GREEN NOTE

ワイルドグリーンディスカス中心のアクアリウムブログです

EOS 7D 動画編

2010年01月30日 | 写真ネタ

この一週間ブログ更新もままならず、すっかり7Dにハマってました。

7Dを知るほどに早くフィールドに持ち出してやりたいと思うのですが、
実は虎の子の17-55の標準ズームが入院しちゃいまして。
仕方なしにマクロレンズを付けて、悶々とディスカス写真ばかり撮る日々…
イジリながらようやく自分好みの水槽撮影設定が固まってきたのですが、
最近、更に深みにハマッて行きそうな機能を見つけてしまいました!
最近のキャノン新機種にお約束のように付いているEOSムービーです。

デジタルムービー機材ががあるのに、今更デジイチに動画を持たせる意味が
あるのか?
などと言われそうですが、
簡単に言うとですね、一眼に使われている映像素子は民生機やTV映像業界で
使われている機材の素子よりずっと大きく、映画用の大型センサーを積んだ機材
でさえ、ようやく7DのAPSCサイズと同等なんです。
そして、この大きなセンサーのおかげで普通の動画機材では得られない、
美しいボケと緻密な映像を得ることができる…
つまり、数千万円するフルハイビジョンの映画機材と同等の美しい映像が、
たったの十数万円で手に入るという事なんですね。



更に、デジイチならではの豊富なレンズ群で、実に様々な表現を持たせることが
可能です。
そして更に更に、デジタル一眼レフ愛好家が普段行っている設定やテクニックを
動画に応用して行くことができるんですね。
もちろん、動画専用機ではないのでオートフォーカスが効かないとか、
露出は全てマニュアルで行うとか、制約は色々ありますが、それを差し引いても
あり余る魅力があります。
事実、最近のCMやプロモーションビデオなどでは5Dmark2や7Dで撮影された
映像が使われ始めていたりします。

参考に上の写真のコバルトの動画を掲載してみます。

投稿した映像は、蛍光灯の周波数との干渉を避けるため、
早めのシャッタースピードでフレームレート60fps設定。
フルハイビジョンではなく、ハイビジョン設定にしてます。
上の写真に比べて露出が若干アンダーになってしまったので、色彩は写真の方が
近いですが、これは設定次第ですね。

うーん、自分的に今までの動画機材って、画質と表現に満足できなかったんです。
ですから、撮影しても再生して見る事はほとんどなく、もっぱらスチール写真に
のめり込んで行ったのですが…
一眼フルハイビジョンムービーはまるで写真が動いてるような感覚で、
すっかり魅了されました。
こうなると、ますます早くフィールドに持ち込んでみたくなりますね。


最後に次のブルーベリー繁殖ですが、2度目は体着まで行ったのですが、
孵化が少なく体着したのは30匹程でした。
数は少なくともこれで育てますが、この♂の仔はもうひと腹採ります。

それではまた。


EOS 7D

2010年01月21日 | 写真ネタ

えーと…買っちゃいましたEOS 7D。
不具合対策のファームも出て落ち着いたようだし、価格的にもだいぶこなれてきた
感もありまして、昨日ヨドバシで購入。
自分の場合、風景撮影も多く最後まで5DmkⅡと迷ったのですが、高画質フル機に
見合うLレンズを今所持している焦点距離と同等で揃えた場合、100万近い出費に
なるんですね。EFSレンズも不要になってしまうし。
この不景気に父ちゃんの趣味でその金額は、確実にシバかれます。
とは言え、7Dだって高いレンズ解像度を要求する高画素マシン。
手持ちのレンズで何処までイケルのか?
不安はありましたが、決断したら行動は早い自分です。
ひみちゅ預金下ろしてサクッと購入。当然かみさんには事後承諾です(笑)


詳しいインプレは専門サイトにお任せしますが、ボディ性能やAIサーボAFの食いつき
は凄いですね。
何から何まで40Dとは違います。当然手ブレにもシビア。簡単撮影モードも排除
されていて…うーん、この初心者を突き放してる感がたまらない。
使いこなしてやろう!という気になります。


とりあえず練習がてら、機能をアレコレいじりながらテスト撮影。
ALOオフ、高輝度側・諧調優先オフ、ノイズリダクションオフでなるべくセンサーの
素性が出るような設定をしてみました。
レンズとの相性もあると思いますが…EFS17-55との相性はかなり良いと思います。
ノイズ、諧調に関して、画素が大きくて有利なはずの40Dより
良くなっているように感じます。
とは言え、ブログ画像の小さな画像では大して変わらないのも事実ですが。


上の画像をトリミングで局部拡大。
ノイズリダクション無しのISO1600でここまで色ノイズが抑えられてるなら万々歳。
解像力も以前テストしたK-7より高く、40Dではこうは行きませんので。


