昨日、今日と梅雨の中休みでよく晴れてます。
庭では雨水と栄養をたっぶり吸った花が強い日差しを受けて
猛烈に成長しはじめました。
ヒマワリは私の身長を追い越し、朝顔は咲き始めてる物も出てきてます。
しかしながら…今回、様々な花を植えたのですが、名札を立てなかったため
朝顔とヒマワリ以外の花の名前を失念してしまいました(笑)
それでもせっかく咲いたのだからと、防湿庫からマクロレンズを引っ張り出し
三脚立ててマジメに撮影開始です。
これ、多分ヒャクニチソウだと思うんですが…白と黄色が咲いてます。
更に花芯付近をアップで。うーん…何と言いますか、お食事中の方すみません。
昔、ウルトラマンでこんな怪獣が居たような気がしますが。
花はあまりアップで撮らないほうが綺麗かもですね(笑)
ミニトマトも接写。
マクロで画面一杯に写すと普通のトマトみたいに見えますが、実物は親指の先くらい。
思い切り絞り込んだら、茎の細かい毛もピントが合ってキモイかも!?
そろそろ熟して食べごろな実もあります。今夜あたり食卓のサラダに登場かな。
話は変わりますが、今の住居の近くに図書館があります。
工学専門書が結構豊富にありまして、仕事の調べ物でかなり重宝していますが
実はアクア関連の書籍も充実しており、最近はすっかり快適プライベート空間!?
になっております。
そんな中で最近読んだアクアな2冊がコレ。
左は有名なローレンツの著作「ソロモンの指環」です。
タイトルにあるソロモンの指環とは…
旧約聖書の中で大天使ミカエルより古代イスラエルの王であったソロモンに
授けられた指環で、ソロモン王はその指輪を用いてありとあらゆる動物や植物と
話をすることができたと言われています。
それに対して、本書の著者で動物行動学者であるコンラート・ローレンツは、
自分のよく知っている動物となら、魔法の指輪などなくても話ができると説いてます。
本書の中ではアクアリウムやトゲウオの話にも長いページを割いて触れられており、
アクアリストも楽しめる1冊でした。
右は東さんの「熱帯魚繁殖入門」。
同氏の「熱帯魚繁殖大鑑」から入門用に抜粋して書き下ろした本ですが、
その中にはアロワナやネオンテトラなどの超難関な繁殖も紹介されていて
読みごたえがある1冊です。もちろんディスカス繁殖も載ってますよ。
その内容は、かなり昔に書かれたにも関わらず、現在でも的を得た入門書に
なっていると思います。
自分の繁殖方法と比べて読み解くのも面白いかも。
ソロモンの指環のなかにバランスド・アクアリウムに関する記述が出てくるのですが、
これがなかなか面白い…水槽の中に砂や土と水草、少量の生体を入れておけば
あとはわずかなエサを与えていくだけで、やがて水槽内の生物相はバランスを取り
人の手を介する必要が無く維持していけるという物です。
もちろん、足し水などは必要なのでしょうが、私の目から見ると実にシンプルで
興味深いアクアリウムです。
ディスカス飼育では高水温で高カロリーなエサを与え、頻繁な水換えによる飼育が
主体です。水草にしても、強い光の下、二酸化炭素を強制添加し、底床にソイルを
敷いて液肥を与え、狭い水槽内で繁茂させる…最近のアクアリウムは、見ごたえの
ある水景を作るため、生体も水草もマッチョに育てるのが主流なようです。
そうした中で、ローレンツの提唱するバランスド・アクアリウムは実に新鮮でした。
そこで…上の写真の睡蓮鉢、導入しちゃいました。生体はクロメダカ5匹のみ。
かみさんを説き伏せて庭の片隅に導入したのが5月。
ひと月以上が経ちますが、メダカは全部生きているようです。
猛暑の日差しを遮るためにヨシズを立てかけています。
庭の花や野菜とともに毎日観察するのが楽しみになってきました。
早く睡蓮の花咲かないかな~。
ベアタンクでディスカスを飼育していると、時として自分の考え方や感覚が
偏ってきているな…と感じる時があります。
特に自然のフィールドに出て、写真を撮影した後にディスカスの世話をしていると
感じるディスカス飼育のジレンマ…
上手く言えないのですが、ある程度確立されてきた現代の飼育法のおかげで
自分も飼育できている訳でして、それは自分の手で上手に状態良く育てるために
どうしても必要な技術でもあるんです。それゆえの葛藤なのでしょうね。
自然の環境をそっくり模倣するなど、人間には到底無理な話で、
ディスカスも元は自然のバランスを構成している一員です。
その事を忘れずに、大きく逸脱してしまった時には自分を引き戻す為にも
まったく違うアクアリウムを維持する事が自分にとって大切な気がします。