GREEN NOTE

ワイルドグリーンディスカス中心のアクアリウムブログです

新緑だより

2014年04月29日 | 日光・自然

GW突入ですね。
自動車メーカーは先週土曜から休みに入り9連休ですが、今年の私の休みは暦どおりに設定。
先週から舞い込んで来た構想設計もあるので、FM聴きながらボチボチとやっております。

日曜は新緑を写したいと思い、いつもの渓谷に向かったのですが、標高が高く新緑には
まだチョイと早かった…ようやく芽吹き始めたばかりで、まだ冬の装い。
仕方なく龍王峡に足を向けたのですが、やはり景勝地はGWで激混みでした。


ここまで降りるとようやく春の装いですね。左に見えるのは虹見の滝。相変わらず美しい眺めです。


虹見の滝を反対側から。ここは間近で滝を観賞できます。
水量が多い時期は時間帯によって虹が掛かります。
ここで人混みを避け、自然研究路へ。


ハイキングコースの遊歩道のすぐ横は断崖絶壁。遥か下を鬼怒川が流れていて、落ちたらまず
助かりません。特にお子様連れの方は、子供が決して遊歩道から外れないよう注意してください。


芽吹いて間もない新緑の色…この淡く優しい緑はこの時期にしか見れない特別な色です。
真夏の深い緑も好きですが、この時期はまた格別です。


水芭蕉の群生地。
コースの途中で忽然と現れます。湧き水が作る小さな湿地ですが、こちらもまた新緑の色。


湧き水が小さな小川となり、崖を落下する小さな滝。むささび橋までの間にこういうポイントが
いくつかあります。
望遠レンズの圧縮効果で鬼怒川が近くに見えますが、実際はかなりの高さで、安全な遊歩道から
撮影していてもファインダーだけ覗いていると足がすくみますよ(笑)


シャッタースピード1/1000秒。湧き水はあっというまに落下して鬼怒川の水となります。


むささび橋を渡って折り返しルートに入るといくつもの池…というか水溜りに近いですね。
小さくても湧き水が流れ込むので真夏でも枯れません。
ヤマアカガエルが繁殖期を向かえ、そこかしこで鳴いています。ノドを膨らませ鳴くので、こんな風に
波紋が広がり、すぐに発見できます(笑)

ちなみにこの場所で、かみさんの作ってくれた手弁当を広げ昼食を採ったのですが、目の前で
5~6匹のヤマアカガエルが組んずほぐれずの交尾を始めました。
写真に撮ったのですが、プチグロ画像なので掲載できないのが残念です(笑)
私はそういうの平気なので、観察しながら弁当をモグモグ…
次に訪れる頃はオタマジャクシが沢山泳いでいることでしょう。


赤、紫、ピンク…GWの龍王峡はヤシオツツジも見頃です。


最後に…帰りの混雑を逃れるために、杉並木のある日光街道を避け、裏ルートで帰ったのですが、
すばらしい夕陽に出会いました。山裾へと広がるこの水景は沼や池ではなく広大な水田です。
代掻きを追え、水を張ったばかりの田んぼ。後は田植えを待つばかり…山沿いの春も最盛期です。

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流動式濾過

2014年04月27日 | ディスカス濾過

以前の記事で取り上げた自作の「流動式フィルター」
http://blog.goo.ne.jp/nikko_iwana/e/743bd7f95058e096143f51be56639f6a

早速採用して試してくださる方もいらっしゃるようです。
結果の如何にに関わらず、こういうのは一人より複数で検証した方が確かですから、
私も必要な情報はどんどん発信したいと思います。


現在、秋水ペア水槽と次期種親水槽で稼動させていますが、ようやく生物濾過が立ち上がりました。
特にペア水槽ではスポンジを撤去して流動濾過のみで回していますが、調子はすこぶるいいです。
下のスポンジを新品に交換しても安定してますね。
種親120水槽では3基目を立ち上げ中です。


120水槽はこんな感じです。奥にスポンジフィルターが見えますが、2基目が立ち上がったら
撤去する予定です。
ここまで使ってみた雑感ですが、一度立ち上がると濾過能力は高そうですね。
通水量はスポンジフィルターと同程度ですが、フィルター上部に出た水は真上に拡散していく
だけなので、故意に水流を作る事はできません。
よって狙いを持って水流を作りたい場合は別のエアレーションなど工夫が必用です。