ゾーンAFを使うと動き回るディスカスの目にピントを合わせるのが、驚くほど楽に
なりました。
まあ、動き物に強く、静物の近接撮影では高精細なカメラだと判っていたのですが…
細かい設定が出来る、優れたオートフォーカスと解像力を合わせて、ディスカス撮影
ではそのポテンシャルを存分に発揮してくれそうです。
あとは風景撮影でどうか?ですね。
まだ、たった1日の使用ですが、7Dかなり気に入りました。
機能やカスタム設定も充実しており、是非とも使いこなしてやりたいです。

2年以上使って、様々なシーンの撮影をこなし、使い倒した感のある40Dですが、
こちらも手放さず併用したいと思っております。
出番はグッと減るでしょうが、自分にデジイチのイロハと楽しさを教えてくれた
カメラなので。いざという時は、やはり知り尽くしたカメラが頼りになりますしね。
週末が楽しみです。

それではまた。


マイナス11度

2010年01月17日 | 日光・自然

日本列島がこの冬一番の寒気に見舞われた木曜日。
この日はいつもと一味違う写真が撮れそうな予感でした…
寒気がやってくる情報は先週から入っていたので、平日休みを作るために
頑張って仕事前倒し。自営のメリットをフルに生かして「その日、その時でなければ
撮れない風景がある」をモットー(言い訳)に、行ってきました平日の奥日光。


まだ未明のいろは坂を一気に駆け上がります。
路面は写真のようにがちがちのアイスバーン。タイトコーナーではスタッドレス+FF
でもテールがズリズリ滑ります。
2~3往復もしたら、ドライビングテクニックが格段に向上するかも!?
でも、ガードレールの向こうは崖になってる場所も多いので慎重に。
一方通行で走りやすいせいか、ごく稀にイニシャルDばりの超絶パフォーマーと
遭遇しますが、次元が違うので絶対マネしてはいけません(笑)


第一いろは坂(下り)の最初のコーナー近くの撮影ポイント。
朝日に映される雪の山肌を撮影したかったのですが、なかなか難しいですね。
アンダーでは山肌のディテールが潰れて、オーバーでは朝の美しい空の色が出ません…
悩みながら散々撮った挙句、妥協の産物になってしまいました。


小学校の国語で「モチモチの木」という話を習いましたが。
「モチモチの木に出てくる挿絵に似ているね…」
普段、写真にもディスカスにもほとんど興味を示さないかみさんから、そんなコメント
を貰いました。モチモチの木、話の内容はまったく覚えていませんが懐かしいかも…

この撮影ポイントで自分の他にもう一人、撮影をされている方がいらっしゃいました。
二人で撮影しながらお話ししているうちに判ったのですが、なんとこの方、
私が愛読しているブログ「日光便り」のnikkinさんだったんです。
nikkinさんは、日光市にお住まいでして、ほぼ毎日撮影の為に朝の奥日光に登って
移り行く奥日光の自然を撮影してらっしゃる方です。
自分の撮影ポイントも、nikkinさんのブログを参考にさせていただいてる場所が
いくつもあります。
nikkinさんのブログはこちらhttp://nikkodayori.blog.so-net.ne.jp/

一度お話してみたかった方ですが、こういう形でお会い出来たのが、何だか凄く嬉しいですね。
nikkinさん、お伺いもせずに紹介してしまってすみません。


竜頭の滝。
この日の奥日光の予想最低気温はマイナス11度。
滝つぼは予想通り凍っていました。写真全体がまるでソフトフィルターを使ったように
白く滲んでいますが、これ実はレンズの前玉が氷結してるんです。
最初はレンズにホカロンを巻いて対策してましたが、氷結したままの撮影でも、
ソフトフォーカスみたいな不思議な雰囲気が出せたので載せちゃいますね。


こちらは、樹氷のディテールだけシャープに写るようにレンズ中央付近の氷を
指で溶かしてみました。右の氷結した滝と滝つぼは、そのままをボカしてます。


冷たくて静かな氷の表情を捉える…そんなイメージを膨らませて竜頭の滝に
臨みましたが、イメージ通りに撮るのはなかなか難しいですね。
でも、寒さだけは伝わりましたでしょうか(笑)


滝の飛沫で長い氷柱が垂れ下がっています。
こういうシーンは、日中になってちょっと気温が上がると見れなくなってしまいます。


竜頭の滝の上流側より。
奥の木の間にチョコッと見えているのが中禅寺湖。
湯川の流れはここを助走区間にして、一気に斜面を駆け下って行きます。
岸沿いの木々の下側だけ樹氷になっているのは、湯川から上がる水蒸気が
凍っているのでしょうか…


