GREEN NOTE

ワイルドグリーンディスカス中心のアクアリウムブログです

アイソン彗星

2013年11月23日 | 写真ネタ

最近、テレビでも放映され話題のアイソン彗星。
太陽に再接近する近日点通貨の11月29日を間近に控え、光量も増加中とか。


当初は近日点が極めて太陽に近く、最大級の彗星になるといわれていましたが、現在はそれほど
でもないようです。加えて太陽に近すぎるため核の崩壊や消滅の可能性も懸念されているようです。
近日点通過で消滅してしまうのか世紀の大彗星になるかは予測が難しいようで、今後どうなるかは
解りません。それならばと22日明け方の奥日光に撮影に行ってきました。


高度が上がるのは夜明け間近で、薄明かりが差してくるので肉眼での観察、撮影が難しくなって
きます。加えて月明かりも障害になりますが、星図とコンパスを頼りに、なんとか見つけました。
上の写真に赤丸を付けたのがアイソン彗星ですが…小さ!
眼下の街明かりは日光今市市外になります。


望遠とトリミングでようやく彗星の尾も確認できましたが…私の機材と腕ではこれが限界ですね。
近日点通過後の大彗星化を期待しましょう。


太陽が顔を出す直前に、アイソン彗星は空に溶けて消えていきます。
夜から昼へと世界が変わる光景は何度見ても美しいですね。


せっかく奥日光に来たので、冬季閉鎖になる前に金精道路を走っておこう登り始めたら、ご覧の様に
路面は雪化粧。雪もちらついてきてスタッドレス未装着なので、おっかなびっくり下山です。
もう奥日光は完全に冬ですね。


金精峠に掛かる雲は冬の色です。男体山と雲の隙間から挿す朝日が綺麗でした。


オマケで宇都宮市内の某公園の紅葉。
ここのいちょう並木は毎年撮影に来るのですが、銀杏と葉の絨毯でフカフカです。
カメラマンや散歩する人も多く、ちょっとした穴場。


公園内の紅葉の色付きも、ぶっちゃけ奥日光より鮮やかでした。


秋もこれで最後ですね。楽しみな冬が始まります。


Solid state city 2

2013年11月16日 | 写真ネタ

前回に引き続き夜景です。
今回の撮影場所は、以前にも記事にした事がある川崎の製油コンビナート地帯。
以前の記事「Solid state city」で訪れたのはもう、3年以上も前だったんですね。
http://blog.goo.ne.jp/nikko_iwana/e/eab97bcbc4f62efa7a379483cdd7e2b4

今回も、一部画像はHDR処理をかけています。
画像は前回同様、クリックすると大きく見えます。


千鳥町の日本触媒工場。
いつも人工物を極力排除して撮影する奥日光とは、180度趣の違う写真ですね。
その姿は複雑であり整然。無機質だけど強い熱気。噴出し続ける蒸気と煙突の炎。
非日常な空間がそこにはあり、いつまで見ても飽きることがありません。


水江運河の夜行町側より東亜石油精油施設(HDR処理)


凄まじい蒸気…その迫力に圧倒されます。


東亜ガラスの一部施設。運河から直接積み荷が引けるスロープが付いてます。


水江町エリーパワー前にて東亜石油を望む(HDR処理)
ハウルの動く城?20世紀少年?まるで要塞です。


これはもう機能美?曲がりくねったダクトにグッときます。
演出家がいるんじゃない?というくらいライティングも決まってますね。


上の写真の中央付近を拡大。
束ねたホース、ボルト、タンクの錆…余談ですが、6DはISO3200でこれだけ拡大してるのに
ノイズがほとんど出なく、ディテールも破綻しません。
夜景は高感度番長6Dの独壇場ですね…7Dの出番は滅多にありません。




最後は千鳥町の貨物ヤード。
要塞と蒸気、貨物線路が見せる光景は、ほとんどSF映画の世界ですね。

ここはいつ来ても変わりませんね。
千鳥、夜行、浮島地区の何処に行っても人の気配はなく、不思議な孤独感と開放感を味わえます。
まるで3年前に撮影に訪れた時、あるいは20年前に新人社員として、この地で図面を引いていた
頃から、この夜までずっと時間が時間が止まっているような気さえしてきます…

ここでしか味わえない非日常の風景をぜひ、実物で見てほしいと思うのですが、女性だけの観賞は
あまりおすすめできません。
撮影と観賞は車で移動しながらになりますが、ほぼ無人な上に暗がりも多く、何が起きても不思議
じゃない雰囲気がありますので。
また、港湾にはロープだけで仕切られていて車が暴走すると駐車場所からすぐに海へドボン!
みたいな場所もあり、夜間は特に注意が必要です。