そして何よりのメリットは濾材が常に動き続ける事。
上部や外部の濾過槽は濾過掃除をすると必ずスラッジが溜まっていますが、流動濾過ではそれが
皆無な訳です。流動床は物理濾過がまったく期待できないのですが、そこを逆手に取ることで
ディスカス飼育のメリットに繋げると…
濾過槽に溜まった汚れが引き起こすバクテリアの過剰な増殖や病原菌の発生、濾材の目詰まりと
オサラバできるかも知れません。
それはつまり、ディスカス飼育の一番の難題を克服できる可能性があるという事です。
まあ、検証を始めてまだ数ヶ月ですから確かな事は言えないのですが、ディスカス飼育において
十分に通用する濾過能力の高さを確認できれば、固形濾材を使った従来の上部濾過や外部濾過を
過去の物にしてしまうかもしれません。

ただし…それにはもっと濾材の量や濾過槽の容積、濾材の流動スピードなどの条件を詰めて、
効率を追求する必要がありそうですね。
そもそも水処理で行われる流動濾過は閉鎖された処理槽に汚水を溜め、一定時間攪拌させた後に
次の行程に排出するらしいので、アクアリウムの濾過装置とは運用方法が違います。


生物濾過として大きなメリットを持つが、物理濾過としてまったく機能しない流動濾過。
一方で強力に物理濾過をこなすけれども、生物濾過の補助が必要なマイクロバブル濾過。
このふたつを組み合わせる事で、濾過における問題の様々なキーワードがクロスワードのように
当てはまって来たような気がします。果たしてその先に最適解はあるのか?
アイデアと構想は既に固まり、現在図面を引いている段階です。

最後に、流動濾過の動画をアップしておきます。
百聞は一見にしかず…
なぜに濾過槽に汚れが溜まらないのか?流動濾過に関しては私のわか難い文章よりも、
実際に動いている所を見たほうがいいと思いますので。


それではまた。

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マイクロバブルフィルター続報

2014年04月22日 | ディスカス

お久しぶりです。
期末仕事の名残が続き、忙がしい日が続いています。
ディスカスも仕事場で飼育してなかったら、ろくな世話が出来なかったかもですね。
最近は時間があればフィールド撮影に心奪われていますが、ディスカスの方も自家産の秋水に絞り
コツコツとやっています。


秋水は焦らずにじっくり自分好みの魚を熟成、維持する事を心がけています。
適度な量のエサを与え、やや低めの水温で時間を掛けてじっくり育成する事で自分の好みの体型や
色、表現が出ると、ようやく確信を持てました。
コンテストで上位を目指すにはまず、大きさありきなのでオススメできませんが、
秋水の場合は高温大量給餌で急成長させると虫食いラインが消えやすく、青色も薄めになって
しまう傾向があります。
上の写真の秋水は14ヶ月ですが、3年くらいはゆっくり成長を続けてくれます。


今まで何度か記事にしてきたマイクロバブルフィルターですが、今はこの幼魚水槽でテスト中。
これまで行って来た秋水若魚水槽でのテストも含め、このフィルターの特性や効率的な使い方など
様々な事が分かってきました。

繁殖をされる方には分かると思いますが、このサイズあたりから幼魚の食欲は凄まじいものが
ありますね。で、幼魚が欲するままに一日エサを与えまくると、スポンジ濾過ではとても追いつかず
一日の終わりには水が真っ白に白濁…上部濾過を使っても白濁は免れません。
エサのやり過ぎ、幼魚育成ならではの過密状態なども原因ですが、この悪化した水質を戻すために
毎日全換水で凌ぐのが私を含め多くの方が取っている育成術ではないでしょうか?


