ニホンオオカミの正体!

1905年に絶滅したはずなのに、生き残りの噂が絶えないニホンオオカミのことについて考えます。

私なりの結論。

2012-10-24 10:59:38 | ニホンオオカミ
まずは下のリンク先の記事をお読みください。

http://homepage2.nifty.com/~wolf/wolf/Ancient_Wolf_lineages.html

ここからは今の時点で私なりの結論を述べることにします。ニホンオオカミ(ヤマイヌ)canis hodophilaxはタイリクオオカミとは別種とはいえないほど形態の良く似た古代オオカミの一個体群だった可能性が高い。(これは見た目であって、DNAなどを調べると違いが大きいかもしれない)オオカミとヤマイヌの呼び方が2種類あるのは、初期のころは、何度も日本列島は大陸と繋がったり離れたりを繰り返しているうちに、少数が渡ってきていたタイリクオオカミと、もともといた小型の古代オオカミのことを指した可能性あり。後に大型のタイリクオオカミは島国である日本では隆盛をほこることなく、数を減らし小型オオカミに吸収される形で絶滅。次に小型とはいえ日本在来の犬よりは大きい小型古代オオカミがオオカミと呼ばれる。ではヤマイヌは山棲犬か、古代オオカミと山棲犬の混血か、古代オオカミと初期の日本犬の混血か、山棲犬と日本犬の混血か4パターンの可能性が考えられる。(山棲犬は日本犬の原種か、あるいは全く別の犬科動物かは証明されていないが)いずれにせよ古代オオカミよりは小さく、識別は容易である。ここで中国の文献を引用した狼と豺(ドールのこと)をあてはめてしまった。(お互い2種類の動物がいて都合がよかった)いずれにせよ、そう遠くない昔、日本にはキツネとタヌキ以外にも2種類の犬科動物がいたのです。
現在、純粋のcanis hodophilaxは絶滅している可能性は高いですが、現存する骨や毛皮、ミトコンドリアなどから、絶滅した古代オオカミの研究が少しでも進むことを期待しております。そしてcanis hodophilaxの血を多く引いている動物が現存するのであれば、保護増殖に力を入れることを切に望みます。