和歌山県に村上和潔さんという方がいました。元は中学の理科の教師で趣味は狩猟でした。いろいろな猟犬を見ているうちに、その中に猟能の優れた異形の犬が含まれているのに気がつきました。それがニホンオオカミの血が混じった犬だったそうです。その犬は普通の犬のようにワンワンと吠えず、虎毛で首から背中に長いタテガミがあり、足の裏にまで毛が生えていたそうです。村上さんはこれらの狼犬を集め、もどし交配により、ニホンオオカミに近い犬を作ろうとしたのです。村上さんはこれらの作業を40年にもわたり続けてきて、ニホンオオカミに近い固体を作り上げたそうです。(途中度重なる近親交配によって、病弱、奇形も相次いだそうです)それが、この画像の犬で生後6月で病死したそうです。死後、頭骨をしらべてみると、ニホンオオカミの特徴である神経孔も6つあったそうです。確かに日本在来犬とも全然違いますし、毛色を含めて非常に不思議な犬です。(世故孜さんの著書のニホンオオカミを追うの口絵の狼犬の毛色に非常によく似ていると思うのは私だけでしょうか?)村上さんが集めていたこれらの狼犬が、絶滅種であるニホンオオカミと非常に近いかどうかはわかりませんが、この地方でオオカミだといわれていた犬科動物がこんな動物だったことは間違いありません。この剥製をちゃんと研究して結果って出せないんですかねえ?神経孔を確認したという頭骨は今どこに?あるのであれば他のニホンオオカミの頭骨と比較研究は可能?誰もやらないんだろうなあ。(以上JUNJUNニュースより)
補足、村上和潔さんは「紀伊山中の日本狼」という本を書いておられます。
(村上さんは、世故孜さんの書かれた「ニホンオオカミを追う」の中にも登場しています)
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補足、村上和潔さんは「紀伊山中の日本狼」という本を書いておられます。
(村上さんは、世故孜さんの書かれた「ニホンオオカミを追う」の中にも登場しています)
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まぁ、持っていてしまったのは「長野県の猟師」だったと記憶しているので違うのでしょうけれども。
何が言いたいかというと、村上さんの遺志と子犬をついだ人が今もどこかにいるのではないかと思う訳です。
でてきて欲しいですねぇ…。
PS:村上さんのご本は初めて知りました。いつか読んでみたいと思います。
、褐色の斑点のある斜めの縞模様とか、茶褐色の斜め縞模様とか、黄緑色の斜め縞模様とかの毛質の粗い虎毛」これがそうなんでしょうか?いずれにせよ、日本犬には見られない毛色と長めの質感ですね。この個体が即ニホンオオカミに直結するかどうかは判りませんが、明らかに私達が知る限りの犬ではないことだけは間違いありませんね。
もう1つ気になることがあります。紀伊半島の山には今日の日本犬が形成される前の犬が生き残っているという話を聞いたことがあります。そういう話を考えると、オオカミとヤマイヌという2つの呼び名があるということと結びつくかもわかりませんね。
まずは情報まで。