ニホンオオカミの正体!

1905年に絶滅したはずなのに、生き残りの噂が絶えないニホンオオカミのことについて考えます。

尻尾について。

2007-11-30 15:51:46 | オオカミ
今日は、尻尾について考えてみたいと思います。画像は紀州犬です。白の毛色=紀州犬と思われがちですが、それは最近のことで、このような有色の犬もいるのです。日本犬は巻尾が多いですが、画像の犬のように巻いていないものもあります。この尾は差尾もしくは鎌尾といわれます。九州で撮影された動物の尾とは、ちょっと違いますね。話は少し変わりますが、西田さんの著書の中の画像で、問題の動物が小走り(トロット)を横から写したものがありますが、尾は垂れています。昔何かの本で読んだのですが、タイリクオオカミは走るときは尾を上げるそうです。オオカミに近いといわれるハスキー犬も、トロットのときは尾をあげます。(私はハスキー犬を飼っていました)しかし、コヨーテはトロットの時は尾を下げたままだそうです。九州の動物がタイリクオオカミに関係したものではないという特徴がここにも見てとれるのではないでしょうか?

縄文犬。

2007-11-27 12:57:20 | オオカミ
縄文時代の犬は現代の日本犬のように、ストップ(額段)がほとんどなく、胴長の柴犬大ほどの大きさだったそうです。これは南方のアジアの犬の特徴だそうで、これに朝鮮からの犬が混じって、今の日本犬ができたそうです。今の日本にいる中で、縄文犬に非常に近いのは沖縄の琉球犬と北海道犬だそうです。

ニホンオオカミ 雄

2007-11-24 16:32:55 | オオカミ
画像は和歌山大学のニホンオオカミの剥製です。この個体は雄の成体らしく、オオカミらしい大きさだそうです。しかしこのべっこりと引っ込んだ額段はいけません。作り直せばいいのに!西田さんの著書にもありますが、ニホンオオカミの雄の成獣には、口角に黒い剛毛があるそうです。雄雌でこのような形態の違いが顕著なのは珍しいですね。タイリクオオカミでもこんなことはないので、もし口角に黒い毛の生えた、雄の成獣が撮影されたり、死体でも見つかれば、ニホンオオカミが生き残っている有力な証拠になるのですが!

もう1種の犬科動物?

2007-11-23 13:30:53 | オオカミ
吉田氏の著書の中に出てくる、ニホンオオカミは灰色の大型のものと、それより少し小型の赤いタイプがいるという部分があります。大型の方は和歌山大学の剥製のようなニホンオオカミだとすれば、それよりも小型のタイプのものは何でしょう?これは仮説ですが、ニホンオオカミが、日本がまだ大陸と陸続きだったころ、タイリクオオカミがまだ現れる前にいた、別の犬科動物で日本に渡ってきて、その子孫だとすれば、他にもう1種の犬科動物も渡ってきたかもしれません。それは何でしょう?画像は東南アジアから中国、朝鮮、南ロシアまで広く分布するドールです。日本ではオオカミとヤマイヌがいて、それぞれ狼、豺と呼ばれていました。豺とは中国ではドールのことを指します。普通は中国ではドールのことを赤狼もしくは赤犬というそうです。ドールは足が細い、耳先が丸い、鼻先が太く短いなどオオカミとは違う特徴をもっていて、数十万年以上前には日本にも棲息していたとされ、その化石も発見されています。私は、赤い小型のタイプがドールだといっているのではありません。オオカミや犬とドールは犬科ですが、属が違います。このため、仮に両者に子供ができても、繁殖能力はないでしょう。つまり、子孫を残していくことはできません。つまり、昔ニホンオオカミの先祖と同じく、今はいないドールによく似た犬科動物が日本列島に渡ってきたかもと思うのです。

可能性。

2007-11-22 14:23:08 | オオカミ
画像は、北米に生息するコヨーテです。どうですか?ライデン博物館のヤマイヌのタイプ標本に似ていませんか?日本では、本土ではニホンオオカミは1種で、ヤマイヌという、もう1種は認めていませんが、西田智氏の著書ニホンオオカミは生きているにも書いていますが、アメリカにおける、タイリクオオカミとコヨーテのように、2種類の犬科動物が日本にもいるとしたら・・・。ここでの位置づけは、ニホンオオカミ=コヨーテ、ヤマイヌ=新種(ニホンオオカミはタイリクオオカミの亜種ではなく、別種のような気がするので)と私は考えます。理由はコヨーテのことを調べていると、次のようなことが書かれていました。単独、ペアもしくは、その子供からなるグループで暮らす。コヨーテは遠ぼえ(高い震えるような鳴き声)とキャンキャンと高音で鳴く声との、両方を発します。タイリクオオカミよりも、人間に近いところでの生活に適応する。これらがニホンオオカミに直接あてはまるとはいいませんが、こういう可能性もあるということで!
 ps  コヨーテと犬の雑種はコイドッグと呼ばれて、家畜をおそうことが多いため、嫌われているそうです。

四国犬です。

2007-11-22 08:32:18 | オオカミ
画像は四国犬の雌です。この個体は黒胡麻なので、下の動物とは少し感じが違いますが、似ているとのことで載せてみました。現在、国の天然記念物における中型犬は、四国犬、紀州犬、甲斐犬、北海道犬がいて、沖縄の天然記念物に琉球犬がいます。日本犬保存会における、中型犬は均整がとれていて、体長&体高比が、1対1に近いです。これらの犬達は日本各地にいた地犬の中から純潔に近い、容姿の良いものを選別、淘汰して作り上げたものですから、下の動物は、その基準からもれたものや、他の血が混じったものではないかと、狼反対派は言うかもしれないですね。私も、日本犬は好きなので四国犬もよく見ますが、ほとんどが巻き尾です。紀州犬には差し尾が結構いますが、これほど垂れた尾はありません。雑種化したから尾が垂れたというのも説明が苦しいでしょうね。

犬でしょうか?狼でしょうか?

2007-11-21 15:16:44 | オオカミ
2000年に九州で撮影された動物です。これを撮影された方(九州の元、学校の先生で、西田さんとおっしゃいます)は尻尾を特徴にあげて、犬との違いを語られています。そのほかにも体長と体高比、額段など。この記事が新聞に掲載された当時、狼犬だ、四国犬だ、シェパードの雑種だとかいろいろいわれましたが、狼犬や、四国犬ならまだしも、シェパードの雑種だという人は犬を全然知らないんだと思います。あなたは、この動物は野犬だと思いますか?日本狼だと思いますか?

タイプ標本。

2007-11-21 13:22:39 | オオカミ
初めまして、管理人の銀狼です。このブログでは絶滅宣言をされているのに生き残りの噂が絶えない、ニホンオオカミについて、いろいろな意見、情報をつのります。よろしくお願いします。画像はライデン博物館の日本狼のタイプ標本です。これは、もう少し上手く作れなかったんですかね。大英博物館の日本で最後にとれたニホンオオカミの毛皮で剥製を作って、こちらをタイプ標本としたほうがよかったのではないでしょうか?