ニホンオオカミの正体!

1905年に絶滅したはずなのに、生き残りの噂が絶えないニホンオオカミのことについて考えます。

分けて考える。

2012-06-07 08:46:41 | ニホンオオカミ
久しぶりの更新になりました。NHKの番組、何度も再放送されていますね。それだけ反響が大きかったのでしょう。このブログにいろいろ書いてきましたが、整理して書くことにします。
私が思うに、ニホンオオカミは1996年に奥秩父で、八木氏が撮影した動物が1番近いと思っています。2000年に九州の祖母山で撮影された犬は古いタイプの日本犬、またはそれと山棲みの犬との混血、そして村上氏が作り出した狼犬は山棲みの犬、または過去に少しは生き残っていたニホンオオカミの血が入っているかもしれない山棲みの犬です。以後、このブログでは八木氏が撮影した動物をニホンオオカミの生き残りの可能性が高い動物と位置づけてこれをベースに議論していきたいと思います。(山棲みの犬はこれはこれで貴重な動物だとは思いますが、今後は除外したいと思います)

最後に、このブログでは何度も書いていますが、オオカミを目撃した人がいう、オスの口角にある黒い筋(和歌山大学の標本にある)これを確かめる術が今となってはないのが非常に残念です。目撃情報において、この黒い筋がある犬科の動物が目撃あるいは撮影されることを切に望みます。


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6 コメント

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おひさしぶりです (やまいぬビリーバー)
2012-06-09 23:52:57
どのタイプを「軸」にするのかは、大変なやましい問題ですね。

私としては、尻尾が特徴的な祖母山の個体を「軸」に考えています。やはり、あの尻尾は魅力的なのです。

まぁ、いつかこの終わりなき論争に終止符が打たれることを祈るばかりです。
もちろん、理想は生身の標準個体です!
ごもっとも。 (銀狼)
2012-06-12 11:17:56
やまいぬビリーバーさん、こんにちは。尻尾が特徴とは先端が丸く終わるというやつですね。ニホンオオカミが最後に確認されて100年近くなっていますから、その血を引いている犬に部分的な特徴が現れているものが発見されるかもしれませんね。
ご指摘のどのタイプを「軸」にするのに、手間がかかりますが山棲みの犬とは何なのかをまず明らかにする必要があると思います。山棲みの犬とは縄文犬と弥生犬が交じり合ってできたといわれている日本犬が野生化したものか、あるいはこの2種が混じる前に野生化した単独のものか、あるいはこれら以外の犬なのかということです。これの結論を出してから、各地で目撃されている犬科動物から山棲みの犬を除外して、本当のニホンオオカミにたどりつければいいのですが、途方もない労力と時間がかかりそうですね。早くできる鍵は純粋なニホンオオカミと確認されている毛皮なり肉片なり骨格からのクローンですかねえ?
クローンに期待したいですが...。 (やまいぬビリーバー)
2012-06-12 17:34:42
結局、クローンに期待する位しかないのですが、当の若山先生の研究室のHPにはニホンオオカミのニの字もでてこないのです。

もしかしたら、ニホンオオカミのクローン化は周りが勝手にいっているだけなのかも知れません。

あと、少し期待しているのは九州で始まるクマの生息調査です。ヒョウタンから駒で何か見つかるかも知れませんから。

で、山棲犬についてもっと知りたいのですが、結局どこをどう当たればよいのやら...。
ここをクリアしない限り禍根を残すのではないかと心配しているのです。
時間と手間が。 (銀狼)
2012-06-15 08:51:19
やまいぬビリーバーさん、クローンの件は是非とも実現してほしいのですが・・・。九州の熊は生き残りがいるとは思いますが、数を増やすほど頭数が残っているかどうか。四国も徳島と高知の県境に数十頭しかいないようですし、保護も難しいようです。
山棲み犬に関しては山棲み犬と呼ばれているものの中から、野良犬を除去しないといけないので、これもまた大変です。本物の(表現がおかしいですが)山棲み犬を研究しないといけないので。これに関しては猟師の方々が目撃する、ただの犬ではないといわれている犬を捕らえて研究ということになりますかね。(罠なりなんなりで)
昭和初期の紀伊半島目撃談 (ヤマイヌハイキング)
2012-06-20 16:48:02
銀狼殿こんにちは、『日本人とオオカミ』栗栖 健著(平成16年2月初版)の中に紀伊半島での昭和40年までの目撃談が書かれています。目撃された人達によると大きさはシェパード位あったが耳はずっと小さく背中が黒い毛で、胸・腹部は白っぽかった。又、尾は先にいくほど太かった。体はやせているというかスリムな感じで、目は犬とは比較にならないほど吊り上っていてキバが大きく恐ろしいと表現されていました。
私が思い浮かべるのは1910年福井で撲殺された画像が一番近いのかなぁと考えています。
ありがとうございます。 (銀狼)
2012-06-24 16:49:43
ヤマイヌハイキングさん、こんにちは。目撃談の紹介ありがとうございます。昭和初期というと外国から入った狼犬なんかもいませんから、この目撃談の描写から推測するとニホンオオカミであった可能性が非常にたかいですね。明治38年が最後の公式記録になっていますが、戦前までは各地で生き残っていて、目した人も絶滅するとは思っていなかったでしょうね。1910年の件は写真しか残っていないので、1905年を書き換えるまでには至らないのが惜しいところです。生き残りというと、紀伊半島か、秩父ですが、全国を調査するともっと後まで目撃例が出てくるかもしれません。
また情報提供お願いします。

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