GREEN NOTE

ワイルドグリーンディスカス中心のアクアリウムブログです

秘すれば花

2011年06月29日 | 写真ネタ

本日も徹夜明けです。
節電対策のため、今週から自動車メーカーの中には木金休みの土日勤務に切り替わった
ところもあり、日程に変更があってなかなか大変です。
そしてこの蒸し暑さ。梅雨も最盛期ですが、あまり雨が降らず、気温と湿度の高い日が続いてます…

まあ、普通ならうんざりしてしまう梅雨の長雨ですが、写真趣味ならではの楽しみもあるんですね。
自分の場合、毎年梅雨時期に必ず撮影に出かける被写体は…ホタルと大賀蓮(古代蓮)です。


ホタルが良く飛ぶ条件は日中気温が高く、夜になってもムッと来る熱気が残る晩。
先週の金曜は条件もバッチリで、凄い数のホタルが舞い飛んでいました。
この条件に合う日を探して、週間天気予報とにらめっこしているうちに
いつの間にかシーズンが終わってしまうのが恒例。ホタルの命は本当に短いんです…

それにしても暑い…地元のおばちゃんに聞くと、やはり今年は大発生しているとの事。
来週もまだチャンスがありそうです。
手元も見えない暗闇の中でホタルの淡い幻想的な光だけを頼りに撮影に集中していると
まるで自分も自然と言うか、宇宙に溶け込んだような不思議な感覚を覚えます。
もちろん目的はホタル撮影なのですが、実はこの「孤独」な時間を過ごす事が、毎年の
楽しみだったりします。


梅雨のもうひとつの楽しみがこの大賀蓮(古代蓮)。日本の固有種です。
この花に魅せられてから、毎年「つがの里」に何度も足を運んでいますが、
自分が好んで撮影する時間帯は明け方の薄暗い時間帯です。曇り空なら更にベター。
夜明けの薄明かりにボンヤリ浮かぶ大賀蓮の幽玄さは、一度見ると忘れられないくらい
素晴らしいものです。


白いベースの花弁にピンクの脈とグラデーション。

秘すれば花…世阿弥の書き残した『風姿花伝』の中の、よく知られた一節です。
全てをひけらかさずに、一部を秘することが観客を魅了する秘訣なのでしょうか。
私も、蓮の花は花芯の見えない横の姿が、想像を掻き立ててくれて好きなんです。


もちろん、花芯のおしべとめしべも美しいのですが…この位の角度でチラリズムあると
なお良い感じに映ります。


薄明かりに浮かぶこの姿…もうすっかり虜なってしまい、毎年梅雨が待ち遠しくなりました(笑)

余談ですが…
去年までは60マクロと標準ズーム17-55F2.8での撮影が主流でしたが、
今年は70-200F4LISのみ。撮影というと以前は全部のレンズを引っさげて行ったものですが
今は撮影対象に応じて必要最小限のレンズしか携行しません。
描写と色のりが気に入っていますが、開放付近のボケ味もこのくらいが好みです。
キャノン一眼レフを使っていて、写りの良い中望遠を探してる方にはオススメですよ。

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百里の猛禽

2011年06月23日 | 写真ネタ

昨夜は徹夜仕事で朝8時に出図完了。ひと段落しました。
予定より早く終わったので午後2時まで熟睡した後、久しぶりに写真撮影に行ってきました。
仕事の緩急を自分でコントロールできる自営業のメリットを生かして、平日にしか撮影できない
被写体を追い、いざ百里基地へ!
北関東道路が全線開通した上に茨城空港の開港で分岐線が出来、自宅から百里基地まで
なんと1時間で行けるんです。便利になりました。
百里基地と言えばイーグル…そう、今日の被写体はF15-Jイーグル。
土日祭日はスクランブル発進以外、地元住民の迷惑を考慮飛行しないため
撮影は平日に限られます。


