GREEN NOTE

ワイルドグリーンディスカス中心のアクアリウムブログです

中禅寺湖

2016年06月20日 | 日光・自然

関東に住む人なら多くの方が小学校の林間学校で訪れた経験があると思います。
奥日光のいろは坂を登ると間もなく現れる広大な中禅寺湖。
湖畔の国道沿いには土産物や食事処、日帰り温泉が立ち並び夏休みや紅葉シーズンには
多くの人で賑わいますが、今回はお馴染みの観光スポットでは味わえない
奥深い自然を満喫できる静かな中禅寺湖の側面を紹介してみます。


中禅寺湖の西側最深部にある千手ヶ浜です。
写真は千手ヶ浜の桟橋から見た中禅寺湖と男体山。
早朝で誰も居ない湖畔は静寂に包まれて時おり聞こえるのは鳥のさえずりのみ。
気持ちいい…北岸商業ゾーンの喧騒とはまるで違う顔を見せてくれます。


上の地図は私が中禅寺湖を歩いて周回した時のGPSデータを入れ込んだもの。
赤いルートがGPSで追った軌跡で、湖畔沿いを徒歩でグルッと1周できる周遊コースがあるのが判ります。
ちなみに中禅寺湖を1周すると行程は25kmにも及び、標準コースタイムで8時間以上掛かります。
普段歩き慣れない人が日帰りではキツいかも知れません。
そんな中禅寺湖深部の中で千手が浜は、赤沼茶屋から出る低公害バスで誰でも行ける貴重な場所。
まあ、バスを使えば楽チンなのは間違いありませんが…
個人的なオススメは
赤沼茶屋⇒戦場ヶ原⇒小田代ヶ原⇒千手が浜 もしくは竜頭の滝臨時駐車場⇒中禅寺湖畔⇒千手が浜
のハイキングルート。
登山ほどキツくなくスニーカーでも十分に行ける整備されたコースで、景観も素晴らしいです。


この画像は登山を趣味にする人なら定番の地図ソフト「カシミール3D」から作成した中禅寺湖周辺の
立体CG。先のGPSマップもカシミールです。
このカシミール、大変スグレモノで国土地理院の地形図データ、標高データを使って誰でも簡単にこのような
画像を作成することができるんですね。
初めて登る山の下調べから登山後のルート確認、管理まで今の私には無くてはならないソフトです。


曇りですが、半月山展望台から撮影した中禅寺湖と男体山。
高度と位置が少し異なりますが、先の3D画像がいかに忠実に地形を表しているか判ると思います。


湖畔ルートで千手が浜に向かう途中で一枚。
早朝の湖面にたなびく雲が見えます。


千手が浜から男体山と中禅寺湖。
今まさに、東の山の端から太陽が昇ろうとしています。


千手が浜から中禅寺湖に注ぎ込む柳沢川。
秋には体を婚姻色に染めたマスの遡上を見ることができます。


浅い川底には無数の幼魚が見てとれました。


南岸に咲いていたヤシオツツジ。


南岸の阿世潟から見た男体山。
こうして見るとまるで海に浮かぶ孤島ですね。

奥日光と言うと、関東では気軽にマイカーで訪れる行楽地のイメージが強いと思います。
かくいう私も、写真を始め山を登るようになる前はそうでした。
ですが車で訪れ観光スポットを巡るだけでは日光の奥深い自然の姿をなかなか感じることができません。
この夏、奥日光を訪れる機会がありましたら、ぜひ車を降り自身の足で歩いてみてください。
今までと違った奥日光の姿を見れると思います。

裏男体や刈込湖、赤岩滝など他にもまだまだご紹介したい裏メニューが日光には沢山あります。
そのうちまた、地元の視点で見たオススメの裏日光をお届けします。

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ホームグランド

2016年06月06日 | 登山

お久しぶりの更新です。
実に10ヶ月以上も更新をサボッていた訳ですが、仕事も趣味も今まで以上に精力的にこなしています。
息子も無事、国立大に現役合格してくれたので時間的にも金銭的にもゆとりを持って趣味を楽しめるように
なりました。
SNSの活動も別の拠点に移したので、このブログは閉鎖するつもりでしたが、更新をしていないにも関わらず
毎日沢山のアクセスがあり、過去のディスカス記事を熱心に見てくださってる方もいらっしゃるようですので
このまま閲覧できるように残しておこうと思います。
すでにディスカスの世界から降りてしまった私ですが、私が過去にトライした事、考えた事がこれから
ディスカスを飼育していく方にとって、少しでも飼育や繁殖のヒントになれば幸いです。
ここでディスカスの記事を書くことはもう無いと思いますが、時々は近況や軽く登山の魅力などをお伝えしつつ
のんびり続けて行こうと思いますので、どうぞたまには覗いてやってください。



