ニホンオオカミの正体!

1905年に絶滅したはずなのに、生き残りの噂が絶えないニホンオオカミのことについて考えます。

もうないの?

2012-08-09 09:15:58 | ニホンオオカミ


ニホンオオカミの研究でまず基本になるといわれているのはライデンの模式標本ですが、ライデンにはもう1つの標本があったようです。これは模式標本よりがっしりしていて、随分オオカミっぽいですね。もう1つの画像はシーボルトが手にいれたおおかめとやまいぬの図。右の伏せているのがやまいぬで足に出来物があり、立てなかったそうですが、これが模式標本だったらしく、剥製の足の同じ位置にできものがあった後が確認されたそうです。左の立っているほうがおおかめ、これがもう一つの剥製の動物?詳しいことは判りませんが、ライデンの標本といえば例のやつしか出てこないところをみるともうないのかもしれませんね。2つあったら、やまいぬとおおかめが別の動物だという手がかりの一端が掴めたかもしれないのに・・・。(画像はスズカハイキングさんからお借りしました)

教科書から考察。

2012-08-03 14:20:12 | ニホンオオカミ
明治時代の教科書にあるニホンオオカミの紹介です。
肉食獣類。狼。おほかみ。

(1)種類1 狼  

(2)部分  頭 長シ  ○口 長ク且大ニシテ耳下ニ至ル 耳ハ小ナリ ○体 犬ニ似テ大ナリ ○脚 蹼(みずかき)アリテ能ク水ヲ渉ル ○毛 灰色ニシテ白色雑ル ○歯 甚ダ鋭利ナリ

(3) 常習 性猛悍兇暴ニシテ餓ユルトキは人ニ迫ル 深山ニ棲息シ他獣ヲ害シ (以下略)

とあります。おほかみとありますが、オオカミでしょう。(2)の部分ですが、頭部は長い、口は長く大きく耳の下まで裂けているとあります。(恐ろしさを強調しているともとれますが)耳は小さい。体は犬に似ているが大きいとありますが、ここである犬はおそらく中型日本犬それより大きいということは、現在の秋田犬くらいあったのかもしれません。もしくはプロポーション的に犬より胴が長いので、同じくらいの体高であっても、大きいとしたのかもしれません。次のみずかきに関しては、あまり重要な特徴だとは思わないのでスルーして、毛色は灰色で、少し白が混ざるとあります。歯は非常に鋭い。(3)性質は獰猛、凶暴で、飢えたときには人に危害を加えることもある。深山に生息し、他の獣を食らう。
このように普通に教科書に載るくらいですから、明治時代には数は少なくなっていたでしょうが、普通に生息していたんでしょうね。

ニホンオオカミが見られなくなって生き残りがいるかどうかの判断の一つに、毛色があります。剥製では退色してしまって、本当の色はわかりかねますが、ここの記述にある、灰色で、白が少し混じるというのと、大英博物館にある1905年に捕れた最後のニホンオオカミといわれている標本、(剥製にはされていない)これはテレビで観ましたが、灰色でした。これが純粋のニホンオオカミを見分ける1つの特徴になるのでは?ということは虎毛や胡麻毛の動物は犬と混血した固体か、犬かになると思います。(山棲みの犬は正体がはっきりしないのでここでは省きます)2000年に祖母山で目撃された動物が、体型や尻尾の特徴はオオカミの特徴ですが、毛色で混血ではという疑いが私にはあります。それよりは1996年の秩父の動物のほうが、毛色からしても可能性ありと踏んでいます。

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