それをマイクロバブルフィルターがほぼ解決してくれました。
写真の上半分は一日5~6回、腹いっぱいエサを与えて3日間水換えをしなかった状態。
下は80パーセント水換えした直後の写真です。
どうです?上も下も透明度には大きな違いが見られないでしょう。
3日も水換えしないなんて今までの幼魚育成では考えられなかった事ですが、マイクロバブルを
使えば毎日フン掃除をするだけでこの透明度が保てます。

ただ、マイクロバブルも万能ではなく、牛乳のような細かい粒子のコロイド状の白濁は取りきれない
のもまた判ってきました。最終的には生物濾過が不可欠という事です。
ただし、生物濾過の負担も極端に減らせますので、長期の濾材ノーメンテが可能になりました。
そして何より、ハンバーグの汚れをマイクロバブルで濾しとってしまうので、幼魚期から安心して
ハンバーグを与えられるのもメリットになりました。
給餌のうち2回はハンバーグですが、鰓のトラブルを起こす幼魚は1匹も出ていません。


アンモニア、亜硝酸未検出。
水質も安定していて幼魚の活性が高く、無理に水温を上げなくても既存の濾過を使った育成より
成長が早いと感じます。
溶存酸素量を試薬検査してみましたが、マイクロバブル濾過では、生物濾過を通した後でも通常の
スポンジ濾過よりやや溶存酸素濃度が高く、これが成長速度に起因していると考えられます。
幼魚の育成スピードの違いは、次の繁殖で同腹を分けてもう少し厳密に比較してみたいと思います。

毎日100%水換えから解放され、幼魚育成の負担がグッと減ったおかげでもうひとつの趣味である
風景撮影も安心して泊まりで行けるようになりそうです。

もはや、私の幼魚育成はマイクロバブルフィルター無しでは考えられません(笑)


さて、次回のディスカスネタはこれ、流動濾過でいこうと思います。
仕事もボチボチ忙がしいですが、早めに更新したいとは思っておりますので…

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鴇色(ときいろ) 

2014年04月10日 | 写真ネタ

栃木の桜前線は平野部から山間部へと移り始めています。
日光街道の桜トンネルももうすぐ満開を迎えるでしょう。
必然的に私の桜撮影もテリトリーを移動(笑)。

そんな中、この春追い続けていた枝垂れ(しだれ)桜がついに満開を迎えました。


3月29日午後4時29分
3月に訪れた時はご覧のようにまだ冬の装い…葉が落ちていてもそのしだれ具合は見事で、
期待が膨らみます。


4月5日午前7時34分
つぼみの段階で既にソメイヨシノのそれより色が強く、素朴な美しさを感じます。

これより下の写真はクリックすると拡大して見れますが、ブログにアップした写真は大きくても画質が
落ちてしまいます…ご了承ください。


そして本日午前5時59分撮影…ついに満開。
見事です…初めて満開を目の当たりにして言葉を失いました。
その枝ぶり、枝垂れ(しだれ)ボリュームもすばらしいのですが、何よりソメイヨシノよりもずっと
ピンクが濃くて…
撮影した時間にちょうど山の端から朝日が差し込み、横からの光線で桜に陰影をつけます。
それはまるで桜が内側からボンヤリと発光しているようにも見えました。
撮影場所には数人の地元カメラマンがいましたが、皆この瞬間を逃さないよう真剣にシャッターを
切っていました。

せっかくなのでRAW撮影し、DPPでピクチャースタイルをポートレートに。
デジタルレンスオプティマイザで各収差の補正。コントラストを調整し、作品として
仕上げる為の現像を施しています。


部分的に切り取ってもいいですね。その色は正に鴇色(ときいろ)

鴇色
鴇色(ときいろ)は、トキ風切羽の色である。ややに近い淡いピンク。黄がちなピンクを想像する

人もいる。朱鷺色とも表記する。古名は鴇羽色(ときはいろ)。江戸時代の染色指南書である
『手鑑模様節用』には、「とき羽色一名志ののめいろ」とあり、東雲色と同色とされている。
特に若い女性の小袖の地色として、現代も好んで使われている。
若い女性の顔色の形容として使われることもある。(ウィキペディアより転載)


同じ箇所でも見る角度を変えると、また違った表情を見せてくれます。
まるで桜の滝…に見えますかね?


