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商標の広場

弁理士の福島が商標のお話をします。

五輪ロゴが犯罪に

2016-07-31 12:04:52 | 日記

国や町をあげた祭典であるリオ五輪にドラッグの売人も便乗している。彼らは自分たちの商品に、象徴的な五輪のロゴを使用している。

リオデジャネイロの警察当局は26日、夜の街として有名なラパ地区で摘発を行い、コカイン93袋とクラックコカイン28袋を押収したが、特に問題だったのはその包装だった。

透明な袋には、リオ五輪の公式ロゴが描かれたラベルが付いていたのだ。ご丁寧に脇の「TM(登録商標)」の文字も複写。五輪の象徴である5個の輪も描かれ、その下には「お子様の手の届かないところへ」と記載されていた。

警察は6月にも、同様の包装がされたドラッグを押収している。そのときの中身は大麻だった。五輪も犯罪に・・・。

 


韓国のポケモノで物議

2016-07-29 09:29:08 | 日記

韓国の話題です。世界的に話題になっているスマートフォンゲーム『ポケモンGO』だが、アジア圏では7月22日にリリースされ国内でも話題となっている。韓国や中国でのリリースはまだだが、国内の人はリリースを心待ちにしているようだ。

しかし、海外アカウントや別ルートで入手した『ポケモンGO』で遊んでいる人が既に居るらしく、韓国だけで既に100万アカウントが確認されている。サービスは開始されていないが一部の地域でポケモンが居ると話題になり、束草(ソクチョ)という韓国の北寄りの場所が注目を集めている。

この場所に『ポケモンGO』ファンがバスで集まり、更にバスツアーまで行われたほど。お陰でバスのチケットは完売になってしまったとか。そんな『ポケモンGO』の人気に目を付けたソクチョ市が、毎日やってくる『ポケモンGO』ユーザーに向けた横断幕を設置したのだ。

お馴染みのポケモンたちのイラストにロゴ入りの横断幕だが、実はこれ非公式で作られたもの。市が素材を集めて作成したという。これが確認されたのは7月15日頃。この著作権問題に対して市は7月19日に「キャラクターの著作権に関する法的検討と予算支援を検討する」としており、権利を得た正式な横断幕や現地での取り組みを行う姿勢だそうだ。

しかし権利問題が解決する前に無許可で横断幕を出してしまったことは指摘され、現在もその横断幕は撤去されずに掲示され続けている。これ著作権の問題?


米オリンピック委員会と商標権

2016-07-28 10:28:52 | 日記

米国オリンピック委員会(United States Olympic Committee)がTweeterなどのソーシャルメディアを通じて、オリンピックに連携させた自社の宣伝行為を行っている企業に対して、商標権侵害行為であるとする警告を行っていたことが22日、スポーツ専門チャネルのespnの報道で明らかかとなった。

米国オリンピック委員会は、同様な理由から非スポンサー企業が#Rio2016や#TeamUSAなどのTwitterのハッシュタグを使用することも商標権侵害行為にあたるとして、非スポンサー企業に対して使用は行わないことを求めている。

米国オリンピック委員会では「Olympic」「Olympian」「Go For The Gold」などの用語は、米国オリンピック委員会の商標であり、他社がオリンピック競技(予選を含む)の結果についてソーシャルメディア上でコメントを行うこと、また、オリンピック会場で撮影された如何なる映像を使用することに関しても同様な理由で商標権侵害になるとしている。

米国オリンピック委員会はこれまでこうした警告は出したことはなかったが、今回、一部のオリンピック選手のスポンサーとなっているオリンピックの公式スポンサーではない企業が#Rio2016や#TeamUSAのハッシュタグを使用したTweetを行ったことから、この異例の警告へとつながった。

米国オリンピック委員会が企業に対して、オリンピックという用語の使用を全禁止を求める警告を出したことに関して、オリンピックを絶好の宣伝の場と考えてきた公式スポンサーではない企業の間からは異論が続出する形となっている。

企業の間では、米国オリンピック委員会との間で公式スポンサー契約を結ばず、個別のオリンピック選手の間とスポンサー契約を結ぶことで、費用を抑えて、オリンピックを宣伝活動に活用する動きがでていたが、今回の米国オリンピック委員会の警告により企業のこうした努力は全て水の泡に終わる可能性が生じてきたこととなる。このような問題は、今後も起きそうだ!


妖怪ウォッチについて

2016-07-27 10:16:39 | 日記

子供たちに人気の妖怪の話です。2014年は、「ダメよ~ダメダメ」「ありのままで」「壁ドン」など多くの流行語が生まれました。その中でも子どもたちに大人気だったのが「妖怪ウォッチ」です。

妖怪に関しては、2010年度上半期に放映されたNHK連続テレビ小説の水木しげる(鳥取県境港出身)の「ゲゲゲの女房」以来、空前のブームが続いています。特に夏場になると、本屋の店頭では妖怪関連の本が山積みにされています。

また、各地で妖怪展などが催されています。本来妖怪は、怖いイメージがあるものですが、「妖怪ウォッチ」では、妖怪が可愛くキャラクター化されていて親しみが持てます。そもそも「妖怪ウォッチ」とは、株式会社レベルファイブから2013年7月11日に発売されたニンテンドー3DS専用ゲームソフトです。

今ではテレビアニメ化されて、子どもたちに大人気です。「妖怪ウォッチ」の商標登録は、ゲームソフトが販売される前の、2011年9月12日に出願され、2012年3月30日に登録されていました。開発段階から商標登録を行っていたのですね。この戦略正解?


韓国のポケモン

2016-07-26 09:35:16 | 日記

韓国の話題です。米国や日本などで大ヒットしているスマートフォン(スマホ)ゲーム「ポケモンGO」のブームに乗り、地域のPRに乗り出そうとした韓国自治体の動きに「待った」がかかった。北東部の江原道・束草市によると、同市は25日、株式会社ポケモンの韓国法人、ポケモンコリアの関係者と面談を行い、同社からポケモンのキャラクターや用語を使用するためには著作権料を支払う必要があるとの事実を伝えられた。

束草市やその近隣では「ポケモンGO」のゲームが利用できることが伝わり、全国からゲームユーザーが集まっており、同市は同ゲームを地域の広報に利用する案を検討していた。束草市は全国から訪れるユーザーのために、市内のエキスポ公園や海水浴場に現場支援センターを設置したが、同センターに掲げた垂れ幕に「ポケモン」という用語が使用されており、垂れ幕を撤去しなければならなくなった。

ポケモンコリア関係者は、「ポケモンのキャラクターやフォントはもちろん、ポケモンという用語自体も登録されているため、著作権料なしに使用するのは関連法違反」と説明した。また「ポケモンGOの人気に乗じ相当数の業者がポケモンのキャラクターやポケモンという用語を広報に使っており、これらの業者に内容証明を発送し、関連法違反であることを通知している状況」とした上で、「キャラクターや用語を使用する際には必ずポケモンコリアと協議してほしい」と伝えた。これは韓国の話です。