普通に考えるとありえない!?こんなに間近で撮影できるポイントが百里にはあります。
300ミリもあれば離発着シーンは十分に撮れます。


日本の主力戦闘機F-15Jイーグル。旧マクダネルダグラス社製。
エンジンはプラット&ホイットニー製で揚力に頼らない垂直上昇が可能。
確か、日本での生産は石川島播磨など重工系数社がエンジンなどのコンポーネントを分け
ライセンス生産していたと思います。
かつて世界ナンバー1の実力だったこの機体も今は旧式になりつつあり、次期主力機導入の
噂もちらほら流れるようになりました。


兵器である事が前提ではありますが、戦闘機って純粋に美しいと思うんです。
機械設計というのは無駄をそぎ落とし機能を突き詰めて行くと自然と美しい形状になって
行くものですが、戦闘機はその究極の形と言えます。


本日のベストショット。
今回は下見がてらの撮影ですが、今度はもっと早く現着して、じっくり流し撮りや飛行シーンを
撮影したいですね。


百里基地は民間の茨城空港と併用で、当然ながら民間機の離発着シーンも見れます。


501 SQ偵察隊のRF-4ファントム。尾翼のウッドペッカーのマーキングは偵察隊です。


こちら違う迷彩パターンのRF4。ベトナム戦争での最新兵器であり、かつては空自の主力戦闘機
でもありました。見た目の通り一撃離脱の重戦闘機タイプで、初期型は機銃さえ着いていません
でしたが意外なほど運動能力があり、空戦で小回りの利くミグ17相手に戦った機体です。
以後の戦闘機開発では再びドッグファイトを重視した運動性の高い機体にシフトしたと聞きます。


座席は複座です。(トリミング画像)


対してF-15は単座。後方視界はF4より遥かに良さそうですが、最新鋭の戦闘機はどれも
さらにコクピットが突き出し、金属の枠さえありません。


ハンガーまでは結構距離がありますが、良く見えます。



今まで内緒にしてましたが実は昔、軍用機オタクだった時期があったりします。
今回の撮影でまた火が着きそうな気がしてきました。
最近の情報はまったく判らない浦島太郎状態なのでとりあえず帰りに空自専門の航空雑誌
「J-wing」を買ってきましたが、すっかりのめり込みそうです。
うーん、ヤバイな…
とりあえず近いうちにまた撮影に行ってきます。

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F2始動です

2011年06月20日 | ディスカス繁殖

120混泳水槽で産卵していたペア。
生後1年で自分が繁殖に使うにはまだ早いのですが、このペアはどうしても採りたかったので
60水槽を空けました。


奥が♂、手前が♀です。
ブルーベリー6xオリジナルコバルトF1。
1年間手塩に掛けて育てた自家産の中から選びに選んだ同腹の2匹。
この表現と体型の固定化を目指して、なんとかF2に繋げたいですね。
もう品種名も考えています(獲らぬ狸の皮算用…笑)


ペア水槽に移してから2日目で産卵。(写真にテレビの映り込みがあり見苦しくてスミマセン)

メスが生めば…


オスも昇りますが…

初回の結果は孵化率10%くらい。稚魚は20匹くらいでしたが今回は見送りました。
ブライン給餌の手間や奇形淘汰、選別を考えると最低50以上、出来れば100匹前後からスタート
したいのが本音です。

とりあえず孵化は確認しましたが、♂の昇る回数が少なかったようです。
孵化まで行けば、若いペアは回を追うごとに孵化率が上がりますので気長に待つ事にしましょう。
次のディスカスネタはアクアマイスターで販売が開始されたワットレー第三系統について
書こうと思います。
今は亡き親魚を見た時には久しぶりにハートを鷲掴みされました。
予約までしていた幼魚達ですから…そりゃ育成に力入ってます(笑)

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野生の王国3(アオバズク)

2011年06月12日 | 日光・自然

金曜日は大きな仕事の打ち上げがあり、久しぶりに飲み明かしました。
お客様、商社、メカ設計、電機設計が集まって、1次会から大盛り上がり。
夜7時スタートで家に帰り着いたのは午前4時…9時間近く飲んでます(笑)
鼻歌混じりで気持ちよく帰って来ると…かみさんが起きて待っていたので、かなり焦りました。


