジイチを
お借りしてテストする機会があります。
自分のカメラはずっとEOS40Dのままなんですが、どのメーカーも
最近のデジイチの機能は凄いですね。
高感度耐性、解像力、明部暗部補正…ホント40Dが古く感じられます。
そんな中で最近感心させられたのがペンタックスの最新機…

ペンタックスK7

ペンタックス渾身のフラッグシップ。
驚くほど小さいボディに最新機能がギッシリ詰まってます。
メカの作動フィーリングも小気味良く、「カシュッ」という小さなシャッター音と
正確で早いAFが精密機械を連想させます。
AF性能は今回装着した50ミリマクロレンズによる所も大きいのでしょうか。
そして目玉は1460万画素の映像素子。APS-Cとしてはかなりの高画素機です。
最近、特にキャノンの新製品一眼は高画素化が目覚しく、フルサイズ機などは
その解像力に目を見張るものがありますが、同時に高画素化で起こる弊害も
問題視されています。
簡単に言うと画素が増えれば画素同士のピッチが狭くなり、
画素自体が小さくなるのですが、
その影響が高感度撮影時のノイズを増やす、レンズにシビアになる、
解像を阻害するetc…

高画素の弊害も含めて考えると、本当に高画素化は必要なのか?
様々な議論がなされていますが…
自分の仕事では、テスト撮影した画像をプリントして打ち合わせに使う事もあり
A3やA3ノビで出力すると、40Dにもう少し解像感が欲しいなと思うこともあります。



では、高画素カメラでディスカスを撮影するとどう写るのか…?
操作系の異なるカメラに四苦八苦しながら、普段自分が撮影してる設定条件に
近づけて撮影開始。
上の写真も含め画像は全てJPEG撮って出しです。

結論から言えば、ブログに掲載するこの画像サイズで見る限り、自分の目では
40Dとの解像力差が見つかりません。
これは当然と言えば当然で、解像が遥かに劣るパソコンのモニターで
こんな小さな画像を見ても高画素のメリットは見出せません。

ところが、撮影した画像サイズのままでの観賞、あるいはA3プリントアウトして
見ると状況はまるで変わります。
下に40DとK7のデータを元サイズからウロコ部をトリミングした画像を
載せてみます。
 
        EOS40D
       
              
               K7
       
カタログ落ちした1000万画素機と最新の1500万画素機を比べてるのだから
当然と言えば当然なのですが、K7の解像力には脱帽…強烈に解像します。
色味の違いはメーカーの色作り、ピクチャースタイル設定によるので
無視してください。
どちらもノイズリダクションはオフですが、ISO800付近では色ノイズも
高画素で弱いはずのK7の方が少ないように見えます。
ソフトウェアによる画像処理技術の進歩でしょうか?

ディスカス撮影限定ですが…実際に撮影してみて、上手にまとめられた高画素機は
ディスカス撮影に向いているカメラだと思います。
風景などど違って対象物までの距離が近く、キメ細かなウロコも鮮明に解像…
後はレンズの組み合わせと撮影者の使い方次第で今までにない画像を得る事が
できると思います。

画質とは画素数や解像力で語れるものではなく、諧調やノイズなど様々な
要因があり、最後は人の感覚で判断される主観的な話です。
カメラは道具であり、使い方次第で様々な表現を見せてくれます。
写真集や作品展で様々な作品を見ていると、画質やスペックは
あまり重要なファクターではないと思っています。
何をもって良しとするかは、人それぞれに違うのでしょうが。
K7の絵作り…個人的に好きです。

ところで、今回の撮影テストで面白かったのがEOSのピクチャースタイルに当たる
カスタムイメージという色彩設定。
EOSのピクチャースタイルを気に入っているのですが、メーカーによる色彩の
考え方の違いが現れて興味深い部分です。
変えながらいろいろ撮ってみました。ホワイトバランスは全てオートです。

K7カスタムイメージ(ナチュラル)

最近、自分のブログでも良く使うEOSの忠実設定に近い感じです。

K7カスタムイメージ(鮮やか)

その名の通り青が鮮やかに映ります。
もう少し彩度を抑えれば、見た目の水槽の色彩に一番近いかもしれません。

K7カスタムイメージ(雅)

マゼンタとグリーンが強調される独特の色合いです。
実物を見る印象とは少し違ってきますが、面白い色彩です。

最後に…10月発売が発表になったキャノンの7D。
個人的に非常に楽しみです。
更に高画素化され、画素ピッチが狭くなった新型センサーに対して、
どんなアプローチで対処をしているのか?
高画素を否定するだけでは進歩を止めてしまいます。
デジタル映像進化の行き着く先は、人間の目を遥かに越えた先にあるのかも
知れませんが、ある意味それがデジタルの正常進化なのかも…
分野は違っても技術に携わる者として興味は尽きません。

