アサヒペンタックスSPとペトリFT
いずれも自分が生まれる前に製造された35mm一眼レフ。
2台とも20年以上放置されていて、ホコリとカビで酷い有様だったけど、
レンズもボディも入念にブラッシュアップした結果、当時の輝きを取り戻した。
右のペトリは調べてみると、当時の日本製カメラの中でもスバ抜けて安い
独創的な一眼レフだったらしい。
シャッターボタンの位置がボディを握った時に自然に人差し指が触れる位置に
なっている、他に見た事のないタイプ…
親父にカメラ趣味があった訳ではないけど、生前はずっとこのカメラで
家族を撮り続けた。
レンズは55mm開放f1.8の単焦点一本のみ。
実家のアルバムにある写真のほとんどはこのカメラで撮影されたものだけど、
意外に良く撮れている。
でも、もう今はシャッターユニットが壊れて動かない。
もう一台のアサヒペンタックスは、自分がカメラに凝っていた小学4年生の時に、
カメラ好きのお兄さんに貰った一眼レフ。
ピント、絞り、シャッター速度、感度設定と全てにおいてマニュアルで
精度の低い内蔵露出計と合わせて、小学生には難しいカメラだった。
ましてや当時は、露出が何かちゃんと理解せぬまま写していたので、
失敗作の写真を大量生産していたように思う。
この2台が実用の日の目を見る事はもう無いだろう。
この先も思い出として、時々手入れしながら防湿庫で眠り続ける予定…
その代わり、防湿庫の飾りと化していた40Dを引っ張り出した。
実は、仕事仲間の高校生の娘さんが写真部に入部した話を聞き、それだったら
眠っている40Dを使ってもらおうと思ったからだ。
今はKissFデジを数年使っているらしく、それなら同じマウントの40Dも有効に
使ってもらえそうだ。
40Dはズバ抜けたスペックこそ無いが、基本性能がしっかりしたカメラで
使い方次第で撮影の幅は大きく広がる。初級機より造りも本格的。
防湿庫でこのまま眠っているより、若い感性で思う存分使ってもらう方が、
カメラも本望だろう。
そんな訳で、さきほど彼女にあげる為に40Dを磨き上げた。
磨いてるうちに、小学生当時ペンタックスを貰った時のドキドキ感が蘇って来た…