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商標の広場

弁理士の福島が商標のお話をします。

酒類の産地名商標の取得緩和?

2016-05-31 09:07:18 | 日記

国産のワインや焼酎などの酒類が産地名を用いた商標を登録しやすくするため、特許庁が審査基準を明確化することが29日、分かった。商標申請を増やして「埋もれた国内ブランド」の掘り起こしにつなげたい考えだ。商標を保護して輸出拡大を図る狙いもある。新しい審査基準は来年4月に施行する。

酒類の商標では、世界的に産地そのものが品質やブランドに直結していることから、他国・地域の産地名を使った商標が認められないことを具体例を挙げて明記する。ワインの場合、フランスのシャンパーニュ地方で生産されたもののほかは「シャンパン」を名乗れないという規制がある。日本でも2013年7月からワインの産地である「山梨」を他の地域のワインの商標に使用できなくなっている。

特許庁は、具体例を示すことで、まだ商標登録していない国内各地の商品の申請を促し、知名度の低い国内の優良な農産品の発掘を知的財産の側面から後押しする考えだ。また、国内の商品は中国企業などが無断で地名を商標登録する「悪意の商標出願」の被害にさらされている。特許庁は、事業者に商標の取得を促すことで国内ブランドの保護も図る。さて、本当に国内のブランド保護につながるか?


頑張れ熊本!!(地域団体商標)

2016-05-30 11:14:49 | 日記

小国杉(おぐにすぎ) 商標登録第5120442号
小国町森林組合
(熊本県阿蘇郡小国町大字宮原1802番地の1)
阿蘇森林組合
(熊本県阿蘇市蔵原885番地の1)
熊本県阿蘇郡小国町及び南小国町産の杉木材
連 絡 先:0967-46-2411
(小国町森林組合)
0967-34-0335
(阿蘇森林組合)
関連HP:
http://ogunisugi.com/
http://www.aso-forest.or.jp/
筑後川の源流に位置する小国郷。小国林業は250年の歴史があり、先人達の手により大
切に育てられて来ました。おいしい水と空気に加え、阿蘇外輪山から北斜面に位置する肥
沃な土地によって、小国杉は別名(ほこ杉:ほこ先の様に杉の先端がとがっている例え)
とも呼ばれ、晩年まで成長し続けます。材の特徴は、色が淡いピンク肌で、艶があり、特
に強度と調湿機能に優れている事が実験で証明されています。又、森林認証の取得により、
環境に配慮した森づくりで温暖化防止にも貢献している事になります。


羊皮ブーツ戦争

2016-05-29 09:02:38 | 日記

これはブーツの話です。日本でも女性に人気の羊皮製「UGG(アグ)ブーツ」。その発祥地オーストラリアで、ブーツを製造する数十社が苦境に立たされている。

米シューズ大手デッカーズが「商標権侵害だ」としてUGGのロゴを付けたブーツの販売中止を迫っており、豪国内では政府介入を求める声が上がっている。

豪州では、UGGは羊皮ブーツを指す総称だった。ところが、デッカーズが1990年代以降、日米欧などでUGGを商標登録して世界展開を加速し、豪メーカー側と対立するようになった。とういことは、UGGはブーツの総称ではないということ・・・?


ルービックキューブ商標無効

2016-05-28 09:59:59 | 日記

EUが伝えるところ、欧州司法裁判所(ルクセンブルク)のスプナル法務官は25日、立体パズル「ルービックキューブ」の形状の商標登録は無効との判断を下した。各側面が9つの正方形に分かれた立方体構造は、立体パズルの機能に欠かせず、商標登録を認めれば競争が阻害されるとしている。

ルービックキューブ・ブランドを管理する英セブン・タウンズ(Seven Towns)は1999年、欧州連合知的財産庁(EUIPO)にこの形状を立体商標登録した。だが、2006年に独玩具メーカーのジンバ(Simba)が商標登録の無効化を申請。同社は、この形状にはパズルを回転させる技術が含まれており、商標ではなく特許の対象だと訴えた。EUIPOがこれを却下したため、同社は提訴に踏み切ったものの、欧州一般裁判所での第1審は敗訴。その後、欧州司法裁判所に上訴していた。

スプナル法務官は今回、「欧州連合(EU)の商標規則では、製品機能に不可欠な特徴を備えた形状は登録できない」と強調。こうした形状を1社が独占すれば、他社はその製品を作れなくなると指摘した。欧州司法裁は今年後半に最終判決を下す予定。法務官の見解に法的効力はないものの、同裁はこれに沿って判断を下すことが多い。

ルービックキューブは1974年、ハンガリーの建築学者ルービック・エルネー氏が発明。セブン・タウンズを介して1980年に「ルービックキューブ」として発売され、これまでに全世界で4億個を販売している。エルネー氏が登録した特許は既に期限が切れており、現在は中国企業を中心に多くのメーカーが類似製品を製造・販売している。


イケメンゴリラ名で商標出願

2016-05-27 09:16:06 | 日記

「イケメンゴリラ」として知られている東山動植物園(愛知県)のシャバーニ。その名前を商標登録しようと、園を運営する名古屋市が特許庁に出願した。早ければ今秋にも登録される見通しだ。

シャバーニはインターネット上で、「イケメンだ」と話題になったのがきっかけで注目された。昨年10月に写真集が発売され、その後も関連商品が続々と登場している。東山動植物園によると、タオルや菓子、文具など100種類以上にのぼるという。

 園内の土産店「ズーボゲート」では、クッキーなど食品の売り上げのうち、6割近くをシャバーニ関連商品が占める。責任者の桜木大一さん(23)は「お客さんから、シャバーニグッズを売っている場所を聞かれることが多い」と話す。

 昨年度の入園者数が過去20年で最多となった東山動植物園の人気者シャバーニは、今年の名古屋市職員募集のポスターにも使われた。ほかにも、旅行会社のテレビCMに出演するなど、約10社のPRに起用されたという。名古屋市が商標登録するのは、こうした活躍を悪意を持った第三者に邪魔されないようにするためだ。「シャバーニ」と「SHABANI」の二つを出願した。クマ(くまもん)の次はゴリラ。さて、その次は・・・。