ニホンオオカミの正体!

1905年に絶滅したはずなのに、生き残りの噂が絶えないニホンオオカミのことについて考えます。

狼爪からわかること

2011-04-04 18:33:09 | ニホンオオカミ
ヤマイヌハイキングさんからご意見をいただきました狼爪について考えてみます。ここで整理しておきたいのですが、狼爪があるから狼だ!ではないということです。なぜなら現存するハイイロオオカミはほとんど狼爪がありません。狼爪=狼ではないということです。狼爪とは退化してなくなるはずの後ろ足の余剰指のことで、古い犬科の動物にあらわれるそうです。日本犬では保存会では嫌われて紀州犬以外は排除の方向にあり、展覧会で見る日本犬にはほとんどいません。画像の狼爪は琉球犬のものです。琉球犬は縄文犬の子孫といわれていて、天然記念物に指定されている他の中型日本犬より古いといわれています。何が言いたいかというと、埼玉の秩父で目撃された犬科動物には狼爪がありました。野犬であるという意見、ハイブリッドウルフ(狼犬)であるという意見等ありますが、そんなに都合のいい様に古いタイプの犬が野生化するでしょうか?現在の日本犬でさえ縄文と弥生が交じり合っていますし、日本に洋犬が入って100年ほど経っているのに!それではこの動物の正体は?ということになりませんか?いろいろな偶然が重なっての先祖返り!というのはあまりにも無理があるでしょう。確かに日本犬は改良があまり加えられていない犬種であり、各保存会の展覧会で好成績を出せない犬を捨てるというのは聞きますが、それとこの動物を結びつけるのは全く意味のないことではないでしょうか。

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6 コメント

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狼爪 (三太郎)
2011-04-10 01:03:07
銀狼さん、原発事故で日本中テンヤワンヤしてますが、このブログは健在で安心しました。

さて、先日公園で縄文柴が飼い主に連れられて歩いていました。縄文柴というのは額段は極めて小さく狼の片りんを残しているのですが、脚は長いですね。そんなことを考えながら飼い主に気づかれないようにチラチラと観察していると、後ろ足に立派な狼爪を発見しました。思い切って飼い主に話しかけると、たいそう狼爪に興味を持っているようで色々お話を聞かせていただきました。結論から言うと狼爪というのはカンジキの役割を果たしているのだそうです。雪深い山野を駆けまわる必要のある場合は、狼であれ犬であれ狼爪は残り、そうでない場合は退化する、と結論付けていました。当たっているかどうかは分かりませんが、一理も二理もある違憲だと思いました。
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別の意見と共に。 (銀狼)
2011-04-10 08:27:59
三太郎さん、おはようございます。縄文柴を見たんですか。この辺には全然いません。その方の狼爪の意見おもしろいですね。私は違う説を紀州犬のことを調べていて聞いたことがあります。紀州犬はご存知の通り紀伊山地原産の地犬で猟犬です。そこで猟をする猟師たちが狼爪を持つ犬は急な紀伊山地で猟をするのに、狼爪を引っ掛けて滑らずに非常に早く崖を登り獲物に追いつくという説を信じ、他の中型日本犬が排除しようとする狼爪を持つ犬を残したそうです。最初はそんなばかなという気持ちでしたが、いろいろ調べていくと、半分は理解できるんですよね。それは日本のように山が急でけわしくそこで使われる猟犬は足の関節が柔らかい犬が好まれます。(人間でいうと手首みたいなところですかね)そこの位置に狼爪があったためこれがあるから、獲物に負けずに山を走り回ることができるという風に伝わったんだと思います。今のところ家犬でもっとも古い犬種の1つとされているチベタンマスチフにはかなりの確立で狼爪があるそうです。人の手がほとんど加えられていないということですね。(ただこの犬種は絶滅寸前だそうです)
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狼爪はさっぱり分かりません (やまいぬビリーバー)
2011-04-12 20:09:02
お久しぶりです。
世の中、わけが分からない状態になっていて、世捨て人にでもなってみたい心境になっています。
とにかく早く収まって欲しいの一心です。

さて、狼爪についてはさっぱり分かりません。
たしか実家で飼っていたポメラニアンにもあったと記憶しております。
ポーランドの牧羊犬ですから、岩場とは無関係でしょうし、雪についても現地の気候条件がわけらないので、分析できません。

以上、ちょっとした情報としてコメントさせていただきました。
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このへんで。 (銀狼)
2011-04-12 23:02:29
やまいぬビリーバーさん、へえ~、ポメラニアンにも狼爪あったんですか。ポメラニアンはスピッツからの由来ですから、先祖返りかもしれませんね。岩場の件は話半分でおいときましょう。また、何か狼に関連する話題があればいいですね。
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狼爪の有無 (ヤマイヌハイキング)
2012-07-10 15:09:46
銀狼殿こんにちは。秩父野犬には狼爪があり、祖母山野犬には狼爪が無かったのは、2011.04.10三太郎殿が書かれておられた縄文柴の飼い主の話が正しいのではないかと思います。九州は本州と離れて18,000年経つそうですから降雪期間の短い九州では狼爪が退化の傾向に働く可能性が高いと思います。
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Unknown (銀狼)
2012-08-03 13:52:55
ヤマイヌハイキングさん、狼爪にはいろんな諸説があるんですね。降雪の多い地方ではカンジキの役目ですか。縄文柴犬は秋田の方が保存に力を入れているそうなんで、そういう説もなるほどと思いました。狼爪があるのが多い紀州犬の場合は、険しい山岳地帯の紀伊山地で猟をするときに岩場に狼爪を引っ掛けて滑らないようにするという説があります。これは爪のある位置が上の方すぎるので、現実には無理かなという気がしますが。
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