今、高校では知財分野の教育が盛り上がっているようだ。県立水沢商業高校、生徒432人は27日、知的財産教育の一環で外部講師を招き、商業科の1、2年生が講義と実習を通じ知的財産権の必要性や商標登録の基本などに理解を深めた。
弁理士が講義の中で、同校が商標登録を済ませている市産米粉100%の焼き菓子「こめんしぇ」などを例に出しながら知的財産権の種類や必要性、商標制度の仕組み、商標の機能、商標権を侵害した場合の影響などを分かりやすく説明。
「苦労を重ね新商品を開発した会社が10万円で売っている品物をまねた商品を5万円で販売する会社が現れるようなことが繰り返されると、次第に商品開発しようという会社が現れなくなる」などと知的財産権の重要性を指摘し、「商標権を侵害すると、差し止めや損害賠償などの請求を起こされることがある。商売を始める前に権利を侵害していないか、商標調査することがすごく大事なこと」などと述べた。
弁理士の講義を受けた1年の阿部瑠人君は「スマホの特許権は一つだと思っていたら、中に入っている技術などを合わせると全部で5000とか1万にもなるという話を聞いて驚きました」と感想を話していた。わが国も、知財分野で優位性を保たねば・・・。