夜景スポット(東京編)

2013年11月15日 | 写真ネタ

仕事がひと段落したところで、何故か無性に夜景撮影がしたくなり、ふらっと東京神奈川に小旅行
してきました。
今回掲載の写真は作品として仕上げるために、ホワイトバランスとコントラストを調整してます。
画像をクリックすると全て大きく見れますので、ぜひ大きな写真で見てください。


まずは夕刻に文京区の文京シビックセンターに到着。
ここはの展望室は、富士山をバックに新宿副都心の撮影が出来る素晴らしい眺望で有名です。
冬場の空気が澄んだ快晴の夕方にはかなり混雑するとのこと。


新宿新都心ビル群。この日は雲が出ていたため、富士山は拝めず。
それでも見事な眺望です。望遠の圧縮効果でまるでビルが擦れるように林立して見えますね。


新宿の反対側にはスカイツリー。
周りに超高層ビルがないので、異常な高さが更に引き立つ…
展望室からの眺めで、改めてスカイツリーの大きさ、凄さを実感できます。


広角で引くとSF映画みたいですね(笑)


住友海上の新駿河台ビルの周辺。
ここは展望のガラスに対してかなり角度を付けないと撮影できないため、解像ダダ落ちになりますが
ぜひ押さえておきたい景色です。


最後に、HDR(ハイダイナミックレンジ)処理を施した写真を1枚。
露出を変えた3枚の画像を使って1枚のHDR画像を作っています。
こんな感じで、人間の目を遥かに超えた幅広い諧調を表現可能です。

次回は川崎の千鳥町や夜行町など、京浜工業地帯の石油精製コンビナート夜景を載せます。


秋の名残り

2013年11月11日 | 日光・自然

奥日光では秋を過ぎて冬を向かえつつあります。
最後の秋の名残りを求めて、撮影に行ってきました。


深夜から明け方にかけて久しぶりに星を撮影しようと、いろは坂を登ります。
天界に上がると満天の星空でした。宇都宮市内では見えない星まで、下界の何倍もの数が確認
できます。上の小さな画像では微光星まで見えないので、画像をクリックしてみてください。
満点の星が見えると思います。
F4の暗いレンズでも、6Dの高感度性能でバッチリ写ります。


ソフトフィルター装着して北斗七星を撮影。


久しぶりに連続撮影で星の日周運動を…と思ったら、微光星までよく写るのでゴチャゴチャです。
手前のシラカンバに駐車場を出入りする車のヘッドライトが当たってしまいましたが、これはこれで
いいもんだなと…(笑)


夜明けと共に低公害バスで小田代へ。
条件が悪く残念ながら霧氷は見れませんでしたが、山裾から差し込む朝日が貴婦人とバックの
カラマツを浮かび上がらせ、幻想的な風景を楽しめました。


引きで写すとこんな感じで、後ろの山肌と手前の湿原は陰になり、ステージを浮かび上がらせます。


その後、赤沼茶屋まで戻り光徳を抜けて川治温泉へ。川俣~鬼怒川温泉ルートはまだ紅葉が
ピークで綺麗でしたが、あえてスルー(笑)。目標はいつもの鬼怒川水系の撮影ポイントです。
車を降りて渓谷までの山道を歩くと、すっかり落葉の絨毯になっていました。
夏場は足元が見えないくらい草で覆われていて、マムシやヤマカガシに注意ですが、この時期に
心配なのはツキノワグマだけです。


超スローで流れを雲に…久しぶりに来ましたが、やっぱりここはいいですね。
相変わらず誰もいません。


流れの渦に捕まった落葉。一度このスロー撮影をやってみたかった。

 
秋も終盤。今は奥日光の積雪便りを心待ちにしながら、スタッドレスへの履き替えタイミングを
見計らっています。


新しいバックスクリーンの提案

2013年11月03日 | ディスカス

アクアリウムにおけるバックスクリーンというと、よく使われるのが黒や青の無地のもの。
特に水草水槽では人工的な装飾を嫌いモノトーン(単一色)を選ぶ場合が多いようですが
ベアタンク飼育のディスカスではもっと自由に楽しんで良いのでは?と常々思ってました。
手塩に掛けた自家産ディスカスの美しさを際立たせたい…そんな思いで過去にはこんな
バックスクリーンを自作しています。

