GREEN NOTE

ワイルドグリーンディスカス中心のアクアリウムブログです

ガンプラ特撮魂2

2013年12月30日 | 写真ネタ

今回はいつもと違う異質の写真ネタ…ガンプラです。
以前撮影したガンプラ写真「ガンプラ特撮魂」
http://blog.goo.ne.jp/nikko_iwana/e/524b7d4d2bb9d3a124cff8d693d809f9

最近のガンプラはよく出来ていて、なかなか写真映えします。
特に今回のモデルはチタニウム・フィニッシュという特殊な表面コーティングが施されていて、
まるで本物の金属みたいな輝き…塗装しなくてもプラスチックの安っぽさ皆無です。
まあ、値段もアホみたいに高いですが(笑)


アムロ最後の搭乗機ν(ニュー)ガンダム。(サザビー追加)
1/100スケールのバージョンka+チタニウム・フィニッシュ。
ファーストガンダム直系で、ガンダム少年だったオヤジにも許せる最新のガンプラですね。
モデル製作は例によってかみさんです(笑)

モデル撮影は正月休みを利用して、事務所に簡易撮影スタジオを作りました。


目が緑に光る!
うーん、これが小中学生時代のガンプラブームにあったら、みんな徹夜で並んで買ったでしょうね。


カトキハジメデザインのバージョンkaで、スタイルもディテールも抜群です。
背景の地球もモデルもクッキリハッキリ表現してしまうと、返ってリアリティが薄れ違和感が出ますね。


これは会心の出来!やはり宇宙空間でリアリティ出すには光と影のコントラストが重要です。
背景もガンダムも画像処理でわざとシャープネスを落とし微かにボカすのがミソ。

とまあ、そんなこんなで冬休みを満喫しています。
今年の正月休みは仕事を前倒ししてガッツリ取りました。年明けは冬山トレッキングに行く予定です。
新しい濾過を導入したディスカス水槽の調子は最高で、自分の中の濾過変遷に終止符が打てそう…
こちらはまた、年明けに特集記事を書きたいと思います。
それでは皆さん良いお年を。


サザビー(メタリックフィニッシュバージョン)


サザビーその2

追記:震災で大破し、押入れに放置されていたシャア専用機サザビーを補修して撮影しましたので
    追加します。
    1枚目遠景に小さいサザビーを挿入。最後の2枚は新規です。
    曲面構成のボディとメタリックカラーの組み合わせは陰影が付いて映えますね。


月灯り雪灯り

2013年12月24日 | 日光・自然

昨夜は快晴で月明かりが美しかった…そして奥日光では大雪の便り。
放射冷却で宇都宮市街も氷点下まで下がっています。
こういう晩は幻想的な写真が撮れそうです…というわけで思い立ったら即行動。
撮影機材をバッグに押し込め、万全の冬装備で午前3時にはアイスバーンと化した深夜の
いろは坂を駆け上がっていました(笑)
車は先日の雪の予報でスタッドレスに履き替えていたのでバッチリです。


戦場ヶ原に着くと、想像通り幻想的な世界が広がっていました。
天を仰げば眩しいほどの月明かりを受け、一面の銀世界を照らしています。
その風景は肉眼でもハッキリと捉える事ができ、しばし撮影を忘れ見惚れてしまいました。
この写真のように高感度と長秒露光を駆使すれば、肉眼で見る以上の世界を表現できます。
奥に少し見える尖った山頂が金精山で黄色い光が金精トンネルの灯り。


男体山の山頂付近を撮影したら、一筋の光が…流星?UFO?
いやいや、角度的にたぶん航空機の夜間灯ですね。撮影中はまったく気付きませんでした。


シルクのように滑らかな雪原のスクリーンに、月明かりで投射される影絵。
三本松駐車場裏手の雪原ですが、積雪は40センチくらいあって、膝下まで埋もれながらの行軍。
深夜におっさんがゼエハア言いながら一心にラッセルする姿は恐いですね…通報もんです(笑)


湯の湖の湖面はビシッとぶ厚い氷が張りました。
この夜だけでも外気温はマイナス17度でしたから、必然なのでしょうね。
撮影していて、あまりの寒さに顔が痛かった…三脚立てて20分くらい放置してたら6Dとレンズ
に霜がビッシリ着いて凍結しました(笑)
夜から朝へと世界が変わる中で、空も漆黒から青空に変わりますが、その過程の中で僅かな時間
見せてくれる色彩があります。
コバルトブルー?いや、インディゴブルーに近い感じかな…空も氷原も同じ蒼に染まります。