湯川ほとりの樹氷。ここ、去年の初夏に湯川の写真を撮った場所の対岸です。
日陰で青味がかった樹氷をどうしても載せたくなったので、17日(日)に1枚追加です。

冬の奥日光
いつ来ても新しい発見が待っています。


今年最初のペアリング

2010年01月11日 | ディスカス繁殖

今回は少々手短に…
正月三が日にペア水槽の準備をししました。
水質調整をして5日に採りたいペアを選んでドボン…
今回はブルーベリー♂に別系統コバルトの♀。
どちらもややハイボディな♂♀です。
前回採ったブルーベリーcopyとはまた違う体型を狙いたくて、この組み合わせです。


ちょっとキッカケを作ってやると投入2日目で産卵塔ガン見。
体調と青の色上がりもまあまあ…イケるかも。
お前たちガンバレよ~!
しかし水槽前面がバッチイ…


よーしよーしその調子~。
ハイ昇って~昇って~ガンガン昇っちゃってください!


今回はちょっと少なめ120個くらいでしたが…
産卵2日後にきれいサッパリお召し上がりになられてました。
うーん、カップルになって日が浅かった?環境に慣れてなかった?
まあまあ、焦らずじっくり行きましょう…


最後に最近のお気に入りアイテムを紹介。
多分中国製かな…ま、最近のこの手の製品はほとんどが中国で作られてますから。
でもね、なかなかコレ凄いんです。
今までの製品に比べてエアーの詰まりが起きにくい。
スポンジが丈夫で耐久性抜群。かなりの繰り返し使用に耐えます。
そして安い…ブリーディングから混泳水槽まで、全ての水槽でスポンジフィルターを
使用していますが、全部コレに変えました。
オアシスで売ってます。

以上、プチ情報でした。それではまた。


原種グリーンに思う

2010年01月08日 | ディスカス

今回は久しぶりに原種グリーンの記事を書こうと思います。
最近、国産コバルトの写真と記事ばかりに特化してますが、ブログタイトルにも
あるように、もともと自分は原種グリーンばかり飼育している原種愛好家でした。


上の画像は原種グリーンにのめりこんでいた頃の120水槽の様子。
この頃は毎シーズン3~4匹のグリーンを、様々なショップから購入してました。
この中で特に思い入れがあったのが画像右下のテフェ産グリーン…
数ある飼育魚の中で唯一、「若頭」というニックネームを付けていたディスカスです。


そんな若頭も飼育開始からもうすぐ5年…入荷した時のサイズが14~5センチ
だったので7~8歳くらいと推測してますが、アマゾンで生まれた原種の正確な年齢
は判りません。
上の画像はそんな若頭の今現在の様子です。
一瞬感染症!?と見まごうばかりの衰えぶりですが、病気ではありません。
ここ数ヶ月で次第に衰えてきて、現在はエサを食べる時だけ時おり体色を戻しますが、
普段は隅を陣取って、こんな感じでジッとしている事が多くなりました。
兆候が現れてきた初期にはエルバ&フラジール、高温治療なども試みたのですが
さしたる成果もなく、食も細くなってきて現在に至ります。
老衰なのかなと…自分の中では考えるようになりました。


これは2008年ディスカスコンテストでの1枚。
原種グリーン部門で優勝を頂きました。
トロフィーは今でも机の上に飾ってあります。
それまでは一人で黙々と飼育を続ける毎日でしたが、
若頭が居たからこそコンテスト参加の決意も固まり、結果何人かのディスカス愛好家
の方々との交流が生まれました。

ちょっと大げさですが…
今のアクア趣味があるのは、この原種グリーンのおかげのような気がします。


コンテストから3ヶ月くらいの画像かな…今から思えばこの頃が一番生気に溢れ、
美しく発色していた時期だったと思います。
毎日水槽を眺めるのが楽しくて仕方なかったですね。


導入当時はこんな感じで雰囲気こそあったけど、並物の域を出ないグリーンでした。

野生種を捕まえて水槽で飼育するのは良い事か…?
そう問われると、自分は言葉に詰まってしまいます。
海で漁師が捕らえた魚を食卓で食べるのとも、また違う気がします。
難しい問題ですね。

けれども、これだけは言えると思っています。
遠いアマゾンで採集され、はるばる日本の水槽にやって来た彼らを飼育する為に
勉強し、努力を積み重ねた事で彼らを知り、関心を持つことが出来たのだと…

彼らに触れる事で環境に関心を持ったり、自然の風景を捉えたくて
フィールドに写真を撮りに行ったり…
以前の自分からは考えられなかった行動です。


若頭が衰える前に何とか彼の遺伝子を残す事ができました。
お相手は改良種です。

それでも
危険の無い水槽の中で過ごし、エサに困らず、仔を育てる事ができた彼は
幸せだったのか…と聞かれたら、やはり答えはNOなのでしょうね。


遠いアマゾンからやってきた丸くて平べったい魚が、目の前で子育てをしている不思議。
ブリードを重ねるごとに無くしてしまいそうなドキドキ感ですが、
ディスカスを初めて買った時の気持ちと同様に忘れたくないと思います。


