▲ 悲しいばかりの迷作でした 映画「幻の湖」
自由が丘大人の音楽教室の新沼健です。
「自由が丘大人の音楽教室」とは関係無い、映画・ドラマの感想、美味しかった料理、世相について思うことなどをこちらに書いています。
昨年100歳で大往生した邦画界の巨人、橋本忍の追悼企画で「八甲田山」に続いて放映された「幻の湖」を視聴しました。
かねてより、邦画史上最大の失敗作、あり得ない迷作・愚作などという評判は見聞きしていたものの、実際に見るのは初めてでした。
四季折々の琵琶湖の風景をバックに、主人公・雄琴のトルコ嬢、道子が愛犬のシロとひたすらランニングします。
時折空撮など交えて、とても丹念に、とても綺麗に映像化されています。
多分直接制作費だけで「カメラを止めるな」を軽く100本は製作できたはずです。
しかし、巨人・橋本忍の名声を一気に失墜させた作品というのも納得の、悲しいばかりの迷作でした。
橋本忍をはじめ、邦画のプロフェッショナルが集まって、なぜこのような作品が出来てしまったのか、「失敗の検証」が十分なされるべき問題作でした。
ただ、お市役の関根恵子がとても綺麗でしたので、これだけは一見の価値があるかもしれません。