関東地方は今日から梅雨入りしましたが、今年はほぼ毎週どこかしら登っています。
加えて平日も週2日のジムトレーニングとランニングは欠かしていないので体重、体脂肪率ともに減り続け
ここ20年くらいで筋力と体調はピークを向かえつつあるようで、気力も充実しています。
何より醜かった腹の贅肉が落ちて腹筋が見えるのが嬉しい(笑)
トレーニングのメニューは登山という目的を考えて組んでおり、目指しているのは簡単に言えば細マッチョ体型。
大きくゴツイ筋肉は有酸素運動中に大量の酸素を消費し、特に登りですぐに息切れしてしまいます。
長丁場の登山ルートでは一日で10時間以上も有酸素運動を続ける事になり、しなやかで持久力のある体作り
が理想であり、現在の目標。

登山を始めた頃は奥日光の男体山の山頂往復も満身創痍で散々でした。
そんなきつかった山行も回数を重ねトレーニングを続けるうちに辛かった急登が辛くなくなり、更にハードな
行程をこなせるようになって行動範囲も広がっていきます。
ゴールデンウィークから今日まででも、地元栃木の山の他に八ヶ岳、谷川岳など足を延ばすようになりました。
中禅寺湖1周25kmハイクや茶臼岳~三本槍岳の山小屋泊まり周回なんかもやりました。

谷川岳

日本三大急登のひとつである西黒尾根から谷川岳の双耳峰、オキの耳トマの耳を見上げたところ。
天気に恵まれ、急登のキツさも忘れる素晴らしい眺望です。

東天狗岳

北八ヶ岳の東天狗岳。西天狗岳を登って降り、東天狗の取り付きから撮影。
この後、北八ヶ岳の有名な山小屋、黒百合ヒュッテに泊まっています。


さて、そんなこんなで登山にどっぷりハマり、あちこちの山を登っている訳ですが、そんな私にもホームコース
として慣れ親しんでいる地元宇都宮の山があります。
それが赤岩山、鞍掛山を含めた古賀志山域。
主峰の古賀志山は標高582.6mの低山です。
ハイキングマップにも乗っている古賀志山の北ルート、南ルートはお年寄りから子供連れまで訪れる
よく整備されたハイキングコースですが、この山域には裏の顔があり、一度登山道から外れバリエーション
ルートに踏み込むと、急峻な岩場や道迷いを起こす難しいルートに迷い込んだりします。
実際、道迷い遭難や滑落事故で救助ヘリが飛ぶ事もよくあり、亡くなられた方もいる
手軽さと危険な側面を合わせ持った山なのです。


上は国土地理院の1/25000地形図に自分が歩いたいくつかのGPSデータを重ね合わせたもの。
月に1回以上は古賀志山でトレーニングしてるので、距離にして延べ200km以上この山域を歩いてきました。
ですが、これだけ通っても私の通っていない知らないルートが無数にあります。
古賀志のバリエーションルートは100以上もあるとされ、正確に把握できる人はほとんどいないのでは
ないでしょうか?


この山域をトレーニングの場に選び、通いつめている理由は以下の通りです。

・自宅から車で15分の距離でいつでも行ける反面、公共交通のアクセスが悪いおかげで登るのは
 地元の人メインであまり混まない
・地図に無いバリエーションルートが多く、地図とコンパスを使ったルートファインディングの練習に最適
・北側と南側に東西に走る林道があり、迷っても方位を見失わなければエスケープできる
・距離とルートの組み合わせが自在で、5キロ程のショートコースから20キロの周回ロングコースまで
 岩登りや鎖場、尾根縦走など目的に合わせ自在にに設定可能
・多くの場所で携帯電話の電波が入り、いざという時の連絡がしやすい。

体力作りや岩登りの練習、新しい登山靴の履き慣らしまで、その時の目的と時間に合わせた
カスタマイズ山行が可能。下山から15分で帰宅でき、当日の天気状況で行くかどうかを決めれる。
これほど最適なホームグランドは他にありません。



とは言え、こんな急峻な岩場や、ほぼ垂直に近い鎖場もあり、私のような単独行者にはあまりお奨めも
出来ません。
ルートによっては人がほとんど入らない場所も多く、単独行で滑落、骨折でもしたら大変です。


こういう鎖場が連続するルートは、何度登っても慎重に注意力を切らさないよう、3点支持を厳守。
人間、慣れて調子に乗った時が一番事故を起こしやすく、恐怖感を感じなくなったら逆に危険だと
自分に言い聞かせて登るようにしています。

古賀志山559ピーク近くの山稜より山ツツジと日光連山

それでも登山は自分を夢中にさせる素晴らしい魅力を秘めています。
苦労して自分の足で登ったからこそ得られる充足感と素晴らしい景観は束の間、自分を下界のしがらみから
解き放ってくれます。

谷川岳トマの耳上空に現れた環水平アーク

キツイ時も多いですが、自然がごくたまに見せてくれる神秘的な姿は一度見たら逃れられない…

白根山登山道で目の前に現れたシカ

山も自然の営みも、人間の感傷とは関係なく、ただそこにあるだけです。
だから焦る必要はなく、自分の実力を確実にステップアップさせて次の目標の山に臨めば良い。
そう考えると肩の力が抜けて、自分の山行が見えてくるような気がします。

コメント (4)
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