体着していた稚魚の中から育った1匹。
父親とも母親とも違うタイプの子ですが、半分は原種の血です。
ラインが出ていて、同サイズのコバルト幼魚より色が濃く、これからの青系ブリードに
夢を与えてくれそうな気がしています。
何より、一番思い入れの強かった若頭の遺伝子を残せた事が嬉しかったですね。

今現在残っている原種グリーンは残り8匹。
若いのも居れば年寄も居ますが、全て終生飼育するつもりです。
当面(少なくとも今期)は新しい原種購入を控える予定ですが、この先で原種を
購入する際にも…貴重な原種の遺伝子を残す事を念頭に置いて本当に欲しい
魚を少数だけ取り入れる事にします。

なんだか今回はセンチな話になってしまいました。
まあ、こういう話もたまには良いかなと…
それではまた。


明けましておめでとうございます

2010年01月04日 | ディスカス繁殖

明けましておめでとうございます。
今年の正月は子供が受験というのもありまして、近くの神社に初詣に行ったきり、
ほぼ家で酒を飲みながら水槽イジリをしておりました。
毎年恒例のおのぼりさんツアーも無し!
今年は家でまったり過ごせた良い正月でしたよ。


青系ディスカスのルーツを調べてみると、コバルトのルーツは原種グリーン同士の
交配から始まり、ブリリアントは原種ブルー同士が元になった…とあります。
また、初期の頃のコバルトは上画像のような虫食いタイプがほとんどで、
累代繁殖をするにつれ青ベタ化する傾向にある…という話があります。

2年越しですっかりはまってしまった国産コバルトですが、今年は自分なりの目標を
2つ掲げて繁殖に取り組もうと思っておりまして…
ひとつはブルーベリーⅥの数匹に見られる濃いベタ青をベースに、
体型と青の濃さを自分好みにもっと詰めてみたいと思います。
基本は選別交配ですが、去年入手したいくつかの国産コバルトの血を入れながら
じっくり取り組みたいですね。


もうひとつは上のドイツコバルトをベースにしっかりと虫食いの残るコバルトを
繁殖する事。インブリード繁殖を重ねるにつれ、ベタ青化が進むと言われる
虫食いコバルトですが、自分が検討している維持の方向として
1.別系統の虫食いコバルトの血を入れる。
2.1のF1が採れたら親とバッククロスさせる。
3.原種グリーンの血を使って原種バッククロスをかける。
といった方法をいくつか考えています。
これらの手法には様々な意見がありますが…
是非、自分の手で、実践して学びたいですね。
こればっかりは人の話だけ聞いて頭で理解するだけじゃ、つまらないですから。
実はその為の布石も去年打ってありまして…


茨城のオリジナルで購入したコバルトです。
ここまでの表現と親から見て、ほとんどの幼魚が虫食いが残る可能性大と思われます。
良い魚が出れば、上の虫食い君と掛けてみたい…て、4匹しか居ないけど
雌雄居るのかな?
最近、体型がグッと良くなってきたので将来が楽しみですね。


こちらは原種グリーンxブルーベリーⅥの自家産。
成長はゆっくりですが、何匹かこういう柄が出てきました。
原種グリーンともブルーベリーとも明らかに違う表現です。
コバルトに原種の血が混じると先祖帰りを起こす事がある…なんて話聞きましたが、
しっかり育てて原種バッククロスをかけるつもりです。


そして青ベタ。より濃く、更に体型を詰めて行きたいですね。
実は…先を見据えてこちらも去年、いくつかの種を撒いています。


左がカジタニコバルト、右がブルーベリーⅥ自家産。
梶谷さんのコバルトはようやく90水槽に移してじっくり飼育を始めました。
移して間もないので、色が揚がるのはまだまだこれから…
体型と地肌の赤さが良い感じです。


ブルーベリーⅥ自家産の中には、青ベタ化が進んで発色が始まってる魚もいます。
去年末に同腹の仔を近くに住む方に5匹里子に引き取って頂いたのですが、
代わりにその方が育てた別系統の国産コバルト5匹をいただきました。
何だかかえって気を使わせてしまったみたいで…
良い魚、ありがとうございました!

さて、そんな訳で今年の国産青系…去年撒いた種をしっかり育てて、次の希望に
繋げて行きたいと思います。
芽が出て収穫まであと2年くらいかな!?
焦らずじっくり楽しんで行きたいですね。
それではまた。