日本刀鑑賞の基礎 by ZENZAI  初心者のために

日本刀の魅力を再確認・・・刀のここを楽しむ

太刀 越後國住行光

2018-02-20 | 太刀
上杉家伝来の名刀から

太刀 越後國住行光作 天文二十三年二月吉日

 天文年間の越後の刀工。作品を見る機会のない刀工なので、ちょっと驚いた。長寸で身幅がありがっしりとした造り込み。茎が長く、長巻のような使い方をされたのであろう、攻撃的な実用武器だ。地鉄は板目が強く肌立って、決して綺麗というわけではないのだが、迫力がある。茎尻の形が加州茎であり、加賀刀工の流れを受けているものか。映りの立つ地鉄も凄みがあり、刃文は小模様に、互の目、小乱、小丁子が交じる複雑な焼刃に、二重刃、三重刃が現われ、さらに無数の小足状の働きが入り、ここも迫力がある。


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