40D以降、初めて真剣に購入を検討しているカメラです。
まあ、初期ロットは見送って不具合情報やファーム変更の様子を見て…
最後の決断は、やはりキャノンデジタルハウスで実機を触り、
手持ちレンズを試してみてからですね。

それではまた。


命の洗濯

2009年09月07日 | 日光・自然

先週は北へ西へと奔走し、本当に忙しい日が続きました。
長時間の新幹線移動に加え、初対面の方々との重要な打ち合わせも多く
常に気を引き締めていたせいか、土曜日は泥のように眠りましたよ。
もともと、人と話をするのは好きな方なんですが、さすがに短期間にこれだけの人と
打ち合わせをすると人あたりしますねえ…疲れました。

明けて本日は日曜日。
久しぶりに自然の写真が撮りたくなり、そう思い出すと居ても立ってもいられなくなり
行ってきました霧降高原。やはり自然はいいですね。
一人になって渓谷の流れや植物を眺める時間…
仕事を円滑に進めて行く為にも、自分にとって大切な時間だと改めて感じます。


キスゲ平から。晴れの予報でしたが、早朝の日光地区は雲が掛かってました。
上に上がってみると、雲が上空と低空の2層に分かれていて、
ちょうどその狭間から朝日が顔を出してくれました…ラッキーです!


実はこの場所、条件が整えば見事な雲海が見れるらしいのですが、今回はイマイチ。
これから秋にかけて雲海の季節なので、時おり足を運んでみようと思います。


大笹牧場。前回はウシ君だったので今回はヤギを。
広角で接写しようと近づくと寄ってきて、レンズをペロリと舐められました。
出かける前に手入れしたばかりなのに…悔しいです!
それにしても目つき悪すぎでしょう(笑)


大笹牧場から移動していつもの渓谷へ。
夏の間にビッシリ生えたコケも、あと2ヶ月もすれば枯れていくのでしょう。
生命に満ち溢れた夏の渓谷も、もうすぐ終わりです。


撮影した日時も場所も違いますが、断崖になっている柱状節理。
自然が作り出す造形の美しさにしばし見とれました。
たまたま見つけたこの渓谷の眺めは、とても素晴らしいものだったのですが
沢登りをしないと奥に入れません。
後日、装備を改めて撮影に行こうと思います。

柱状節理
(ちゅうじょうせつり、columnar joint)とは岩体が柱状になった節理。
玄武岩質の岩石によく見られ、マグマの冷却面と垂直に発達するとの事。



過ぎ行く夏を惜しむようにヒグラシが鳴いています。
植物も虫達も、また来年の輝く季節へと新しい命を繋ぐため
夏の最後を精一杯謳歌しているように見えました。

自然に触れながら命の洗濯…充電完了です。
さて、明日からまた頑張りますか!


東北の車窓から

2009年09月01日 | その他

めっきり涼しくなりましたねえ…
マスコミが政権交代で沸き、台風が接近する中、みちのく出張です。


先週はひたすら図面納期に追われ缶詰生活が続きましたが、何とか出図も完了。
今週は新しい仕事の着手打ち合わせ、仕掛かり図面の構想デザインレビュー、
新技術の導入設計検討会と、ひたすら日本を駆け回ります。
本日月曜は青森、水曜は東京、木曜は名古屋、期日未定で富山…
先週までの缶詰引き篭もり生活からすると、極端過ぎますね。
でも今日は図面、明日は打ち合わせ、明後日また設計なんてパターンより
打ち合わせ期間をまとめてしまった方が、その後ずっと集中できます。


そんな訳で今日(既に昨日)は青森へ…
那須、福島、仙台、盛岡を一気に突っ走り東北新幹線終着駅の八戸まで。
東北は目と鼻の先の感覚でしたが、やはり青森は遠かったです。
次回の東京は、うちの事務所でオーバーフローした仕事を手伝ってもらっている
設計者を集めて各設計ユニットごとにデザインレビュー。
まとめ役として、夜の部?も頑張ります(笑)


移動中、つかの間に車窓から見える東北の田園風景に癒されます。
いつか、休みを取ってじっくり撮影旅行に行きたいですね。


帰りに指定席買ったら、誰も居なくて貸切状態でした。
自由席もかなり空いていて、経費無駄遣いを激しく後悔中。

そんな訳で出張週間はまだ始まったばかりですが…
泊りの日は育成中の幼魚のエサやりをかみさんが、水換えを子供が
やってくれるそうなので一安心。
思う存分仕事してきます!
それではまた。