朝日を受け、湯滝の滝つぼからは気嵐(けあらし)が立ち昇ってきました。


湯川付近の木には霧氷が…こういう見事な霧氷は川や滝の付近で見られることが多いです。
立ち昇る水蒸気が付着しやすいのでしょうね。


奥日光の雪質はサラサラのパウダースノー。
高地の山肌では、ほぼ真横から朝日が差す時間があり、横からの光でパウダースノーの粒状感が
際立ちます。ところどころ結晶が反射する光が輝いて美しいですね。


最後に、深夜に撮影した竜頭の滝ですが、黒くてよく分かりませんので…


上の写真をHDR処理してみました。
HDRを掛けると暗部のディテールが出るのですが、川底の岩の茶色や深い場所の緑まで
再現されて、ちょっとびっくり。
人間の目を遥かに超えたデジタル処理な訳ですが、これもまた夜の奥日光の真の景色です。


アクアリウムの引き算

2013年12月14日 | ディスカス

写真構図は引き算…私のもうひとつの趣味、写真の世界でよく使われる言葉です。
要は構図内に不要なものがゴチャゴチャ入っていると主題がぼやけ、目立たなくなってしまうという
事でしょうか。不要なものをどんどん外していき、表現したいものを極力シンプルに残せば、作品が
より一層印象深いものになります。

実はアクアリウムもこれと似たような側面を持ち合わせています。
では、アクアリウムにおける引き算とは何のことか…


例えば、水換え用の溜め水を準備する場合、多くの人がコットン+カーボンの浄水器を使ったり
エアレーションをかけて瀑気していますが、これは水道水からコットンフィルターを使って異物を
取り除き、カーボンで塩素を抜き、エアレーション瀑気で二酸化炭素を抜いている訳です。
方程式っぽく書くとこんな感じですかね…

水換え用水=水道水-異物-塩素-二酸化炭素

水槽内の飼育水についても同様に引き算が成り立ちます。
飼育水中に漂うゴミやエサのカスはスポンジで物理濾過し、糞は吸い取り、それでも発生した
アンモニアを濾過細菌が亜硝酸に変え、亜硝酸を硝酸塩に変え、蓄積した硝酸塩を水換えで排出。
硝化や生体の呼吸で発生する二酸化炭素もエアレーション瀑気で抜きます。つまり…

飼育に適した水=汚れた水槽水-残エサ、糞、ゴミ-アンモニア-亜硝酸-硝酸塩-二酸化炭素

アンモニアや亜硝酸は引き算というより、変化なのですが、おおむねこんな感じで良いでしょう。
一定のサイクルでこの引き算が成立する限り、ディスカスを調子よく飼育する事ができます。
病気やイジメでもないのに、ディスカスが調子を落とすのは多くの場合、この引き算の項が何処かで
破綻しているのが原因です。
本来、ディスカス飼育はいたってシンプルな引き算で完結し、上の方程式を確立すれば「水」に関し
て問題は起こりません。
逆にプラスするもの…主にコンディショナーや添加剤の類ですが、先の引き算が成立していなければ
何を使ってもアウトです。
あれこれ追加するよりもまずは引き算を確立し、シンプル化する事が先決でして、不調を足し算で
解決しようとすれば、出口の見えない迷宮にはまってしまいます。

そして前回の記事でようやく試作に漕ぎ付けたマイクロバブル濾過装置は、言ってみれば引き算を
より強力に効率よく発揮するために考案した濾過装置で、考え方はいたってシンプルです。


8ヶ月になる秋水甲タイプで生体を使ったテストを開始しました。
配管やら配線やらゴチャッとして美しくないですが、テスト用という事でお許しください(笑)


左のマイクロバブル槽では、勢いよくマイクロバブルが発生していますが、前回の試運転より発生量
が少し落ちています。原因は試運転時の水温15℃に対し槽内の水温が29℃と水温が高いため。
マイクロバブルは水温が高くなるほど発生し難くなる性質があります。
これは想定内の事で、必用十分な泡の量です。
右の生物濾過槽では濾材として昔からお気に入りのサブストラットプロを使う予定ですが、今回は
バクテリアの着生が間に合わず、とりあえずスポンジフィルター使ってます。


マイクロバブル槽を上から見ると、汚れが泡で浮き上がり、漂っているのが見えます。
これは試運転時の浄水では見られなかったもので、ハンバーグを与えた後や糞掃除で飼育水槽を
濁らせた後に多く発生し、以後排水するまで泡で押し上げられ表層を漂い続けます。
通常の濾過装置ではこの微小な汚れが水槽内を回り続ける事になり、濾材やスポンジの目詰まり
を引き起こすのでしょう。
感覚的にマイクロバブル槽では濾過というより、水を洗っている…そんな感じです。


マイクロバブル槽を通過して、生物濾過槽へ導かれる水は極めて透明度が高い水です。
本来、バクテリアのエサになる有機物の持込みが極めて少ないため、新規で立ち上げると生物濾過
の立ち上がりが遅くなりそうな気さえします。濾材の目詰まりがし難そうではありますが。


