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商標の広場

弁理士の福島が商標のお話をします。

中国高速鉄道の命名権

2016-04-30 10:25:50 | 日記

中国の高速鉄道の命名がおかしいらしい。日本の新幹線には「のぞみ」や「ひかり」、「こだま」などの名称がある。名称をめぐってはにはしっかりとした「ルール」と「意味」があるのだが、お隣の中国では高速鉄道の名称をめぐってちょっとした混乱が起きているようだ。中国メディアの中国江西網はこのほど、中国各地で高速鉄道に命名する動きがブームとなっていることを伝える一方、命名に明確なルールがなく、利用客の混乱を招いていることを伝え、「めちゃくちゃな名前を付けるのは止めろ」と批判した。

記事は、中国高速鉄道の命名は高速鉄道の市場化の一環であり、命名権を販売することで収益を増やす目的があると伝える一方、命名において現在は明確なルールがないことを示唆したうえで、似たような名前の高速鉄道が増えていると指摘、「思いのままに命名させてはいけない」と指摘した。日本は新幹線の「のぞみ」や「ひかり」、「こだま」といった名称は、JR東日本と東海道新幹線では違うものの、速度やタイプ別、さらには目的地別など明確なルールのもとにつけられている。つまり、名称を見れば各駅停車なのか、どこに向かうのかが、その役割が分かるためややこしさがないということだ。

中国高速鉄道の命名権を獲得した企業は当然、自社の名前やそれにちなむ名称を高速鉄道に与えることになるが、それでは乗客の混乱を招くことは必至だ。記事は、新幹線などの命名ルールや原則を紹介したうえで、中国高速鉄道も公共交通機関として原則を守るべきであると主張。乗客の誤解を招くような命名を許してはならないと指摘している。お国が違えば命名権にもその特徴が出る?


頑張れ青森!!(地域団体商標)

2016-04-28 09:17:40 | 日記

風間浦鮟鱇(かざまうらあんこう) 商標登録 第5699337号
下風呂漁業協同組合(青森県下北郡風間浦村大字下風呂字下風呂127番地)
易国間漁業協同組合(青森県下北郡風間浦村大字易国間字新町46番地)
蛇浦漁業協同組合(青森県下北郡風間浦村大字蛇浦字蛇浦96番地)
青森県下北半島風間浦沖で延縄漁又は刺し網漁により漁獲されるあんこう(生きているものを除く。)
連 絡 先:0175-35—2111
青森県風間浦村役場:産業建設課内「ゆかい村鮟鱇ブランド化戦略会議」事務局
風間浦村では、新鮮なアンコウを「風間浦鮟鱇」としてブランド化に取り組んでおり、東京神田にある老舗の鮟鱇専門店でも取り扱われています。昔はアンコウの胃の中にヒラメなどの高級魚が入っていることがあったことから、漁業者は胃袋を「お楽しみ袋」と呼んでいました。また、資源管理のため2kg以下の小型のものは再放流しています。


行かせ知財ビジネス

2016-04-27 09:07:52 | 日記

地方創生実現に向けて、地域企業の事業競争力、収益力の向上が求められる中、2015年度から5年間の最優先課題として中堅・中小・ベンチャー企業への相談支援体制強化を掲げている工業所有権情報・研修館(INPIT、東京都千代田区)。4月から特許庁の「知財総合支援窓口」事業を引き継ぎ、運営を開始した。

同事業は11年4月、民主党政権下で厳しい歳出見直しの中、地域企業などの知財相談・支援ニーズの受け皿として誕生した。窓口は47都道府県に置かれ、各経済産業局が年度ごとに運営事業者を公募。地域の発明協会や振興公社などの支援機関が事業者として委託され、独自選考した計164人の窓口支援担当者が弁理士・弁護士とともに、発明初期、権利化、事業化などさまざまな段階で課題に対応してきた。

INPITは経済産業省所管の独立法人で、特許公報の閲覧サービスや特許庁職員研修のほか、海外知的財産アドバイザーや産学連携知的財産アドバイザーの派遣、営業秘密・知財戦略相談窓口の設置など、多くの相談・支援事業を展開している。17年度にはタイムスタンプを使った営業秘密情報保管システムの提供を予定している。

「支援機関の持つ地域での連携力に加え、INPITのさまざまなリソースを役立てることで、知財総合支援窓口を地域の知財支援に関する中核的機関として企業などに活用してもらい、その稼ぐ力の強化に貢献できれば」と千葉慎二・知財活用支援センター長補佐は言う。頑張れ!知財相談窓口。


Olympicエンブレム決定

2016-04-26 16:20:21 | 日記

やっと決まりました。2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会は25日、アーティストの野老朝雄さん(46)の作品「組市松紋(くみいちまつもん)」を新しいエンブレムに選んだ。組織委は慎重に選考を進めたが、厳格さゆえに当初は選考方法に含めていなかった「敗者復活」が生じるなど混乱もあった。

組織委などは1月の審査で最終候補4点と、類似など不測の事態に備えて選んだ次点の4点について、国内外で商標調査と商標登録の出願手続きを行った。その結果、類似性などの問題で最終候補の3点、次点の2点の計5点が除外され、一度は選外となった1点が繰り上がっていた。

組織委は野老さんの作品が、繰り上げの1点ではなかったことを明らかにしたが、最初に選んだ最終候補に入っていたかどうかについては言及しなかった。非公表の理由は「4作品すべてを横一線で審査した」などの説明に終始した。繰り上げは2月1、9日のエンブレム委員会で対応を協議し、1月の審査で落選した56点からエンブレム委員が再投票して1点が選ばれた。

組織委の中村英正・企画財務局長は「残る3作品も商標調査で難点が示されると、さらに公開できる作品が少なくなると危惧した」と釈明した。組織委が「敗者復活」を公表したのは、最終候補4点を発表した今月8日。しかし、選考の公正性や透明性に欠けるとの批判、経緯説明を求める声が上がっていた。敗者復活もあったらしいが、いずれにしてもエンブレムは決まった。


中国知財最新情報

2016-04-25 15:44:35 | 日記

中国知財の最新情報です。

1. 国家知識産権局:新「専利費用削減方法」が2016 年7月1日から実施
2. 商標局:自然人の商標出願時に個人事業主の経営範囲を審査せず
3. 国務院:「中華人民共和国反不正当競争法(修正草案送審稿)」を発表

4. WIPO:2015 年の中国PCT 国際特許出願件数が16.8%増加
5. 最高法:特許権侵害紛争案司法解釈(二)を発布
6. 最高法:2015 年全国法院の新規受理案件が約1800 万件まで

7. 最高法:特許訴訟代理人の身元確認方式を調整
8. 北京知識産権権法院:去年の審結案件数が4128 件
9. 国内ビジネスモデル特許出願量が毎年2000 件増加
10.300 個を超えるブランドが「WeChat ブランド侵害保護プラットフォーム」に加入

以上は、中国知財関係機関からの最新情報です。