今回、この桜の所在地を書くのはやめておきます。
独り占めしたいとかそういう事ではなく、この桜自体が農家の方の個人所有であり、すぐそばに
住まわれているため、あまり大勢で訪れ騒いでしまうと御迷惑をかけてしまいます。
ゴミを捨てるようなマナー違反が起きてしまわないよう、皆が注意を払っていますので。

実際、私が以前に撮影を楽しみにしていたフクロウ夫婦の営巣地があったのですが、
有名になってしまい枝に止まって寝てるフクロウに手を叩く音で目を開けさせたり、
大きな声を出したりする人が出て…
しまいには夜中に撮影に来た人がフラッシュを炊いてしまい、驚いたフクロウは飛び去ってそのまま
二度と戻って来る事はありませんでした。
それまでは毎年今頃から巣作りと子育てに来ていたのですが、去年、今年と現れていません。

また、先日の真岡鉄道の撮影では線路敷地内に入り、大きな植木バサミで撮影に邪魔な
枯れ草を刈り込んでいる人も見ました。レールのすぐ横、2~3メートル位の場所でです。
その人は電車が通る時に警笛を鳴らされていましたが止めようとはしませんでした。

少人数で守っていたモラルも、大勢になるとたやすく崩壊してしまう…そうならない為にも我々は
撮影させてもらっているという意識を忘れてはいけないですね。

コメント (4)
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桜を追って

2014年04月06日 | 写真ネタ

期末仕事に追われているうちにすっかり春ですね。
仕事もようやく一段落して写真撮影を楽しめるくらいの余裕が出てきました。
例年この時期は桜を撮りますが、過去の自分の写真を見てるとあまり真剣に撮影していない…
と言いますか、出来なりに撮ってるだけで、表現の意思みたいなものが希薄だと感じます。
そこで…今年の桜撮影はもう少し積極的に撮影者の意図を織り込もうと考え、試行錯誤しながら
いろいろやっております。
東京はそろそろ桜も終わりのようですが、栃木平野部は今が最盛期。
山沿いはまだまだこれから開花が始まるのでしばらく楽しめそうです。


真岡鉄道沿いの千本桜と菜の花畑。栃木の中でも有名な桜スポットです。
灯りは提灯だけで特別なライトアップはされず、なかなか情緒があります。


八幡山公園のソメイヨシノ。
夕陽が木漏れ日になっていたので、絞りを解放し玉ボケにしてみました。
夕暮れの時間帯を狙って行きましたが時期が早く人もまばらで、自由に撮影を楽しめました。


同じく八幡山にて午前五時…この時間帯でなければ撮れない桜の色があります。
淡くて青味がかった明け方の色に、技を効かせて霞のような滲みを入れてみました。
この表現法は画像をイジッたりするのではなく、撮影中にピントリングを回す事で撮影できます。
シャッタースピードとピントリングを回すタイミングは試行錯誤で探してください。
当然、フォーカスはマニュアル必須で、望遠レンズの方がやりやすいですね。


上と同じ手法です。
早朝の撮影だからこそ、昼間には出せない幽玄さが表現できます。


スポット的に朝日が当たると、まるで桜の花が自ら輝いてるような錯覚を覚えます。
バックにまだ日の当たらない桜があればさらに浮き立ちます。


夕刻の真岡鉄道。夕陽が菜の花を染め上げ黄色がすごい事になってます(笑)
一両編成の素敵な車両で、土日はSLも走るのは有名ですよね。
やはり鉄撮りの方が多いです。


真岡北駅の桜。手前の桜は無人駅の白い外灯に照らされ、奥の桜は通りの赤に近い黄色い外灯
で照らされていて、上手くポイントを探すとこういう写真が撮れます。



こちらも同じく駅の外灯に照らされた桜を逆光気味に透かしてみました。
淡いピンクの光と影。個人的に好きな一枚。


そしてこちら…2年くらい前に存在を知り、ずっと撮影したかったのですが、今年まで所在地が
わからなかった一本桜…本当に見事なしだれ桜ですね。
山沿いで開花が遅く、ピンクに色づいていますがまだ全てつぼみで、満開になる日が楽しみです。
家からもそう遠くない所にあり、ちょくちょく様子を見にいって、持ち主の家族の方ともお話できました。
今、一番撮影が楽しみな被写体で、この桜はまた追ってブログ記事に載せようと思います。

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