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商標の広場

弁理士の福島が商標のお話をします。

やっぱりスラッグな商標は使えないよな~

2015-08-02 14:52:02 | 日記

いつものように他人からの受け売りです。それは、ホンダの「フィット」は北米・南米・中国以外の海外では「ジャズ」と言う名前で売られてますよね。同様にトヨタ・「ヴィッツ」も海外では「ヤリス」と言う名前で売られています。

また、マツダの「デミオ」も「マツダ2」「アクセラ」は「アクセラ3」、「ロードスター」は「MX5」、「プレマシー」は「プレマシー5」、「アテンザ」は「アテンザ6」、日産の「フェアレディZ」も「Z370」など海外と日本とで、商品名が違いますよね。では、海外と日本とでなぜ名前を変えるかわかりますか?海外では、同じ名前の自動車があって使用できないから名前を変えているからしょうか?

それもあります。しかし、「ポークビッツ」が英語圏で、役に立たない男性の粗チンというスラングになります。「フィッタ」がスペイン語圏では女性のOOというスラングです。どちらも、海外で名前に使用するのはマズイよねぇ。その国の言語によっては、スラングとなってしまうからです。

会社名(ブランド名)+数字もしくはアルファベットであれば、社名は商標登録が既にされていますので、他とかぶることが無くなり海外展開がやり易いのです。なお、日本人には数字の車名はあまり馴染みが無いために、売れないというジンクスがあります。マツダがかつてヨーロッパ風に数字にして大失敗をしましたので、日本国内ではペットネームが大半を占めるのはそういうことがあるからです。

ですから、「レクサス」でも「LS=ラグジュアリーセダン」のように意味を持たせています。結果、国内と問題になる外国では商品・役務が同じでも商標を変える場合があります。これは企業の販売戦略の一つと言えます。