3次会のスナックに着いた頃は、かなり酔いも回っていまして…
水割りを薄く作ってもらいカウンター席で一休み。
趣味が写真だと言うフロアーレディのお姉さんと、写真談義で盛り上がったのですが…
そこで耳寄りな情報を教えてくれたんです。
『お客さん、実は〇〇市に、野生のフクロウの撮影ポイントがあるんですよ…』
「えっ本当に?教えてよ~」
『お客さんならマナー守れそうだし、いいですよ、その代わりカモシカの撮影場所教えてくださいね』
こういう現地のアマチュアカメラマン同士のクチコミ情報交換は本当に貴重です。
お互い他言しない事を条件に地図を書いて場所を教え合いました。
まあ、自分の撮影地は他人に知られても一向に構わないのですが、今はネットに情報が流れると
あっという間に大勢の人が押しかけて、マナーの悪い人に荒らされてしまうのが現実です。
被写体が珍しいと特に顕著で、中には本当に酷い撮影現場もあったりするので、いたし方ありません。

そんな訳で土曜日は午前様の二日酔いにも負けず、フクロウの撮影に行ってきました。
アクアマイスターに行く前に寄ったので、薄暗がりで無理に露出を上げての撮影。
マニュアルピントもヤマが掴みにくく、やや甘い写真ですが…


現地に居たのはアオバズク。木に止まってジッと目をつむり眠っていました。
写真は♂で、♀は同じ木の上にあるほこらに入って、卵を温めているようです。


カラスの鳴き声が聞こえると、時おりピクッと目を覚まします。


カメラに気付いても平然としていて、すぐにまた眠りにつきます。

ヒナが巣立つ7月まではこの場所から移らないそうなので、しばらく楽しめそうです。

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次の世代

2011年06月06日 | ディスカス繁殖

久しぶりのディスカス繁殖記事です。
理想の虫食いコバルトを作りたくて本格的に始めた繁殖。
ブルーベリー6を軸にワイルドグリーン、オリジナルコバルト、ブルーベリー7を掛け合わせた
一期生達も、ようやく繁殖可能な青年期を迎えました。


体型、色彩、表現が既にF1の時点で自分の理想に近いものになったと思います。
次はこの特徴をF2で固定化する事ですね。


デコのライン、上下の鰭のバランス、色彩はブルーベリー6の♂親によく似ています。
F1ではまだ自分の血統と呼べませんが、F2以降は自分の魚として血統図にもオリジナルの
名前を付けていいかな?と思っています。

青色に指す和名がいいですね…例えば「杜若(かきつばた)」「露草(つゆくさ)」「竜胆(りんどう)」
のような様々な青系色に付いている和名を取り入れたいと思います。
国産魚を両親に持ち、日本の水で生まれ育った生粋の?日本ディスカスですから…
まあ、このあたりは楽しみながら拘りながら、じっくり考えてみます(笑)


この写真はブルーベリー6のF2。
一時期心配していた赤目の薄さも2年目でだいぶ良くなってきました。
既にF3が採れていて、震災を生き抜いた幼魚を20匹ほど残しています。
今年は青ベタも力を入れたいのですが、種親を選ぶ段階でどうしてもBV6同士になってしまいます。
どこかに、緑掛かりの少ない青ベタの品種はいませんか?


この2匹は育成に力を入れたかったのですが、120水槽でペアになりました。
「狙ったペアは採れる時に採れ」これが自分の苦い経験から生まれた鉄則ですが、
ペア水槽の空きが無い…3回連続タマゴ真っ白なグリーンクロスペアと入れ替えますか。

毎回の事ですが、青系…特にコバルトの発情色は魅せられます。
動画も載せておきますので、角度と反射によって変わる青色を是非ご覧ください。
それではまた。

Japanese Cobalt Discus

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