あなたは、呉青山学院と青山学院大学とは関係があると思いますか?当初、呉青山学院は呉青山学院中学校として開校された。この校名は呉市青山町に由来する。
そして、青山学院中・高校・青山学院大学を運営する学校法人青山学院は呉青山学院を運営する学校法人清水ヶ丘学園に対して、商標権の侵害及び不正競争行為であるとしてその名称の使用差し止めの訴訟を提起した。
2001年7月、東京地方裁判所は清水ヶ丘学園側の「中学校のある地名を示しただけ」という主張を退け、「呉は広島の都市名として全国的に知られているが、広島県に青山という地域があることは知られておらず、名称全体では『青山学院』の部分が特に注意を引く」
さて、「青山学院は首都圏を中心に広く知られており、被告の名称は『青山学院と関連がある呉市の中学校』を連想させ、不正 競争防止法2条1項2号に規定する不正競争行為に該当する。」として、清水ヶ丘学園が「青山学院」の文字を含めた学校名を使うことを(中学校名を英語やローマ字で表記することも)禁じる判決]を言い渡した。この判決に対し、被告の清水ヶ丘学園は即日控訴したが、その後学園は、校名から「学院」を外し呉青山中学に改称し、控訴を取り下げた。
後日談だが当時の清水ヶ丘学園理事長であった原田敬二氏は、本件の責任を取り理事長職を辞任したそうです。たかが校名の裁判?であったが、こんなところにも商標が係わっていたことに注目!