90ガラス水槽では、スポンジフィルター、ヒーター、サーモを撤去し、濾過槽に移設したおかげで
とてもシンプルになり、気持ちいいです。以前はだいぶゴチャゴチャしていました。
できればストレーナーのP2も撤去したい所ですが、それだけは無理ですね(笑)
こいつを隠すための「和風でお洒落なモノ」探しております。


ディスカスの変化として何と言いますか、泳ぎがゆったりして鰓の開閉も小さくゆっくりで…呼吸が
静かだと感じます。溶存酸素が多くなった効果だと思われます。
今度、酸素チェッカーで確認してみようと思います。


スポンジフィルターを流用したとはいえ、設置1日で透明度が高く、水が輝いてきました。
この状態を長期維持できるのを願っています。
スポンジフィルターでは透明度を維持するのに結構マメなメンテが必用でしたから…

まあ、何はともあれ無事に泡が立ち、導入できて良かったです。試運転の結果によってはお蔵入り
の可能性もあったわけですからね(笑)
マイクロバブル濾過のテストは始まったばかりですが、私の頭の中では次の本番用の改良設計が
始まっています。


新しい濾過の提案2

2013年12月11日 | ディスカス

前回記事で少し触れましたマイクロバブル濾過装置がいよいよ完成しました。
テスト用ですが、機能やスペックは以前設計したものとまったく同じです。


主要部品をバラしてみるとこんな感じです。
エーハイムスポンジブロック、ステンレス製パンチメタル、高楊程ポンプ、マイクロバブル発生器、
スピードコントローラー、パッキン類、各種配管それと加工したアクリル槽、補高台…



全部組み付けるとこうなります。
ポンプは裏に回して一応、防振ゴムをかませてあります。
アクリル水槽は中央仕切り板をはじめステン板とスポンジブロックの保持など、様々なアクリル部材
を接着していまして、材料は全て「はざい屋」さんで押し出し材を仕入れています。
はざい屋さん、こまかいオーダーも応えてくれて、安くていいですよ。
塩ビ配管はアクリル槽に接着はせず、全て特注のゴムパッキンです。これは後で配管の取り回しを
変えたり仕様変更に対応できるように…試作ならではです。
パッキンやスピコン、空圧配管部品はいつも仕事でお世話になっている部品屋さんから調達。

各パッキンと継手の増し締め確認をしたら、注水して試運転調整を開始です。


試運転の様子。
中央仕切り板の左がマイクロバブル槽で右が生物濾材を入れる槽になります。
水はマイクロバブル槽で汚れを浮き上がらせた後、下層通路を通って生物濾過槽に移る訳ですが、
その際にマイクロバブルをしっかり消してやる(生物濾過後、水槽への排水に泡を入れない)ことが
ポイントです。そのためにある試みをしていますが、思惑どおり微細泡は完全に消えてくれました。
これだけ発生している泡が溶解したという事で、水中はかなり溶存酸素が多くなっているはずです。


これがマイクロバブル発生ノズル。ちょいと高価な部品です。


マイクロバブル発生の瞬間。浮上速度がおそい、微細な気泡を作るには、せん断方式では水圧と
吸入エアの調節がポイントです。ぶくぶく式のウッドトーンから出るような泡は一見微細に見えますが
本物のマイクロバブルとはほど遠いものです。本物は泡の目視が難しいほど微細で、ほとんどは
浮上前に消滅(溶解)します。また泡同士が結合することもなく、霧のように槽内を満たします。


ポンプを停止すればマイクロバブルの霧は次第に晴れ、底の方から透明度が戻ってきます。


汚れの浮上具合を見るため、成魚水槽で使用中のスポンジフィルターを稼動中のマイクロバブル
槽でもみ洗いし、わざと汚れを発生させてみました。
上の写真のように泡で包まれた汚れは水面に浮上します。
今回の装置ではこの浮上したゴミを水換え時に集中して排水できるように工夫してあります。


こちらは隣に設置した空のダミー水槽。マイクロバブル濾過との循環は上手くいってます。
循環する水量は水槽サイズによって調節する事ができます。
マイクロバブルやゴミの持込みは皆無で、まずは成功と言えそうですね。
丸1日の試運転とアク抜きが終わったら、いよいよディスカス水槽に設置して本番です。
有機物を極力除去し、豊富な溶存酸素で生物濾過の負担を減らす…目論見どおりに行くかは今後の
実践にかかっています。
カキ養殖で成果をあげたマイクロバブルがディスカスの育成や飼育にも効果をもたらしてくれると
うれしいですね。