和紙透過タイプ 2011年8月

京都で立ち寄った料亭の間接照明にヒントを得て、和紙と竹で製作。
バックライトを当てると間接光が和紙で柔らかく表現され、幻想的です。
写真撮影では素晴らしい効果を発揮しました。
が…水換えやディスカスのハネで飛沫が掛かると一発でオシャカになり、張り替え必須(笑)
耐久性がないのでもっぱら撮影用です。

浮世絵 2012年7月

浅草のほおずき市で買った浮世絵をバックスクリーンに。
印刷が安いので水が掛かると滲んで悲惨です(笑)
図柄によってはマッチするのですが、大抵はクドくなって狙い過ぎの感が…
江戸時代の春画(ライトなやつ)でアダルトな雰囲気も面白そうでしたが、かみさんに却下され
お蔵入り。子供の教育上よろしくない!と…そりゃそうです。

赤簾 2012年7月

すだれ素材のバックスクリーン。赤を選んだのは正解でした。
水を通して見ると落ち着いた赤になり、コバルトの青が映えますね。
これは気に入って今でも90水槽で使っています。

国産ディスカスを使った自家繁殖ということで、いずれも和の素材、デザインにこだわっていますが
日本の改良ディスカスをアピールするのにピッタリだと思いませんか?
D-projectのブリーダーが作るディスカスと合わて、この趣味でCOOL JAPANを体現できそうな
気がします。

…で、次の一手として、シルエットデザインを生かしたこんなバックスクリーンも考案中。

アマゾン水系900用

アマゾン川の流域地図をシルエット化し、バックスクリーンに…


上の小さな写真ではいまいち分かりづらいので、拡大。
アマゾン水系の主な支流には河川名が入っています。
ジャリ、トロンペタス、シングー、タバジョス、マデイラ、プルス、ネグロ、ブランコ、プトマヨ、ジャプラ…
ワイルドファンにとってはお馴染みの支流ですが、このバックスクリーンを見ればアマゾン水系の
どの場所で採れたか具体的に知る事ができます。
ワイルドはもちろん、改良種であってもその起源はアマゾン。バックスクリーンでその夢に思いを
馳せるのも楽しいと思いませんか?
河川名や国名をわざと暗い色にして目立たなくすれば、川が浮き上がります。


こちらは川の色合いをもうちょいシックに。
個人的にはこちらの方が好みですが、水槽の水を通して見ると多分、上の図案の方が映えます。

桜 1200用

桜の花と散る花びらを 薄紅梅(うすこうばい)pastel pink でシルエットに。
散り行く桜の儚さで日本特有の侘び寂び感を出すには、花の大きさや花びらの数、配置をもう少し
詰めたいですね。

十五夜 900用


こちらは十五夜。月の兎はコミカルなものではなく、リアルシルエットで。
あえて複数の色使いと月のグラデーションが肝です。

竹 900用

竹をシンプルに配置。写真構図の黄金比率3:1の法則ですね。
このくらいシンプルなのも飽きがこなくていいかも。
水を通して見る場合、寒色系の色は鮮やかな方がいいです。

ここまで、私がデザインしているバックスクリーンの一例を提示しましたが、現在D-projectの創設
メンバーにお願いしているロゴが完成したら小さく入れたいですね。
ちゃんと防水処理も施した印刷で長期使えるようにして…
バックスクリーンに関しては他にもメンバーからアイデアが出ていますので、様々なタイプを模索して
みたいと思います。

バックスクリーンは特に大型水槽になると、一度両面テープで貼ってしまうとなかなか変えられない
ものですよね。でも、長く使っていると飽きがくるのもまた事実。
例えば…手軽に交換できて、気分や季節によって違うバックスクリーンを楽しめたらと思いませんか?
図柄も、数ある中から自在に選べる…あるいは組み合わせて自分だけのオリジナルバックスクリーン
をオーダーできたらどうでしょう?
この辺り、案は既にありますのでD-projectの活動の中で開発して行ければと思います。
問題は試作とコストですね…印刷は数が出なければコストが下がらない。
まあ、我々はアマチュア集団ですから、こんなもので儲けようなどと思ってませんので(笑)

以前に書いたマイクロバブルフィルターもそうですが、飼育器具や装飾なども含め、進化が停滞して
いるアクアリウムの世界に、少しでも新しい風を吹き込める、D-projectがそんな集団を目指せれば
いいなと私は考えています。
全てのアマチュアが持っている「ディスカスが好き」という情熱…
私達の活動の源にあるのは至ってシンプルなモノです。