もし、溶出するディスカスハンバーグの問題を解決できたら?
もし、頻繁な水換えからディスカス飼育を解放できたら?
もし、幼魚にタップリ餌を与えても毎日水換えせずに清浄な水が維持でき、綺麗に育てられたら?
もし、餌の量を増やさずにより大きく立派なディスカスに育成できたら?
もし、濾材がメンテナンスフリーになったら?
マイクロバブルの特性を考えると、夢が広がりますね(笑)。

今回の試作、試運転を通して、新しい発見や図面では判らない事に気付いたのも大きな収穫です。
これから実践を通して得るノウハウも、以前に図面を引いた本番機にフィードバックしてより理想の
マイクロバブル濾過を開発したいですね。


育成記録と新濾過装置その後

2013年12月06日 | ディスカス繁殖

現在育成中の秋水若魚も、ようやく8ヶ月を過ぎました。
毎日全換水だった幼魚時代の育成は既に終わって、成魚と同じ飼育に切り替えています。


青色も乗りつつあって、体型、柄もだいぶ秋水らしくなってきました。
シャープなオデコ、秋水らしい体型を崩さないよう餌は自家製と市販を織り混ぜながら気を使って
与えています。
赤虫、ハンバーグ、それと栃木の某養魚場で分けてもらった養殖飼料…
自作ハンバーグにおいてはこれまで様々な試作を試みましたが、現在は牛ハツ、むきエビ、海草、
スピルリナとなるべくシンプルなレシピを心がけています。
前世代の秋水に、ごくたまに与えていたアスタキサンチンは、今回の育成では与えていません。
秋水の虫食い表現にアスタキサンチンは不要だと悟りましたので…

今回の記事ははここまで育成した秋水を成長記録で振り返ってみます。

2013年3月29日

この写真は孵化後6日くらいです。数が結構採れたので、親のダメージが強かったですね。

2013年5月3日

ブラインから赤虫に切り替えた頃。
縄張りも争いもなく、無心にエサをパクパク…何度繁殖してもこの時期の幼魚はかわいいもんです。

2013年6月8日

人間で言えば小学生くらいですね。
この頃から発色が始まり、虫食い柄も出てきます。

2013年8月5日

柄は完全に虫食い表現。顔の1本目を除いてバーチも薄れはじめ、大人に近づき始める時期。
実はこの頃の幼魚が育成の過程の中で一番好きだったりします。
食欲旺盛でビックリするくらいエサ代もかさみますが(笑)


そして現在。
だいぶ成魚っぽくなって来ましたが2年魚と比べるとまだまだです。


今回の秋水乙は、私が思い描く理想にだいぶ近づいてきました。


ディスカスを楽しむという事は繁殖にせよ育成にせよ、その過程を楽しむ事だと思います。
繁殖を繰り返すとどうしても過程を楽しむ気持ちが希薄になりがちで、美しい魚を欲するあまり相手が
生き物であるという大前提を忘れそうになります。
ディスカスは宝飾や工芸品ではなく生き物ですから…趣味の生き物飼育はその過程を楽しめなく
なったら苦痛が待っています。
水換え、濾過掃除、エサやりとあらゆる世話が辛くなるだけでしょう。
これが仕事なら仕方ありませんが、楽しくない趣味を無理に続ける理由はありません。
今も私は、ディスカス趣味のその時その時のシーンと過程を楽しんでいます。


最後に、以前の記事で書いた「新しい濾過の提案」のその後ですが…
http://blog.goo.ne.jp/nikko_iwana/e/582663ddeee2f1a35d4a5cc6a91987cc

その後、設計は終了し部品の見積もりを行ったのですがステンレスの削り出し部品が多くだいぶ
高価になりました。
最初はマイクロバブルのテストと調整のデータ取りが目的ですから、いきなり本番の高価仕様は
必要無く、物置に眠っていたアクリル水槽流用で低コスト化の再設計をしました。
上の写真がそのアクリル水槽バージョン製作過程ですが、原理、機能、水圧回路などは以前の記事と
まったく同じ仕様で、コストは1/3以下です。
ドリル、ノギス、カッター、ホールソー、プラハンマーなど、工具類は全部持っていましたので費用は
接着剤や配管部品、アクリルプレートなどの材料部品だけで済みました。
オリフィス流速を計算し、圧力損失を加味するとそこそこの高圧ポンプが必要になりますが、
最近は小型でも優れた物がありますね。定格50W程度のモーターでいけそうです。
配管の取り回しなど、設計から変更した部分は常に変更履歴を付けて図面データにフィードバック。
最終図面をしっかり仕上げることで、以後まったく同じものを何十台でも何百台でも作れるわけです。
現在、ポンプとノズルの入荷待ちですが、年内には稼動できると思います。
そのうちこのマイクロバブル濾過装置の詳細も記事にするつもりです。